ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画

映画記事も散在報告も停滞中…ですが、自分が飽きない程度のマイペースで運営中。良かったら読んでいってくださいませ。

かもめ食堂…キレイな映画でしたよ

2007-01-08 10:15:41 | 映画・DVD
みなさんこんにちは。
年末年始の番組に若井おさむが結構出てきたので気を良くしているピロEKです

昨日(2007/1/7)は、ダウンしておりました
急に寒くなったことが原因(?)なのか、偏頭痛がおさまらず、一日中寝てました
正月の(食べ)疲れが出たのでしょうか

さて、連休も本日まで。
明日より、仕事も本格始動となります。またブログが疎かになっていく予感です…
年末年始の休みから今日までで、映画と書籍のレビュー一挙アップの目標を心に掲げていた私でしたが、目標には程遠い感じの結果でした。
まぁぼちぼち今年もいかせていただこうかなぁ

で、今日も映画レビュー。



「かもめ食堂」
(監督:荻上直子、出演:小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、2005年邦画)

TSUTAYAさんで「イーオン・フラックス」、「MSイグルー」×2本と一緒にレンタル。
(MSイグルーは多分記事にしないかなぁ…)
2007年1月5日のヨル鑑賞しました。
(実写では)本年最初に鑑賞した邦画です。



ストーリー
群ようこ原作「かもめ食堂」の映画化。
フィンランド、ヘルシンキの街中にあり、日本人のサチエ(小林聡美)が店主をつとめる「かもめ食堂」。開店して一月経つのに、お客は日本マニアの青年トンミ一人だけ。ある日トンミから質問された“ガッチャマン”の歌詞がどうしても気になったサチエは、日本人旅行者ミドリ(片桐はいり)に声をかけ、それがキッカケでミドリはかもめ食堂を手伝うことに、さらには空港で荷物が出てこないというマサコ(もたいまさこ)も、かもめ食堂に通うようになる…
詳しくは…http://www.kamome-movie.com/



ピロEK的感想&点数
この映画は上質な写真集もしくは、洒落た(?)な雑誌のようなつくりとなっております。
鑑賞中にナンだか感じたことのある空気を察知したので、鑑賞後インターネットで色々調査(ただの検索)したところ…
この「かもめ食堂」の関係者1名と私が会ったことあることが判明
お仕事上でお会いしていました。
タイミングの関係上、残念なことに名刺交換はできなかったんです(だから、その時には有名なクリエーターの方とは気がつかなかった訳ですが)。
その“とあるお仕事”の現在進行中のものには“もたいまさこ”さんも登場しているので、
「かもめ食堂」と私のやってるお仕事には多少なりともコネがあるのではないかと想像しております。
今月、再度お会いする可能性があるので、ご挨拶できればと考えております。

で、以下の記事は、私のやってる仕事とリンクしていると仮定してのことですが、

この手の映像は、多分、最近流行りです。
出来は別として、いろいろなところでこの手の映像や写真を見かけるようになりました。
あえて彩度を上げないタイプの写真と表現したらよいのでしょうか。
細かな事を言えば“彩度を落とす”的な小細工ではなくて、あくまでも意図して彩度を上げていない感じのもの。
絵(映像)自体の流行り廃りは別として、
私のやってる仕事の場合、これらの表現が、技術的に可能な中で出来上がりを想定して最初から組み立てられているつくりというのでしょうか…指揮をとるクリエーターのセンスだけに頼らず、指揮者の知識によって、その先の仕事(私の仕事のような)を想定して計画が練られています。
これはありがたくもアリ、誤魔化しの利かない厳しい部分だったりもするので、まぁ仕事としては他に比べ手が抜けずに疲れる訳ですが…

「かもめ食堂」の場合、この絶妙な制御されたバランスは、映像だけではなくて、
ストーリーのテンポにも同じように生かされているようにも感じました。

以前から私が邦画を評する場合に時々云う
「邦画独特の間」
これが、私の場合、一般的にはイヤなわけですが、
この「かもめ食堂」の場合、
ゆったりしたペースは感じさせながら、悪くしないテンポを緻密に計算しているような感じ。

この緻密に作られた(と思われる)、映像とテンポが、ヘルシンキの町を魅力的に魅せてくれています。
この映画を観てヘルシンキに行ったら、
案外ガッカリしちゃうかもしれませんね(←これって、映画の評価としてはプラスと思って書いてます)。

ムーミン、ガッチャマンというネタ(?)の数々も、
あくまでも制御の範囲内という感じで、やりすぎません。
…ネタに関しては私とアワナイ部分も皆無ではありませんが、まぁそこは好みなのでしょう。

映画のストーリーとしては、
何にも起こらない映画。
何も起きなさ過ぎて、、
途中、ウインドウから恐い顔で覗き込むご婦人の展開にものすごく期待しながら鑑賞しますが、
特に大きなことは起こりません。

マサコさんの荷物の件では、
この方の素性を怪しむ訳ですが、
特に何の説明もされません。

サチエさんがフィンランドに移住(?)した理由も、
ミドリさんが行き当たりばったりの旅行に出発した理由も全くもって語られません。

でも、観始めると、観るべきものが“ストーリー”ではないとすぐに判る(?)と思うので、
気になっても諦めましょう

私の場合、途中からは映画としてつい観ちゃいましたが、
冒頭付近の食堂内の調理器具や厨房を写す映像なんかでは、
「すごくきれいな映像だけど、撮影にいったいどのくらい時間かけたのやら」
と心配するほど。じっくりみないと勿体無い感じの作品です。

ということで4.5点(5点満点中)。
「ダ・ヴィンチ・コード」で四捨五入5点を付けた私ですから、これも5点でもOKなんですけどね。
誰にでもオススメかといえば…微妙。
私の場合、仕事とリンクした事から欲目もあるだろうし、
「何か良い映画無い?」
と質問されて、一般的には
「かもめ食堂」…とは多分答えないです(勧める相手を選んじゃうと思います)。
だからオススメとは書かないけど、良い作品でしたよ



補足・蛇足
「ガッチャマン」の歌。
もしもサチエさんから聞かれたのが、私の場合、聞かれてもいない“こぶし”までレクチャーしそう
“子門まさと”“ささきいさお”“水木一郎”の歌い分けが特技と自負する脱オタの遠い私でした
“仮面ライダーストロンガー”の歌なら“子門”バージョンと“水木”バージョンで歌い分け可能です
(モノマネではないですよ…それにヤッパリ最近だと無理かなぁ…歌い分け)。

もうひとつ蛇足。
プールのシーン。
どうもストーリーと繋がらないシーンなのですが、アレって「エヴァンゲリオン」の心象風景な風味を感じたのですが…考えすぎ??



今日はこのあたりで





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17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちゃぴちゃぴ)
2007-01-08 15:00:44
たゆとうように流れる作品でした。
ただ、自分が観た時、アクション傾向強め指向だったせいか、心地よく眠くなってしまいました。
ガッチャマンの歌詞については、「あたしに聞いてよっ」って、ひとりつっこみ…。こぶしがわかってしまう私は、オタクでしょうか?
子門さんの発音のねばった歌い方は、やって遊んだことありますよぉ。
水木さんとの歌い分けまでは、できないですけどねぇ。
返信する
★★コメントありがとうございます★★ (ピロEK(ちゃぴちゃぴさんへ))
2007-01-08 15:45:54
★ちゃぴちゃぴさんへ★

いつもコメントありがとうございます

>自分が観た時、アクション傾向強め指向だったせいか、心地よく眠くなってしまいました。

この映画の場合、もしかして誉めポイント(寝るって事が)なのかも知れませんねぇ(?)
気持ちいい映像ですもんねぇ。
私も「ディープ・ブルー(サメのやつじゃないよ)」観るときは寝てしまって、未だ全てを鑑賞できておりません

>ガッチャマンの歌詞については、「あたしに聞いてよっ」って、ひとりつっこみ…。

そういう方、私もちゃぴちゃぴさんも含めて多いんでしょうねぇ。

>こぶしがわかってしまう私は、オタクでしょうか?

いえいえ、そんなことでオタクだったら日本にオタクじゃない40歳以下なんて居なくなってしまいます。
ガッチャマンはごく一般的な知識なんじゃないかなぁ(???)

>水木さんとの歌い分けまでは、できないですけどねぇ。

ふふふ、物心付いたときから、子門、水木、ささきに触れてる私は自然とそういう能力を身に付けていました。
歪んだ絶対音感とでも言いますか…(それほどのものでもないですが)
最近は、声が出なくなって結構厳しいですけどね。

では、また来てくださいね。今後とも宜しくお願いいたします。
返信する
誰だ?誰だ?誰だ~!? (まき)
2007-01-08 23:22:03
おお、かもめ食堂の様な作品も御覧になられるのですね?
私も好きな作品です。こういうのがお好きなら
「犬猫」や「珈琲時光」もいけると思いますよ。
いかがでしょうか。
返信する
こちらにも・・・ (ミチ)
2007-01-08 23:26:06
ピロEKさんがこんなに高得点をつけてくださるとは!
私もこの映画大好きでした。
豚身くんがいつになったらコーヒー代を払うんだろうかとヤキモキしていましたが、いつまでも図々しい男でしたね~。
返信する
★★本年も宜しく御願いいたします★★ (ピロEK(まきさんへ))
2007-01-10 12:51:15
★まきさんへ★

コメントありがとうございます
年初めには色々なお土産を頂き感謝であります。
あの時は時間が無くて殆ど話も出来ずに残念でした。
(メールチェックきちんとしていなかったから、まきさんの帰省情報を見逃しておりました。スイマセン

>おお、かもめ食堂の様な作品も御覧になられるのですね?

ん?、柄じゃなかったですかね

>「犬猫」や「珈琲時光」もいけると思いますよ。

機会があれば観てみようと思います。
…でも、まきさんはマニアックだからなぁ

では、また来てくださいね。
本年も宜しく御願いいたします。
返信する
遅ればせながら・・・。 (Ageha)
2007-01-10 16:08:35
アケオメコトヨロには時期を逸してしまいました。
こんな調子ですが
今年もよろしくお願いいたします。

さて。

いや~年のせいか
インターネット大賞2006日本映画部門に
「フラガール」よりも高得点で
投票しちゃいましたよ。まったく。(笑)

食べ物がおいしそうとかフィンランド素敵とか
アニオタが「そんなんも知らんのか」とツッコミいれるとか
アクセスの引き出しが多い映画。
でも根底にある3人のオバサマ(わわわ)たちの
生き様云々になるとやっぱ
同じようなこと考えてる同年代の女性のほうが
ウケがいい作品ではないでしょうか。
で、ワタクシとしてはユルユルなのに
一本筋が通ってるこの映画大好きです。
返信する
こんばんは (カヌ)
2007-01-10 23:19:18
若井おさむ、結構出てましたね。
すぐ飽きられそうだけど(^^;
MSイグルー、記事にしてください。
面白そうなら、ちょっと観てみたいっす。
返信する
★★コメントありがとうございます~その2~★★ (ピロEK(ミチさん、Agehaさん、カヌさんへ))
2007-01-11 12:42:12
★ミチさんへ★

いつもコメントありがとうございます

>ピロEKさんがこんなに高得点をつけてくださるとは!

ただ…今、自分の記事を読み返すと、
何が良かったのか全く伝わってこないですねぇ。お恥ずかしい限りです。

>豚身くんがいつになったらコーヒー代を払うんだろうかとヤキモキしていましたが、いつまでも図々しい男でしたね~。

映画冒頭の流行っていない「かもめ食堂」の状況を見ながらトンミ君を見てると、たしかにヤキモキですね。

では、また来てくださいね。今後とも宜しく御願いいたします。




★Agehaさんへ★

いつもコメントありがとうございます
こちらこそ本年も宜しく御願いいたします。

>インターネット大賞2006日本映画部門に
>「フラガール」よりも高得点で
>投票しちゃいましたよ。まったく。(笑)

「フラガール」はまだ観ていないので、そちらとの相対評価は出来ないですけど、
「かもめ食堂」を高評価だったら、年のせいなの!!?
と、チョイショック。

では、また来てくださいね。今後とも宜しく御願いいたします。




★カヌさんへ★

いつもコメントありがとうございます

>すぐ飽きられそうだけど(^^;

あのネタだと、つぶし聞きませんからねぇ。
うちの息子は「第二のクリカン」として、二代目アムロ・レイ声優化という、不謹慎な予測をしておりましたが…

>MSイグルー、記事にしてください。

検討しておきますね。
ちなみにCGの人間には最後まで馴染めませんでした。
お話はそんなに面白くなかったかな…所詮ガンダムだし^^;

では、また来てくださいね。今後とも宜しく御願いいたします。
返信する
TB、感謝します♪ (カゴメ)
2007-01-13 14:15:52
ピロEKさん、こんにちは♪♪♪

>「かもめ食堂」の場合、この絶妙な制御されたバランスは、映像だけではなくて、ストーリーのテンポにも同じように生かされているようにも感じました。

観ていて、「細やかに、行き届いてる作品だなぁぁ」と感心させられたです。
何とも繊細、それでいて何やらクリアーな爽やかさがあるですね。

>ゆったりしたペースは感じさせながら、悪くしないテンポを緻密に計算しているような感じ。

絶妙な、ギリギリの間合いが気持ち良いですね。

子供の頃に良く聞いていたアニメ・ソングって、
今から考えると無茶無茶好戦的だったり、
逆にアダルトなほど暗かったりしますね(笑)。
今聞いても、魂が燃えちゃったり(笑)、哀愁を感じちゃったりします(苦笑)。
返信する
★★コメントありがとうございます~その3~★★ (ピロEK(カゴメさんへ))
2007-01-15 12:44:47
★カゴメさんへ★

いつもコメントありがとうございます&こちらこそTB感謝

>観ていて、「細やかに、行き届いてる作品だなぁぁ」と感心させられたです。
>何とも繊細、それでいて何やらクリアーな爽やかさがあるですね。

この作品って、絵画的な才能によって偶発的に生み出された作品ではないと私は思っています。
キッチリ計算して、キチンと組み上げた上質なデザイン的な作品なのではないですかねぇ(あくまでも想像ですけど)。

>子供の頃に良く聞いていたアニメ・ソングって、
>今から考えると無茶無茶好戦的だったり、
>逆にアダルトなほど暗かったりしますね(笑)。
>今聞いても、魂が燃えちゃったり(笑)、哀愁を感じちゃったりします(苦笑)。

古いアニメソングって、結構演歌とかムード歌謡っぽいように私は感じます。
内容は、実にくだらない擬音メインのものもあれば、
子どもに何を教えるの!!?という内容まで。
ちなみに私の人格形成には特撮・アニメのヒーローが影響してる気も…
社会性がなかったり、身勝手な人って、たぶん子どもの頃にヒーローモノ観てなかったりするんじゃないかなぁ。
…って、話ズレちゃいましたかね

では、また来てくださいね。
返信する

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