2022年2月6日(日) ~Strategie für das Goethe-Zertifikat B2 ④ "Schreiben" ~~ "Schreiben" の攻略法 問題は2問です。配点は1問目が60点、2問目が40点で、100点満点で採点されます。試験時間は75分です。合格最低ラインは2問合わせて60点。僕は84点でした。 採点は以下の4項目についての達成度が評価されます。 ① 各問題で求められている意見表明や根拠づけといった「盛り込むべきもの」が、きちんと書かれているか。 ② 内容として一貫性のある文章が書けているか。 ③ B2レベルに相応しい十分な語彙を用いているか。 ④ B2レベルに相応しい複合文(関係文、結果文、因由文等)を文法的に正しく使えているか。 評価に当たっては、間違いが多いことよりも、間違いによって読み手に理解し辛くなっていないかどうかが重視されます。 Teil 1(60点/解答基準時間:50分) 与えられたテーマについて小論文を書く問題です。テーマとしては、環境、多様性、貧困、芸術文化など、現在社会で話題となっている様々な分野から出題されます。150語以上の文章に仕上げることが求められています。設問には、盛り込むべきものとして以下の4項目が挙げられています。 ① 自分の意見 ② その意見に至った理由 ③ 挙げた意見以外に考えられる有効な考え ④ ③で挙げた他の可能性についての長所 (解答のポイント) 「きちんとした小論文を書くことが求められる」 きちんと意見を述べ、その理由付けが出来ていて、順序立てて論理的、かつ明解に述べられているかが問われます。小論文としての基本的な要件が揃っているかが大切です。 自らの考えを述べ、その意見を裏付けることの出来る例を提示し、自分の意見とは異なる意見も紹介して、それが自分の意見と比べて優れた点も認めたうえで、それでも自分の意見が最良であるという結論へ導くことです。 ここでは、ドイツ語の能力だけでなく、与えられたテーマについての自分なりの意見を持っていること、その意見について、論理的な文章に仕上げることが出来るかが問題となります。日本語でもできなければ、ドイツ語で表現することは不可能でしょう。そのためには、試験に出て来そうなテーマについて日頃から関心を持ち、それについての様々な意見に触れ、自分の意見を持つことが大切でしょう。 出題されそうなテーマにドイツ語で触れる方法は、「勉強に使った教材」として紹介した、“Deutsche Welle“が提供するゲーテの試験対策のための教材がお勧めです。環境、政治、文化、難民、新型コロナなどなど、今ドイツで話題になっている様々な分野のトピックのニュースが豊富に掲載されています。それぞれのニュースについて、理解度を知るための問題や単語の解説、トランスクリプションなど、学習のための丁寧なサポートが施されています。トピックをどう捉え、どのような問題意識を持つべきかという視点も与えてくれるので、作文で自分の意見を表明するためにも役立てることができます。 論理的に意見を述べるときに僕がよく使う表現は以下のようなもの。バリエーションは多い方がいいと思います。 (意見を述べるとき) ich halte es für... ich bin der Meinung, dass... ich nehme an, dass... ich stehe auf dem Standpunkt, dass... (意見の根拠を列挙するとき) erstens...., zweitens... außerdem darüber hinaus hinzu kommt (別の考えを紹介するとき) einerseits...., andererseits.... zwar..., aber... dagegen kann es auch sein, dass... dennoch (結論を述べるとき) aus dem Grund demzufolge schließlich zusammenfassend lässt sich sagen, dass... (出題された問題) SchreibenのTeil 1で実際に出題されたテーマは、“Konzerte mit Publikum“でした。これを見たとき、僕のために用意してくれたような問題だと思わずほくそ笑んでしまいました。コンサートに通い、生の演奏を聴くことが人生の大きな喜びである僕にとっては願ってもないテーマでした。コロナでコンサートの中止や無観客配信が続いたときは、それについての思いをブログにも書いていたので、書く材料には事欠かず、スムーズにドイツ語で書くことも出来ました。 個人的にはコンサートはライブでないとダメな僕ですが、無観客配信のメリットも加えてバランスを取りました。Schreibenは元々唯一自信のある科目だったこともあって「これは90点以上は取れたかな」と思ったのですが、Teil 2 との合計得点は84点。90点の壁を越えられなかったのはちょっと残念でした。 Teil 2(40点/解答基準時間:25分) オフィシャルなメールを書く問題です。職場や研修先、大学などで起こりうる問題を想定して、上司や教授に対して、提案や要望、クレーム、謝罪などを伝えるメールを100語以上で書くことが求められます。設問では、メールのなかで伝えるべき4つの事項が挙げられ、それに沿ってメールを仕上げます。例えば、「会社の繁忙時期にどうしても休みを取らなければならない状況」について ① 休暇を取りたい理由を説明し、 ② 休暇を取ることに理解を求める一方で、 ③ 会社が繁忙時期であることへの理解を示し、 ④ 休暇を取る代わりに自分ができることを提案する。 といった内容のメールを書きます。①~④の事項を、オフィシャルな文で丁寧かつ的確に盛り込めているかが評価されます。 (解答のポイント) 「手紙の形式で呼びかけと結びを入れる」 ドイツ語の手紙の書き方として紹介されている形式通りに、呼びかけと結びを入れます。お決まりの文言なので、このまま使いましょう。 (呼びかけ) (例)Sehr geehrter Herr Dr. Althaus, -名前の後はカンマで区切って、一行空けて本文は小文字で始めます。 -Dr.やProfessor Dr./ Direktorなど、称号がある場合は添えます。 -「いつもお世話になっております」的な表現や時候の挨拶は不要 (結び) Mit frendlichen Grüßen Ihr(e) (自分の名前) など。他にも様々な結びの表現はありますが、これが一番無難です。名前の前のIhr(e)は入れなくても構いません。 「お願い、謝罪、お礼などを伝える際のオフィシャルな表現を使う」 丁寧な表現として接続法Ⅱ式を積極的に使います。 (お願い) Ich hätte ein Anliegen an Sie. Ich möchte Sie darum bitten, dass... Ich würde mich sehr freuen, wenn Sie dafür Verständnis haben könnten. Ich wäre Ihnen sehr dankbar, wenn Sie ... machen könnten. (謝罪) Es tut mir aufrichtig leid Ich entschuldige mich herzlich für .... (お礼) Ich bedanke mich bei Ihnen sehr herzlich dafür, dass... Ich kann mich immer nur wieder bei Ihnen für Ihre Hilfsbereitschaft herzlich bedanken. Haben Sie vielen herzlichen Dank dafür, dass... (申し出) Für weitere Fragen stehe ich Ihnen gerne jeder Zeit zur Verfügung. (気配り的な表現) 日本で受験する場合は、日本人らしい、相手の労苦を思いやった表現を入れると好印象が得られるかも。 Machen Sie sich bitte nicht allzuviel Umstände und Mühen. Ich habe schlechtes Gewissen, dass... (出題された問題) SchreibenのTeil 2で実際に出た課題は、「ドイツの企業でインターンシップをしたときの参加証明書を日本での就活に使いたいのだけれど、どこにも見当たりません。これを再発行してもらうお願いを伝えてください。」というものでした。 僕は、インターンシップがとても有意義だったことへのお礼を述べたあと、証明書が持ち帰った荷物のどこにも見当たらず、恐らくドイツの寮に置き忘れてしまったと伝え、インターンシップを活かした仕事に就くためには証明書がどうしても必要であることを伝え、期日を示したうえで、送ってもらいたい、という内容のメールにしました。 与えられた4つの伝えるポイント(忘れた。。)を順序立てて入れたうえで、丁寧かつ簡潔で分かりやすく伝えることを心がけました。 Schreibenに取りかかる際の全般的な留意点 2つの設問はどちらから始めても構いません。ペーパー形式のテストでは、下書き用の用紙が配られます(要回収)。これは、設問で与えられている課題ごとに要点を記載するなどアウトラインを書いておくだけに留め、時間を有効に活用するため、本文は最初から答案用紙に記載することをお勧めします。アウトラインがしっかりできていることが重要です。辻褄の合う文章に仕上げられるよう、アウトラインはある程度時間をかけてまとめるといいでしょう。 ① 勉強に使った教材 ② LESEN ③ HÖREN ⑤ SPRECHEN
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