20歳の頃働いていた職場で、これまでの人生の中でも、最も憧れた女性の一人である先輩と出会いました。
女性としてできる事はなんでもやりたい、それが彼女のモットーでした。
女性として…今の時代にはそぐわない言い方かとも思いますが、数十年前には、そんなことは気にせず口にできた言葉です。
お料理はもちろんのことですが、彼女は、休憩時間に編み物をしていました。
活発で、行動的でもある彼女の、穏やかな横顔。
その姿に一目ぼれして、彼女に棒針の編み物を教わることにしました。
私の母も編み物はしていましたが、確かほとんどがかぎ針編み。
その母に教わり、高校生までの私は、せいぜい、安物の毛糸とかぎ針で、首が痛くなるほど、がさがさのマフラーを編んだことがある程度。
二本の棒を使って編んでいく棒針編みは、棒が抜けたりしてほどけると、大変面倒な事になります。
しかし、彼女に教わった編み物が高じて、そのうち一人でセーターも編めるようになりました。
ひと冬に、何枚ものセーターを編み上げた事もありますが、馬鹿な事に全部処分してしまいました。
編みこみや、模様編みも、プロ並みに。
まあ写真もないので説得力はありませんが。
そんな編み物。
今の時代、女の子は、彼氏に手編みのセーターやマフラーを贈るなんてことは、あるのでしょうか。
そういえば、映画がありましたね。
「彼らが本気で編むときは」でしたっけ。あれは良い映画でした。
手編みの物なんて、贈られても重すぎて困る、というような男子の声も聞いた事があります。
重すぎる、というのは、気持ち的なものですが。
もし、好きでもない人から手編みのセーターもらったら、どうなんでしょうか。
編み物は、一目飛ばしたりなんかして、後で気が付くと、せっかく編んだところをほどかなくてはいけません。
そこを見なかったことにすると、なんとかごまかせることはあっても、やはり違和感も生じます。
編み物をしたことのある方は、お判りでしょう。
また、一目一目編み進んで行く作業では、その時間に沢山の事を考えます。
好きな人に編んでいる時は、その人の事を考えるし。
テレビやラジオを付けて行う事もありますが、黙々と行う手編み、そのような時間を持つ若者はいまどのくらいいるのかな、と、ふと思ったので、書いてみました。
絵を描くのも、一筆一筆ではありますが、毛糸や画用紙と向き合う時間、昔と今とでは、その中で想う事も違います。
昨日、仕上げた絵です。
これもまた、インスタでフォローさせていただいている方の写真を参考にしました。
今回のチャレンジは、波。
写真の通りに描こうとしても、技術的に無理でしたので、ほぼ妄想で描きました。
場所はわかりませんが、湘南の海辺のようです。
少し荒れた波間の獲物を狙う力強いクロサギさん。
目は一点に集中しているようにみえます。
命を懸けた攻防、その命の輝きが伝われば嬉しいです。
そういえば、テレビドラマでも、クロサギ、始まってますね。
サギ師をだますサギ師、面白いですよ。昔は、山ピーさんが主演でやってましたが、今もジャニーズのイケメンさんが演じておられます。
割と面白いです。
サギ師というのは、まことに狡猾です。
皆さま、世の中にそんないい話はございませんし。
命を懸けたクロサギさんの行動とは程遠い、話ですね。
さて、案の定また話が逸れましたが、秋の夜長、皆様は何をして過ごされるのでしょう。
私は、夜は8時過ぎから寝る態勢でいます。
爆
ご訪問いただきありがとうございます。
感謝をこめて
つる姫