10月11日は先代ロッキーの6回目の命日。
ロッキーは2015年1月に、私が僧帽弁閉鎖不全の弁形成手術をした年の秋、天国に行きました。
私が術後の体調不良、体調不安定に苦しんでいたと同時期に、彼も辛い思いをしていたのです。
最初は口の中にできものが出来ていて、出血して異変に気付き、動物病院で切除していただいたのですが、
そのうち首のところに大きなしこりが出来て、みるみる大きくなり、悪い腫瘍つまり癌だといわれました。
口の中のものも、そうだったのでしょう、体の中の色々なところにもできていたようです。
高齢な事もあり、手術をしてもちゃんと回復するかどうかはわからないといわれて、私は薬の治療を選びました。
一時は、夜も横になれないほど苦しかったのでしょう、ほとんど眠れない日がありましたが、薬を飲ませたら効果があったらしく、眠れるようになりました。
最後は自力で水も飲めず、スポイトで薬と水を飲ませました。
滅多に集まらない家族が集まっていた日曜の夜、大きく息を吸い込んだまま、そのまま戻ってきませんでした。
亡くなる数分前、最後の頃は耳が聞こえなくなり、吠える事もなかったロッキーが、色々な声音で鳴きました。
周りのみんなに何かを伝えるかのようでした。
息をひきとってから、開けたままだった目を閉じてあげると、毛並みもまだまだ美しかったロッキーは、苦痛から解放されて、すやすや眠っているようでした。
驚くことに、首の付け根でピンポン玉ほど大きくなっていた腫瘍が、亡くなった翌朝にはしぼんでなくなっていたのです。
癌細胞はロッキーを苦しめ、その命を奪って、自らも消滅したのでしょうか。
ロッキーはその後しばらくして、夢に出てくれました。
後ろ姿のロッキーが、白い猫(たぶん猫)と一緒に駆けていく姿でした。
おばあちゃんが亡くなったのちも、夢に出てくれた時は後ろ姿だったので、気になって調べてみたのですが、
なくなったものが夢に出るには、許可がいるのだそうです。
生きている人が怖い思いをするような形で現れてはいけない、そして、後ろ姿しか見せられないのだという約束があるそう。
まさに、おばあちゃんもロッキーも後ろ姿だったので、夢判断など遊びのつもりで見ていましたが、これには驚きでした。
余談になりますが、バブルの頃に飼っていたマイケルは、真っ黒い猫ちゃんだったのですが、ロッキーと駆け去ったまっ白い猫は、あれはもしかしたら、マイケルだったかもしれないですね。
マイケルは、離れて住んでから、実家で亡くなったのですが、亡くなったと思しき時間に、私の枕もとを横切りました。
夢ではないですが、やはりその顔は見えなかったように思います。
死生観というのは、時代や国、宗教によっても違います。
先日、エジプトのミイラの棺を開ける企画の番組を見たのですが、当時の棺には名前や顔の絵が描いてあるのだそう。
なぜなら、人は蘇ると信じられており、この世に戻ってきたときに自分の名前や顔がわからないとどこに帰っていいかわからないから?みたいな。
まあ、考えてみたら、死んだときの状態で生き返ったらゾンビですがな。
ちょっと、真面目に観てなかったのでニュアンスが違うかもしれないので、気になる人はググってね。
インドでは死体を焼いて川に流すとか、確か南米には、鳥葬なるものもありますね。
魂を空に連れてってもらうんでしたっけか。調べてみれば興味深いことがたくさん出てきそうですが、今日はやめておきます。
先日インドの話をしましたが、長渕剛さんの歌、「ガンジス」の中に、「神さまはどこにいるのかと尋ねたら、老婆は自分の胸を指した」なんて歌詞もありますし、「死んだら灰になるだけさ」、と笑ったしわだらけのおじさんのくだりもございます。
長渕さんの歌の中でも、とても好きな歌のひとつです。
人それぞれ、生きている時の目的や価値観様々ですし、死生観もそれぞれでしょう。
神さま仏さま、地獄極楽天国も、人が生きているうちに自分の心の中で創り上げるものじゃないかなって思う私ですが、
生きていくために、気持ちの軸や支えになるものは必要だと思います。
それが宗教であれば、その考えなどの違いで争いが起こるのは、松明点灯、じゃなくて本末転倒ですね。
松明点灯というのは、私の造語ですが(笑)
点々と続く松明の灯りは、人生の道しるべ。
自分に見える灯りは人それぞれ違い、闇がなければ灯りも見えないでしょう。
灯りを探す必要のない人生だけが素晴らしいとも言い切れない。
肉体は灰になるだけ、魂はどこに行くのかな。
死は通過点だと思うと、生まれて来れた奇跡と生きていく意味が見えてくるのかもしれませんが、
私は、いただいた今のこの命の後半に入っても、迷ってばかりです。
仏教的な事になりますが、人が亡くなる時には、一番迎えに来てほしい人が迎えに来てくれるのだそうですよ。
皆さんが迎えに来てほしいのはどなたでしょうか。
今のうちにしっかりと考えておかないといけませんよ(笑)
私が迎えに来てほしいのは、ロッキーとその時はこの世にいないはずのこたろうです。
(泣)
人ではなくてもいいですよね。魂だもの。
光の方へ。。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫
昨日の記事を編集して差し替えました。