10月6日(日)Vn:新井貴盛/Pf:正住真智子
音楽堂anoano(大塚)
【曲目】
1.シューベルト/ヴァイオリンのためのソナチネ第1番ニ長調 Op.137-1
2.シューマン/ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 Op.105
3.イザイ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番ト長調 Op.27-5
4.ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
【アンコール】
1.シューベルト/ヴィルヘルミ編/アヴェ・マリア
2.ブラームス/ハンガリー舞曲第17番
僕の推しのピアニスト、正住真智子さんが出演するデュオコンサート、プログラムにも引かれて聴きに出かけた。共演者のヴァイオリニスト、新井貴盛さんの演奏を聴くのは初めて。新井さんはダイナミックで逞しいヴァイオリンを奏でる。熱いハートがこもり、ここぞというと場面では一段とエネルギーを注ぎ込んで大きな山を作る。エネルギッシュだけれど荒々しくはならず、安心して身を委ねたくなる器の大きさがあり、音色には懐の深さを感じた。
そんな新井さんのヴァイオリンの持ち味が大きく生かされたのが、シューマンのソナタの両端楽章やイザイの無伴奏。熱気ムンムンで、捉えた心を離さない。一方で、シューベルトのソナチネはきっちりと真面目な演奏。もう少しリラックスして、ヴィブラートも抑えて、軽やかさや幸福感が出ると良かった。シューマンの第2楽章でもふわりとした軽さや広がりがあるといいと思った。
正住さんのピアノはいつもながら頼もしく、親密に語りかけてきた。情にあふれて優しく温かく包みこむオーラがある。指が鍵盤に吸い寄せられて溶け入るような指と鍵盤との一体感が、シューベルトではデリケートな天上の舞いを描き、シューマンではヴァイオリンと一体になって熱く愛を語った。
そんな2人の演奏が最高の形で実を結んだのが最後のブラームス。お互いが柔らかくしっくりと親密に語り合い、歌い、熱く盛り上がっていった。シューマンの緩徐楽章ではヴァイオリンに固さを感じたが、こちらの第2楽章は溢れるロマンティシズムでたっぷりと歌い上げた。終楽章での抑え気味の高ぶる感情が徐々に熱くなり、朗々・堂々としたコーダに登り詰める様子が劇的で、みるみる引き込まれ、最後は全身トリハダの感動へと至った。アンコールのハンガリア舞曲も燃え上がってブラボーと大喝采!このデュオはお互いの持ち味的にも相性が良いと感じた。
ところで今日の会場となった大塚のanoanoは初めてだと思っていたが、前に来たことがあるような感覚。終演後の帰り道で、2年半前に上村文乃さんと石井楓子さんのデュオをここで聴いたことを思い出した。あの時、コロナ対策とかで客席が1席ずつ不織布のパーテーションで仕切られていてショックだったが、今日はもちろんパーテーションは完全撤去。客席数も倍以上あっただろうか。あの悪夢を2度と繰り返してはいけない。
沼津冬秋オーボエ・リサイタル(Pf:正住真智子)~2022.12.16 尾上邸音楽室~
吉成文乃(MS)/正住真智子(Pf):「冬の旅」~2019.5.26 内田邸音楽室~
上村文乃 チェロ・リサイタル ~2022.3.5 音楽堂anoano~
pocknのコンサート感想録について
♪ブログ管理人の作曲のYouTubeチャンネル♪
最新アップロード:「繭とお墓」(詩:金子みすゞ)
拡散希望記事!
コロナ禍とは何だったのか? ~徹底的な検証と総括を求める~
コロナ報道への意見に対する新聞社の残念な対応
やめよう!エスカレーターの片側空け
音楽堂anoano(大塚)
【曲目】
1.シューベルト/ヴァイオリンのためのソナチネ第1番ニ長調 Op.137-1
2.シューマン/ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調 Op.105
3.イザイ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番ト長調 Op.27-5
4.ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
【アンコール】
1.シューベルト/ヴィルヘルミ編/アヴェ・マリア
2.ブラームス/ハンガリー舞曲第17番
僕の推しのピアニスト、正住真智子さんが出演するデュオコンサート、プログラムにも引かれて聴きに出かけた。共演者のヴァイオリニスト、新井貴盛さんの演奏を聴くのは初めて。新井さんはダイナミックで逞しいヴァイオリンを奏でる。熱いハートがこもり、ここぞというと場面では一段とエネルギーを注ぎ込んで大きな山を作る。エネルギッシュだけれど荒々しくはならず、安心して身を委ねたくなる器の大きさがあり、音色には懐の深さを感じた。
そんな新井さんのヴァイオリンの持ち味が大きく生かされたのが、シューマンのソナタの両端楽章やイザイの無伴奏。熱気ムンムンで、捉えた心を離さない。一方で、シューベルトのソナチネはきっちりと真面目な演奏。もう少しリラックスして、ヴィブラートも抑えて、軽やかさや幸福感が出ると良かった。シューマンの第2楽章でもふわりとした軽さや広がりがあるといいと思った。
正住さんのピアノはいつもながら頼もしく、親密に語りかけてきた。情にあふれて優しく温かく包みこむオーラがある。指が鍵盤に吸い寄せられて溶け入るような指と鍵盤との一体感が、シューベルトではデリケートな天上の舞いを描き、シューマンではヴァイオリンと一体になって熱く愛を語った。
そんな2人の演奏が最高の形で実を結んだのが最後のブラームス。お互いが柔らかくしっくりと親密に語り合い、歌い、熱く盛り上がっていった。シューマンの緩徐楽章ではヴァイオリンに固さを感じたが、こちらの第2楽章は溢れるロマンティシズムでたっぷりと歌い上げた。終楽章での抑え気味の高ぶる感情が徐々に熱くなり、朗々・堂々としたコーダに登り詰める様子が劇的で、みるみる引き込まれ、最後は全身トリハダの感動へと至った。アンコールのハンガリア舞曲も燃え上がってブラボーと大喝采!このデュオはお互いの持ち味的にも相性が良いと感じた。
ところで今日の会場となった大塚のanoanoは初めてだと思っていたが、前に来たことがあるような感覚。終演後の帰り道で、2年半前に上村文乃さんと石井楓子さんのデュオをここで聴いたことを思い出した。あの時、コロナ対策とかで客席が1席ずつ不織布のパーテーションで仕切られていてショックだったが、今日はもちろんパーテーションは完全撤去。客席数も倍以上あっただろうか。あの悪夢を2度と繰り返してはいけない。
沼津冬秋オーボエ・リサイタル(Pf:正住真智子)~2022.12.16 尾上邸音楽室~
吉成文乃(MS)/正住真智子(Pf):「冬の旅」~2019.5.26 内田邸音楽室~
上村文乃 チェロ・リサイタル ~2022.3.5 音楽堂anoano~
pocknのコンサート感想録について
♪ブログ管理人の作曲のYouTubeチャンネル♪
最新アップロード:「繭とお墓」(詩:金子みすゞ)
拡散希望記事!
コロナ禍とは何だったのか? ~徹底的な検証と総括を求める~
コロナ報道への意見に対する新聞社の残念な対応
やめよう!エスカレーターの片側空け