本日は、2024年5月27日(月曜日)です。
(2024年6月8日 23:19追記:この日2024年5月27日は、このブログ記事をアップ後の深夜までに数回に分け「Netflix」で「アトラス」を鑑賞しました。)
本日は、随分前に書いていた草稿を掘り起こして「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス」の記事をアップ。
1年ぐらい前から随時買って、ぼちぼち読んでいる(読み返している)本シリーズ。
前回の投稿は1年前なので、時間が空いちゃいました。
「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス2:ノスタル爺」🌳
著者 :藤子・F・不二雄(©️藤子プロ)
発行日:2023年6月3日 初版第1刷発行
発行所:小学館
「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス8:流血鬼」と一緒に、Amazonで注文、2023年5月29日(月曜日)に届いて、2023年7月18日(火曜日)の夜までに読みました。
その後、この記事を書き上げるために、2023年8月14日(月曜日・夏季休暇中)にも読みました。
…前述もしましたが、草稿開始から1年が経過しそうなので、あわててアップ。
概要
1970年代後半〜1980年代にかけて発表、発売された藤子・F・不二雄(旧 藤子不二雄)の「異色短編集」をはじめとするSF短編を再編集して(何度目かに)再版される「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート」の2巻。
「イヤな イヤな イヤな奴」「劇画・オバQ」「休日のガンマン」「定年退食」「権敷無妾付き」「ミラクルマン」、本のタイトルになっている「ノスタル爺」「コロリころげた木の根っ子」「間引き」「やすらぎの館」「箱舟はいっぱい」、1コマ漫画集の「宇宙開拓使」の計12話を収録。
感想
草稿から時間が経過しすぎたので、「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス1:ミノタウロスの皿」の記事にも書いた、子供の頃、この短編集と出会ったきっかけの話も再度記載。
藤子不二雄「異色短編集」を最初に読んだのは、小学生の頃。
当時、我が家に居候していた、従兄弟のお兄ちゃんが買っていて、譲り受けたのが初めて。
話はそれますが、このお兄ちゃん…当時は不良で💦、何かやらかしたのか高校を中退、従兄弟の親…父の姉、その時点でご主人とは死別され、女手一つで二人の子供を育てていたのだけど、グレた子供の世話が厳しかったのか、うちの親にヘルプが来て、当時商売していたうちの親の元で、住み込みで働くことになった経緯…とはいえね、私ら兄弟には優しく、よく面倒を見てくれた方でした。
髪型以外、不良という印象は無い方でしたが、居候先では遠慮があったのかも知れません
この従兄弟からは、松本零士の「戦場漫画シリーズ」「銀河鉄道999」の初期の巻、そしてこの藤子不二雄「異色短編集」を譲り受けています。
不良というより、今考えるとオタクセンスが良い方ですよね(オタクという言葉が生まれる数年前の出来事)。
まぁそんなこんなで、過去に読んだ本であり、かつ探せば当時の本が家の奥にあるんですが(多分、捨ててない)、手っ取り早く読みたくなり、なんとなく装丁も気に入ったの、今回の再販本を書い始めました。
さて、今回の「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス2:ノスタル爺」
閉塞的な世界がテーマの話が多い2巻です。
この中では、むしろ「ノスタル爺」や「イヤな イヤな イヤな奴」は、前向きで良い話なのかもしれないと思う程。
多分、全部過去に読んだ「異色短編集」に載っていたものばかりだと思います。
以下は、各エピソードへの感想です。
【イヤな イヤな イヤな奴】🚀
共通の敵の前には協力し始めるという話。
子供の頃読んだ時には、そういうものかと教えられたような…
実際の宇宙飛行士は…「宇宙兄弟」や「仮面ライダーフォーゼ」情報によれば…逆に悪人を仕込んで訓練するんよね。(ん“逆に”の話でもないのかな)
【劇画・オバQ】👻
事あるごとに思い出し(思い出され)、私自身も、サブカル界隈も、良く引用する物語が、この「劇画・オバQ」
このようなフィクションにせずとも、このように成長しない(もしくは出来なかった)子供の頃の友人っているよね。
(実は「イニシェリン島の精霊」を観た時も、もしかしたら、そういうしょうもない人物に、人生の貴重な時間を費やしてまで付き合っていられない話かなぁとかも思いました。)
私の場合、弟がそういうタイプ…彼は、何らかの障害なんだろうと思うけど、昔のことなので、単に出来が悪い子として育てられ今に至ります。
弟の話をしましたが、「オバケのQ太郎」の時代は、そういう子供たちが社会に受け入れられていた時代。今は、むしろ線をひこうとしている気がしますね。
リベラルだったり左向きだったりする人ほど、こういうタイプを認めず、なんとかできるとか思ったり、その家族を責めたりする気も(体験談)。
そんな話は、おいといて…
「プーと大人になった僕」という映画を観る前は、この「劇画・オバQ」に近い話なんじゃないかとか思ったけど、雰囲気は結構違いましたね。
【休日のガンマン】🤠
ごっこ遊びをするテーマパーク。
進んでいない時代のテーマパークなので、スタッフ側が.金で動く金で動く。
この漫画が書かれた後の時代、
実際の世の中では、本物の金持ちならテーマパーク借り切って遊んだりするんだけど、この話の金持ちは、ゴルフ場で偉そうな成金社長レベル。
(マイケル・ジャクソンの東京ディズニーランド貸切は、実際には運営側が混乱を避けた配慮だったらしいです。)
もしかしたら、この漫画と同じテーマの映画で、マイケル・クライトンの「ウエストワールド」(1973年)、及びそのリメイクの2016年〜のドラマシリーズがあるようですが未鑑賞。
配信にもないので残念…そのうち。
…私の観た映画の中で似たようなものが無いか脳内を探ると、出てきたのは「デッド・シティ2055」…結構遠いな。
【定年退食】☕️
印象的な「塩コーヒー」☕️の存在を初めて知った漫画。
(注意:「塩コーヒー」☕️なんてものは、本来ない…無いはず)
1970年代に、2020年代の現代が抱えている問題を、ほぼ的確に描いている、高齢化社会のバイブル的漫画。
まさか初めて読んだ子供の頃は、自分が、この高齢者の世代に当てはまるとは思っていませんでした。
この漫画と現代が違うのは、漫画では若い人が中心になって姥捨山的に捨てられる老人が描かれていて、ある意味出てくる老人たちは潔いのだけど。
現実では、皺寄せは確実に若い世代に、かつ老人たちの先行きも見えないというロクでもない状況に。
…ちなみにテレビドラマ版「定年退食」を観ましたが。あの加藤茶、井上純、ベンガルは凄いですね。キャラの再現度が半端無いです。
(ドラマ「定年退食」の感想も、そのうち書きます。)
【権敷無妾付き】✉️
SFでは無いです。
うーん、この時代の部長職は、何の会社か知りませんが、愛人を囲う時間もお金もあったてことなんでしょうね。あのタイプの愛人やらなにやらは羨ましいとも思いませんが、多分主人公は金銭的に裕福なんだろう、しかも部下の社員より先に帰れるんだと…
(今の時代は、管理職なんてトータルで損だと思います。)
この話も含めて、時代的に男尊女卑的な事が多く描写された「藤子・F・不二雄SF短編」、藤本先生はこんな当時の社会背景を否定しながら、かつ時代の正確な描写として書いているんじゃないかなぁ…と思っています。
【ミラクルマン】👼
「藤子・F・不二雄SF短編」の中には、超人的な能力を得てしまう凡人の話がいくつもあります。これもその一つ。
似たテーマの映画は…「ミラクル・ニール!」(観たけどブログアップしていない)かな。
風味は全く違いますが。
【ノスタル爺】🌳
この2巻のタイトルにもなっていて有名作な「ノスタル爺」
(Macの辞書だけかもしれませんが)ノスタル爺って、ちゃんと変換候補、しかも2〜3番目にあるんよね…それだけ有名な作品という事
子供の頃に読んだときは、戦争に行って30年間戻ってこれず、その後タイムスリップしてしまって座敷牢に閉じ込められたまま再び同じ時を過ごすという、絶望的に長い孤独に恐怖したものです。
…手塚治虫の「鉄腕アトム」の1エピソード「アトム今昔物語」とあわせて、若干のトラウマになった作品でもあります。
歳をとって再読すると、本来のテーマはそこではなく、タイトル通り郷愁に浸るというもの。
私の知っている作品で、これに似たものとして頭に浮かんだのが、漆原友紀の「水域」…水没ダム、郷愁、別れた家族との再会等…少しは「ノスタル爺」の影響があるんじゃ無いかと思います。
SFマガジンに、新海誠の「秒速5センチメートル」が、同じテーマの作品として挙げられていたので…過去にちゃんと観たことなかったのでこの度鑑賞(といってもブログをアップした今日から1年ぐらい前💦)。後日記事にします。
【コロリころげた木の根っ子】🐒
SFではありません。
後味が悪い作品…今となっては、奥様の行為にではなくて、そこから旦那が死なないと抜けられない境遇に後味が悪いです。
【間引き】🍙
これも「定年退食」と似たテーマ。
ただし少し殺伐とした展開。
世界人口が45億人だった頃に危機を抱いていたのに、現在は80億人…この話は少し前に「マツコ有吉の怒り新党」でも紹介されてました。
世界では、人口増加の影響もあって食糧問題があるのでしょうが、日本では人口減少による老人を面倒見る問題が総じており「定年退食」の方に近い感じになってますね。
【やすらぎの館】🤱
これは、今も昔も、イマイチピンとこない話。
昔は、単にリアリティがなかっただけなんだけど、
現代では、メンタルの逃げ口、吐口を多く設けすぎて、もしくは設けたつもりもない逃げ口を許容して、社会が成り立たなくなりつつあるような気もするんだけど、そんなふうに想像できなかった時代の話。
【箱舟はいっぱい】🚀
これに近い話はハリウッド映画では多々。
あちらは、最後の審判と人類滅亡の危機を重ねて、かつハリウッドの財力でディザスター系SF映画が多く、その中でも滅亡相当の隕石は落ちてきがちです。
ちょっと挙げるだけでも
「ディープ・インパクト」
「ドント・ルック・アップ」
「グリーンランド -地球最後の2日間-」
等があり、そのうち多くが、箱舟やらシェルターへの避難できる人選を描いています…ハリウッドが「藤子・F・不二雄SF短編」を真似たということはないでしょうが、時代的にはずいぶん先にこのテーマを扱っています。
この話もテレビドラマ化されているのですが、録画し損なってしまい、その後、永山絢斗問題が生じたために再放送もされません💦
【宇宙開拓使】👽
のび太の…ではない「宇宙開拓使」
特に感想や思い入れはない1コマ漫画集です。
点数は4点(5点満点中)です。
若干の当たり外れもありますし、思い入れの有無もあります。
記憶に強く残っていたのは
「イヤな イヤな イヤな奴」
「劇画・オバQ」
「定年退食」
「ノスタル爺」
あたりでした。
(当ブログ内の関連記事)
2023年05月06日 【コミック】藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス1:ミノタウロスの皿…「アチタが見える」のオチが難解というのを数十年ぶりに思い出した。
2023年05月14日 【コミック】藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス7:ポストの中の明日…少年SF系よりも異色SF系の方が深く記憶に残っているし好み
では、このあたりで
(2024年6月8日 23:19追記:この日2024年5月27日は、このブログ記事をアップ後の深夜までに数回に分け「Netflix」で「アトラス」を鑑賞しました。)
本日は、随分前に書いていた草稿を掘り起こして「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス」の記事をアップ。
1年ぐらい前から随時買って、ぼちぼち読んでいる(読み返している)本シリーズ。
前回の投稿は1年前なので、時間が空いちゃいました。
「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス2:ノスタル爺」🌳
著者 :藤子・F・不二雄(©️藤子プロ)
発行日:2023年6月3日 初版第1刷発行
発行所:小学館
「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス8:流血鬼」と一緒に、Amazonで注文、2023年5月29日(月曜日)に届いて、2023年7月18日(火曜日)の夜までに読みました。
その後、この記事を書き上げるために、2023年8月14日(月曜日・夏季休暇中)にも読みました。
…前述もしましたが、草稿開始から1年が経過しそうなので、あわててアップ。
概要
1970年代後半〜1980年代にかけて発表、発売された藤子・F・不二雄(旧 藤子不二雄)の「異色短編集」をはじめとするSF短編を再編集して(何度目かに)再版される「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート」の2巻。
「イヤな イヤな イヤな奴」「劇画・オバQ」「休日のガンマン」「定年退食」「権敷無妾付き」「ミラクルマン」、本のタイトルになっている「ノスタル爺」「コロリころげた木の根っ子」「間引き」「やすらぎの館」「箱舟はいっぱい」、1コマ漫画集の「宇宙開拓使」の計12話を収録。
感想
草稿から時間が経過しすぎたので、「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス1:ミノタウロスの皿」の記事にも書いた、子供の頃、この短編集と出会ったきっかけの話も再度記載。
藤子不二雄「異色短編集」を最初に読んだのは、小学生の頃。
当時、我が家に居候していた、従兄弟のお兄ちゃんが買っていて、譲り受けたのが初めて。
話はそれますが、このお兄ちゃん…当時は不良で💦、何かやらかしたのか高校を中退、従兄弟の親…父の姉、その時点でご主人とは死別され、女手一つで二人の子供を育てていたのだけど、グレた子供の世話が厳しかったのか、うちの親にヘルプが来て、当時商売していたうちの親の元で、住み込みで働くことになった経緯…とはいえね、私ら兄弟には優しく、よく面倒を見てくれた方でした。
髪型以外、不良という印象は無い方でしたが、居候先では遠慮があったのかも知れません
この従兄弟からは、松本零士の「戦場漫画シリーズ」「銀河鉄道999」の初期の巻、そしてこの藤子不二雄「異色短編集」を譲り受けています。
不良というより、今考えるとオタクセンスが良い方ですよね(オタクという言葉が生まれる数年前の出来事)。
まぁそんなこんなで、過去に読んだ本であり、かつ探せば当時の本が家の奥にあるんですが(多分、捨ててない)、手っ取り早く読みたくなり、なんとなく装丁も気に入ったの、今回の再販本を書い始めました。
さて、今回の「藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス2:ノスタル爺」
閉塞的な世界がテーマの話が多い2巻です。
この中では、むしろ「ノスタル爺」や「イヤな イヤな イヤな奴」は、前向きで良い話なのかもしれないと思う程。
多分、全部過去に読んだ「異色短編集」に載っていたものばかりだと思います。
以下は、各エピソードへの感想です。
【イヤな イヤな イヤな奴】🚀
共通の敵の前には協力し始めるという話。
子供の頃読んだ時には、そういうものかと教えられたような…
実際の宇宙飛行士は…「宇宙兄弟」や「仮面ライダーフォーゼ」情報によれば…逆に悪人を仕込んで訓練するんよね。(ん“逆に”の話でもないのかな)
【劇画・オバQ】👻
事あるごとに思い出し(思い出され)、私自身も、サブカル界隈も、良く引用する物語が、この「劇画・オバQ」
このようなフィクションにせずとも、このように成長しない(もしくは出来なかった)子供の頃の友人っているよね。
(実は「イニシェリン島の精霊」を観た時も、もしかしたら、そういうしょうもない人物に、人生の貴重な時間を費やしてまで付き合っていられない話かなぁとかも思いました。)
私の場合、弟がそういうタイプ…彼は、何らかの障害なんだろうと思うけど、昔のことなので、単に出来が悪い子として育てられ今に至ります。
弟の話をしましたが、「オバケのQ太郎」の時代は、そういう子供たちが社会に受け入れられていた時代。今は、むしろ線をひこうとしている気がしますね。
リベラルだったり左向きだったりする人ほど、こういうタイプを認めず、なんとかできるとか思ったり、その家族を責めたりする気も(体験談)。
そんな話は、おいといて…
「プーと大人になった僕」という映画を観る前は、この「劇画・オバQ」に近い話なんじゃないかとか思ったけど、雰囲気は結構違いましたね。
【休日のガンマン】🤠
ごっこ遊びをするテーマパーク。
進んでいない時代のテーマパークなので、スタッフ側が.金で動く金で動く。
この漫画が書かれた後の時代、
実際の世の中では、本物の金持ちならテーマパーク借り切って遊んだりするんだけど、この話の金持ちは、ゴルフ場で偉そうな成金社長レベル。
(マイケル・ジャクソンの東京ディズニーランド貸切は、実際には運営側が混乱を避けた配慮だったらしいです。)
もしかしたら、この漫画と同じテーマの映画で、マイケル・クライトンの「ウエストワールド」(1973年)、及びそのリメイクの2016年〜のドラマシリーズがあるようですが未鑑賞。
配信にもないので残念…そのうち。
…私の観た映画の中で似たようなものが無いか脳内を探ると、出てきたのは「デッド・シティ2055」…結構遠いな。
【定年退食】☕️
印象的な「塩コーヒー」☕️の存在を初めて知った漫画。
(注意:「塩コーヒー」☕️なんてものは、本来ない…無いはず)
1970年代に、2020年代の現代が抱えている問題を、ほぼ的確に描いている、高齢化社会のバイブル的漫画。
まさか初めて読んだ子供の頃は、自分が、この高齢者の世代に当てはまるとは思っていませんでした。
この漫画と現代が違うのは、漫画では若い人が中心になって姥捨山的に捨てられる老人が描かれていて、ある意味出てくる老人たちは潔いのだけど。
現実では、皺寄せは確実に若い世代に、かつ老人たちの先行きも見えないというロクでもない状況に。
…ちなみにテレビドラマ版「定年退食」を観ましたが。あの加藤茶、井上純、ベンガルは凄いですね。キャラの再現度が半端無いです。
(ドラマ「定年退食」の感想も、そのうち書きます。)
【権敷無妾付き】✉️
SFでは無いです。
うーん、この時代の部長職は、何の会社か知りませんが、愛人を囲う時間もお金もあったてことなんでしょうね。あのタイプの愛人やらなにやらは羨ましいとも思いませんが、多分主人公は金銭的に裕福なんだろう、しかも部下の社員より先に帰れるんだと…
(今の時代は、管理職なんてトータルで損だと思います。)
この話も含めて、時代的に男尊女卑的な事が多く描写された「藤子・F・不二雄SF短編」、藤本先生はこんな当時の社会背景を否定しながら、かつ時代の正確な描写として書いているんじゃないかなぁ…と思っています。
【ミラクルマン】👼
「藤子・F・不二雄SF短編」の中には、超人的な能力を得てしまう凡人の話がいくつもあります。これもその一つ。
似たテーマの映画は…「ミラクル・ニール!」(観たけどブログアップしていない)かな。
風味は全く違いますが。
【ノスタル爺】🌳
この2巻のタイトルにもなっていて有名作な「ノスタル爺」
(Macの辞書だけかもしれませんが)ノスタル爺って、ちゃんと変換候補、しかも2〜3番目にあるんよね…それだけ有名な作品という事
子供の頃に読んだときは、戦争に行って30年間戻ってこれず、その後タイムスリップしてしまって座敷牢に閉じ込められたまま再び同じ時を過ごすという、絶望的に長い孤独に恐怖したものです。
…手塚治虫の「鉄腕アトム」の1エピソード「アトム今昔物語」とあわせて、若干のトラウマになった作品でもあります。
歳をとって再読すると、本来のテーマはそこではなく、タイトル通り郷愁に浸るというもの。
私の知っている作品で、これに似たものとして頭に浮かんだのが、漆原友紀の「水域」…水没ダム、郷愁、別れた家族との再会等…少しは「ノスタル爺」の影響があるんじゃ無いかと思います。
SFマガジンに、新海誠の「秒速5センチメートル」が、同じテーマの作品として挙げられていたので…過去にちゃんと観たことなかったのでこの度鑑賞(といってもブログをアップした今日から1年ぐらい前💦)。後日記事にします。
【コロリころげた木の根っ子】🐒
SFではありません。
後味が悪い作品…今となっては、奥様の行為にではなくて、そこから旦那が死なないと抜けられない境遇に後味が悪いです。
【間引き】🍙
これも「定年退食」と似たテーマ。
ただし少し殺伐とした展開。
世界人口が45億人だった頃に危機を抱いていたのに、現在は80億人…この話は少し前に「マツコ有吉の怒り新党」でも紹介されてました。
世界では、人口増加の影響もあって食糧問題があるのでしょうが、日本では人口減少による老人を面倒見る問題が総じており「定年退食」の方に近い感じになってますね。
【やすらぎの館】🤱
これは、今も昔も、イマイチピンとこない話。
昔は、単にリアリティがなかっただけなんだけど、
現代では、メンタルの逃げ口、吐口を多く設けすぎて、もしくは設けたつもりもない逃げ口を許容して、社会が成り立たなくなりつつあるような気もするんだけど、そんなふうに想像できなかった時代の話。
【箱舟はいっぱい】🚀
これに近い話はハリウッド映画では多々。
あちらは、最後の審判と人類滅亡の危機を重ねて、かつハリウッドの財力でディザスター系SF映画が多く、その中でも滅亡相当の隕石は落ちてきがちです。
ちょっと挙げるだけでも
「ディープ・インパクト」
「ドント・ルック・アップ」
「グリーンランド -地球最後の2日間-」
等があり、そのうち多くが、箱舟やらシェルターへの避難できる人選を描いています…ハリウッドが「藤子・F・不二雄SF短編」を真似たということはないでしょうが、時代的にはずいぶん先にこのテーマを扱っています。
この話もテレビドラマ化されているのですが、録画し損なってしまい、その後、永山絢斗問題が生じたために再放送もされません💦
【宇宙開拓使】👽
のび太の…ではない「宇宙開拓使」
特に感想や思い入れはない1コマ漫画集です。
点数は4点(5点満点中)です。
若干の当たり外れもありますし、思い入れの有無もあります。
記憶に強く残っていたのは
「イヤな イヤな イヤな奴」
「劇画・オバQ」
「定年退食」
「ノスタル爺」
あたりでした。
(当ブログ内の関連記事)
2023年05月06日 【コミック】藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス1:ミノタウロスの皿…「アチタが見える」のオチが難解というのを数十年ぶりに思い出した。
2023年05月14日 【コミック】藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス7:ポストの中の明日…少年SF系よりも異色SF系の方が深く記憶に残っているし好み
では、このあたりで
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます