2022年1月26日(水) ~Strategie für das Goethe-Zertifikat B2 ③ "Hören"~~ "Hören" の攻略法 問題は全体で4つに分かれていて全部で30問あり、1問1点で30点満点。解答時間は設問を読む時間、音声が流れる時間、答案用紙への解答転記の時間を併せて約40分です。答案用紙に解答を転記するための時間は、最後の5分間です。合格最低ラインは18点(100点満点で60点)。僕は22点(73点)でした。 Teil 1(10問) ダイアローグ、ラジオニュース、ショートレクチャーなど様々なテキストを5つ聴き、それぞれについて2種類の問題に答えます。1つ目は、設問に記載されている文が聴いた内容に照らして正しいか間違っているかを選ぶ2択問題、2つ目は、3つの選択肢から、聴いた内容に合致しているものを1つ選ぶ問題です。音声が流れる前に問題を読むために与えられる時間は15秒。この間に問題文を読んで理解しなければなりません。音声は1度しか流れません。 (解答のポイント) ・15秒の間に、該当する問題を読んで理解しなければなりません。わからない単語があったら迷わず読み飛ばしましょう。 ・2択問題は、何について述べられているかの大枠の理解度を測る問題、3択問題は、聴いた内容に細かく踏み込んで理解度を測る問題です。 ・キーワードになりそうな単語には線を引いたり、マーカーで印をつけたりして、音声を聴くときに目立つようにしておきましょう。 ・本題に入る前に例題が流れます。これは本題とは関係ありませんので、例題を読むために与えられる15秒と、例題の音声が流れている時間を有効利用して、本題を読む時間に当てましょう。 ・聴くときも、読むときも、「いつ」「誰が」「どこで」「何を」「どうしたか」という5つの疑問詞の答えになる単語を見つけること。 ・言い換えや同義語に注意しましょう。これが使われているものが正解ということが多くあります。 Teil 2(6問) ラジオインタビューを聞いて6つの3択問題に答えます。インタビューは、インタビュアーとゲストのやり取りです。ゲストは社会科学、自然科学、医学など様々な分野の専門家やアーティストなどです。3択問題は、質問を読んで正しい答えを選ぶものと、ゲストが話している内容に沿った文を完成させるものがあります。音声が流れる前に問題を読むために与えられる時間は90秒。インタビューは2度流れます。 (解答のポイント) ・与えられた90秒の間に問題を全て読んで理解することは大変ですが、キーワードにマークしながら出来るだけ早く読むことが大切です。 ・問題を読んでいる途中で音声が流れ始めてしまったら、問題を読み進めることはキッパリやめて、聞き取りに集中して解答しましょう。音声に耳を傾けながら問題も読もうとすると、聴くのも読むのもどっちつかずになり解答するのは困難です。但し、最初に前置きとしてゲストの簡単な紹介が流れます。ここは無視して「読む」に使いましょう。 ・音声は問題の出題順と対応していて、2回流れます。最初の90秒で問題を全て読めなかった場合、1回目で聞き取れた部分は、2回目は聞かずに読むことに集中するなど、音声が流れている時間の一部を読むことに使うようにしましょう。 ・聞き取りのポイントは、書かれている設問のキーワードの同義語や言い換えを聞き取ることです。そこに正解が隠れています。 以下は、試験勉強で使った"Testbuch"のModelltest 3の問題を例に、ネイティブの先生からのアドバイスをお伝えします。Teil 2 は”Experimentelle Archäologie"がテーマ。「実験考古学」なんて聞いたことのない専門分野の話に歯が立たず、試験まであと2週間を切ってもう殆ど諦めムードになっていたとき、ドイツ語の試験問題作成の経験豊富なネイティブの先生から以下のアドバイスをもらいました。 「3択問題では、音声を聞く前に設問を読んだ時点で、大抵3つのうち1つは正解の候補から外れることがわかる」 このアドバイスをもらって問題を見直すと、確かに3択のうちの1つは明らかにバカバカしい内容だったり、余りにも当たり前のことを言ってたりすることが多いことに気づきました。例えば、12. “Experimantal-Archäologen…” に続く文として、aは”benutzen auch neue Materialien.” とありますが、「”Methode”ならまだしも、”Materialien”はあまりに凡庸なのでaは正解候補から脱落」とのこと。また、15.”Warum studierte Professor Winter Völkerkunde?”という質問の答えとして、bは”Sein Vater war Völkerkundler”.とありますが、「これはあまりに滑稽なので除外」とのことです。「リスニングの前に解答候補を絞れ!」これは、本番でもかなり使えました。 「意味を限定するような副詞、逆に広範囲の意味を与える副詞などに気をつける」 例えば、11.”Womit beschäftigt sich Experimentelle Archäologie?” の答えとして、aは”Sie beschäftigt sich aussließlich mit der Technologie unserer Vorfahren.”とありますが、この文のaussließlichという副詞に注意。リスニングのこの質問に関する話のなかで、”Nicht nur”と云っているので、aは解答候補から除外となります。 Teil 3(6問) ラジオのトーク番組を想定した会話を聴きます。あるテーマについて、司会者と2人のゲストの3人によるディスカッションを聴いて、書かれている6つの意見はこれら3人の誰の意見かを当てる問題です。6つの意見(例題も入れると7つ)を読むために与えられる時間は60秒、トークは1度しか聴けません。 (解答のポイント) これも相当集中して問題を読まないと、60秒で読み切ることは難しいでしょう。キーワードに印を付けながら読み、わからなかったら読み飛ばして進みます。音声が流れ始めたら読むのは止めて、リスニングに集中しましょう。但し、最初に司会者が2人のゲストを簡単に紹介するので、その間は「読み」を続けて構いません。 リスニングでは次のことに気をつけます。 ・トークは例題も含めて、記されている7つの意見と対応しながら進んで行きます。いま、どの問題について誰が話しているか、問題を眺めながら聴き進め、問題に記されていることに合致した話だと思ったら、その人に印をつけます。 ・司会者は中立的な立場ですが、自分の体験などを踏まえてゲストに質問します。また、2人のゲストは、多くはトークのテーマについてポジティブな意見を持っているゲストと、ネガティブな意見を持っているゲストに分けることができます。問題に書かれている意見を読んで、どちらの側に立った意見かを分けておくと、聞き取りが楽になります。 ・問題に書かれているキーワードになる言葉が、聞き取りの音声で言い換えられたり、同義語が用いられていたりしているかに注意しましょう。言い換えを使っている発言者が「正解」である可能性が高いと思ってください。 Teil 4(8問) あるテーマについての講演を聞いて8つの3択問題に答えます。講演では社会科学、自然科学、医学、文化・芸術などのテーマが登場します。3択問題は、質問を読んで正しい答えを選ぶものと、講演の内容に沿った文を完成させるものがあります。講演の音声が流れる前に問題を読むために与えられる時間は90秒。講演は2度流れます。Teil 2のインタビューと同様の形式の問題です。 (解答のポイント) ・問題の形式はTeil 2と同様ですが、Teil 2が6問なのに対して、Teil 4では更に2問加わって8問ありますが、問題を読む時間はTeil 2と同じく90秒しかありません。Teil 2 以上に速読が求められます。僕は8問分を90秒で読み切ることはできないので、読むために与えられる90秒以外に使える時間を総動員して、Teil 4 を読むことに徹しました。どうしたかというと、Hörenの最初に、この試験全般についての概要や一般的な注意事項が流れている時間を使うのです。なので、Hörenのテストが始まったら、真っ先にTeil 4 までめくって問題を読みました。そして、実際にTeil 4 の問題になったときにその続きを読むようにしました。 ・その他の要領は Teil 2 と同じです。同義語や言い換えに注意すること、問題はテキストが読まれる順に並んでいるので、問題とリスニングを対応させて聴くようにしましょう。 Hörenに取りかかる際の全般的な留意点 リスニングと云っても、問題を読んでから音声を聞いて解答するので、短時間で問題を読んで理解する速読力も求められます。該当箇所を読むために設けられた時間だけでは問題を全て読むことは自分では困難で、それにどう対処するかがポイントだと思います。具体的な方法は該当する問題の「解答のポイント」に記した通りですが、要は、解答に直接関係のないリスニング音声が流れている時間はできるだけ「読む」に当てることです。 ① 勉強に使った教材 ② LESEN ④ SCHREIBEN ⑤ SPRECHEN
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