
サン・テミリオンのシャトーのひとつ
フランス南部: (3)アキテーヌ地方(La region de Aquitene)
b. サン・テミリオン St-Emilion(ジロンド県 Dep.de Gironde)
サン・テミリオンと言えば、ボルドーワインの中でも評価の高いサン・テミリオン・ワインの産地です。周囲をブドウ畑に囲まれた高台には、中世の歴史地区が保存されており、ユネスコの世界遺産(patrimoine mondial de l'Unesco)に登録されている観光地でもあります。
サン・テミリオンの所在地は、ボルドーから北上する列車で1時間ほどのところにあるリブルヌ(Libourne)駅で下車して、数キロメートルほど離れたところにあります。
リブルヌ駅
私がサン・テミリオンを訪れたのは、数年前の初夏の事でした。滞在したのは2日間でした。宿泊したのは、リブルヌ駅とサン・テミリオンの旧市街との中間に位置するBonsai Hotel libourne St Emilionと言う名のホテルでした。このホテルの周辺は、銘醸ワインのシャトーが集中するブドウ畑(vignoble)の真っただ中でした。
第1日目: ブドウ畑散策
ホテルにチェックインしたら、早速周囲に広がるブドウ畑を散策しました。
ブドウ畑 ブドウ畑近影
この中で、絵になるような典型的なシャトーの景観を示したのが、この記事冒頭の写真です。
この地域を散歩していると、サン・テミリオン地区のワインをまとめて展示販売している生産者組合のセンター(Union de Producteur de Saint Emiloin)がありました。
サン・テミリオン生産者組合のセンター
ここでは、日本の1/3から1/4の位の価格で、プルミエ・グラン・クリュ(Premiers Grands Crus)とかグラン・クリュ(Grands crus)の格付けワインが販売されていました。地元の人たちにとっても割安らしく、車でやって来て、1ダース単位で購入していました。私は、ここの売店でシャトー・ベニテイ(Chateau Benitey)など、サン・テミリオン・グラン・クリュの赤ワインを3本ほど購入しました。
ここを後にしてブドウ畑に沿った道を歩いていると、丘の上に立ち並ぶ旧市街の光景を望むことができました。
ブドウ畑から見た旧市街地区
第2日目:サンテミリオン歴史地区及び郊外の散策
サン・テミリオンに来る前に、私はカオールからモワサックまでのサンチャゴ巡礼路(Chemin de st. Jacques)を3日間歩きました。その折に、ボルドーからやって来た女性巡礼者のエリザベート(Elizabethe)と知り合いになりました。私がサン・テミリオンに滞在中の2日目、既にボルドーに帰宅していたエリザベートが車でやって来て、サン・テミリオンの旧市街を案内してくれました。
旧市街の光景 旧市街の光景
旧市街のの中で、彼女は中世に建てられた主要な建造物を案内してくれました。
・11世紀に石灰質の岩磐を刳り貫いて造られたモノリス(一枚岩)教会(Église monolithe)。
モノリス教会
この教会の地下にはカタコンベ(地下の墓所)がありますが、珍しいので約1時間をかけてゆっくりと見学しました。
・13世紀に建造されたコルドリエ修道院(Cloître des Cordeliers)
コルドリエ修道院の入り口 コルドリエ修道院の回廊
・同じく13世紀牢獄として建てられた、ロマネスク様式の王様の塔(Tour de Roi)
王様の塔
・12-14世紀に渡って建設されたロマネスク様式のサン・テミリオン教会(Eglise collegiale de Saint-Emilion)
サン・テミリオン教会の回廊
これらの建物はすべて、すべてフランスの歴史的建造物(Monument Historiques)に指定されておりますが、モノリス教会については、ユネスコの世界遺産にも指定されております。
旧市街を見学後、エリザベートは郊外の丘の上にあるレストランに招待してくれました。
郊外のレストラン レストランからの眺め
昼食を終えてから、私のホテルに送って貰う途中に、ドルド-ニュ川がありました。
ドルドーニュ川 ドルドーニュ川の橋に立つエリザベート
ホテルまで送り届けて貰って、数日前に知り合ったばかりのフランス人、エリザベートの親切さに心からの感謝を表して、別れを告げました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます