ウィーンの旧市街はユネスコの世界遺産に登録されている。この地区に歴史的建造物が多く残っていることが大きな要因だが、ここは「中世にタイムスリップしたような」とよく形容されるヨーロッパの他の旧市街とは少々趣を異にしている。それは、ウィーンの旧市街やリンク通り周辺にある建造物が、ある特定の時代の建物だけで統一されてはいないことにある。
700年以上も前からずっとウィーンの象徴として聳えているシュテフ . . . 本文を読む
WIEN
ベルリンがドイツで一番の都会だとすれば、オーストリアではウィーンが唯一の都会といえる。が、ベルリンに比べると、ウィーンは街の規模も人口も、都会的な活気という意味でも、ベルリンにはかなわない。日本で言えば中都市クラスになってしまうウィーンだが、その歴史的、文化的意味においてはヨーロッパでも有数の都市だ。ハンガリー=オーストリア帝国の帝都として、ハプスブルク家が600年以上に渡り栄華を誇っ . . . 本文を読む
モーツァルトの眠る聖マルクス墓地を訪ねる
St. Marxer Friedhof
ザルツブルク生まれのモーツァルトは幼年期からウィーンとの縁は深いが、25歳でザルツブルクと決別し、ウィーンに移り住んだ。そしてウィーンで短い生涯を閉じ、葬られた。
モーツァルトをこよなく愛するpocknは、これまでザルツブルクやウィーンでモーツァルトゆかりの場所をいろいろ訪ねたが、まだ訪ねていない所があった。それ . . . 本文を読む
カリーヴルスト Currywurst
~「ベルリンで一番うまい」Konnopke's Imbiss~
カリーヴルストとは、ドイツで広く愛されている屋台メニュー。直訳すれば「カレーソーセージ」だが、別にソーセージ自体がカレー味というわけではなく、普通の焼ソーセージにケチャップがかかり、その上にパラパラとカレー粉を散らした代物。"Imbiss"(スナック)と書かれた看板のあるスタンドには、大抵このカリ . . . 本文を読む
静寂の部屋 Raum der Stille
ブランデンブルク門はベルリンを象徴する建造物だが、この門のすぐ手前でベルリンは壁によって東西に引き裂かれ、門は封鎖され、ブランデンブルク門は東西分断の象徴となった。そして1989年11月には、ベルリンの壁崩壊によって、今度はこの場所が統一を象徴する場として注目を浴びた。
そんなドイツ近代史の生き証人とも言えるこのブランデンブルク門の袖に”Raum d . . . 本文を読む
BERLIN
ドイツで一番おもしろい町はどこか?と訊かれれば、真っ先にあげるのが首都ベルリンだ。旅行パンフレットに載っているようなメルヘンチックなドイツの風景はほとんどないが、ドイツで唯一の大都会と言えるベルリンは実に様々な顔を持っている。いろいろな人種によって、様々なアートやファッション、音楽や食文化などがもたらされ、日々新しいことが起き、新しいものが生まれている。そんな魅力に惹かれて、世界中 . . . 本文を読む
Lutherstadt WITTENBERG
ベルリンに4泊するうち、1日はちょっと遠出をしてみようと選んだのは、宗教改革家マルティン・ルターが活躍したヴィッテンベルク。ここは、もうひとつのルターゆかりの町、アイスレーベンと共に世界文化遺産に登録されていて、町の正式名称は「ルターの町ヴィッテンベルク」(Lutherstadt Wittenberg)という。ベルリンから南西へ約93キロのザクセン= . . . 本文を読む
Wanderung im Wienerwald
2009年5月17日(日)
ウィーンには何度も来ているpocknだが、ウィーンの森をハイキングしたことは一度もない。山好き、ハイキング好きのpocknが、有名なウィーンの森でハイキングをしていないのはちょっと不覚だった。今回はウィーンに合わせて6泊するのでチャンス、と思い立った。
インターンシップで日本に来ていたときドイツ語を教えてくれていた . . . 本文を読む
検証「日本の常識」
~ウィーン&ベルリンで出逢ったびっくりシーン~
「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」
アインシュタインのこの言葉に出会ったときは我が意を得たりと思わず膝を叩いた。私たちは普段、様々な暗黙のルールのもとで暮している。そんなルールは年齢と共に身につけて行くもので、社会にでるようになる18歳の頃にはそうしたひととおりのルールをマスターする。
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このちょっと刺激的な写真が載っていた新聞は、ドイツで人気の"Bild"(ビルト)紙。タブロイド版の大衆紙だが、"Frankfurter Allgemeine"や"Die Welt"など並み居る大手全国紙を桁違いに上回る発行部数を誇り社会的な認知度も高い。「ビルト」に掲載された首相など国の重要人物とのインタヴュー記事が日本のニュースや新聞で取り上げられることも多い。
見出しは「裸でベルリンをお . . . 本文を読む
マスクは日本人にとって生活必需品とも言えるが、ドイツやオーストリアのみならず欧米諸国でマスクを着用している人を日常みかけることはまずない。ドイツ人にマスクをすることはあるかと尋ねたことがあるが、「マスクをするのは手術室の医者と銀行強盗だけだ」という返事が返ってきた。
新型インフルエンザが世界に広まり始めた頃、日本では水際の空港での徹底したチェックが行われ、「豚インフルエンザが日本で広まるのも時間 . . . 本文を読む
ドイツの閉店法 Ladenschlussgesetz
ドイツでもオーストリアでも日曜日は飲食店以外のお店は原則として全てが閉店する。これは閉店法という法律が存在するため。学生時代の卒業旅行で初めてドイツに行ったときは、日曜日のみならず土曜日も午後になると早々にお店が閉まってしまうことに驚き、旅行者としては結構うろたえた。日本では週末の大きな楽しみのひとつともなっているショッピングが事実上できないわ . . . 本文を読む
EISENSTADT
大作曲家ハイドンゆかりの町、アイゼンシュタットはハンガリー国境近くオーストリアの東端にあり、ウィーンから電車かバスで1時間半で行ける。ウィーンからこんなに近いのにこれまで一度もアイゼンシュタットを訪れていないのはどういうわけだろう。ハイドン没後200年の記念の年ということもあるし、今回のウィーン訪問の際は必ずアイゼンシュタットへ行こうと決めていた。
アイゼンシュタットへ行く . . . 本文を読む
外国でスーパーマーケットに入るのは楽しい。日本では見られない食材や、珍しいお菓子、便利そうな日用品など日本と違う品揃えを楽しむだけでなく、日本との値段の比較や(缶ビールは1ユーロ以下など)、分量(カップのヨーグルトとかとてもデカイ)を比べるのも面白い。
ヨーロッパに来ると僕は必ずスーパーで、日本ではとてつもなく高いチーズ(パルミジャーノや熟成ゴーダなど持ちがよさそうなもの)や珍しいスープやお菓子 . . . 本文を読む
ウィーンやベルリンでは、町を歩いていても電車に乗っていても度々目に入ってくるラブシーン。人目をはばかることなく見つめ合って、抱き合ったりキスしたりするのはヨーロッパの文化だろう。このラブシーンが男女のカップルだけでないというのが更なる驚き。女同士というのもあるのだろうが、僕の目に焼きついてしまうのは男同士のラブシーンだ。
日本ではまず普段はお目にかかることはない男同士のラブシーンだが、これほど自 . . . 本文を読む