結婚30周年を記念して2019年9月に出かけたドイツとイタリア旅行は、訪れたそれぞれの地でたくさんの発見と出会いと再会があり、思い出深い旅となりました。 一方で、個人旅行ならではのハプニングにも事欠きませんでした。それは不可抗力のせいだったり、自分たちの(だいたいボクの・・)不注意や勘違いが原因だったりいろいろですが、それぞれがドラマや謎を孕んでいます。ここではそんなハプニングを紹介していきます。 |
ドイツ&イタリア旅行2019 ハプニングシリーズ7(最終回)
「旅のハプニングシリーズは帰宅後も続くのだった・・・」
旅行最後の夜にボローニャで起きた大ハプニングもなんとか解決して、翌朝パリ経由で無事に帰国したところまでは前回の記事で伝えましたが、帰宅してから、旅行中に予期せぬ大事件に巻き込まれていたことが発覚するのでした。。
~9月25日(水)~
長旅を終えて帰宅した日の午後、旅の思い出に浸りながらも時差ボケと旅の疲れでボケーっとしていたら家の電話が鳴った。SMBC信託銀行の調査部を名乗る男性からだった。旅先で利用していたキャッシュカードの口座がある銀行だ。だけど調査部って何の用だろう・・・?
「つかぬことをお伺いしますが、当行のキャッシュカードはお持ちになっていますか。失くしたりされていませんか。」
「えっ?」と財布を確かめたらカードはちゃんと入っている。
「そのキャッシュカードを最近海外でご利用になりましたか。」
「はい、今日帰国したんですけど・・・」
「一番最近ではいつどちらでご利用になりましたか。」
「えー?最後に使ったのはもう何日も前ですけど。えーと、確か・・・ 9月20日にイタリアのベニスで現金を引き出しました。」
「9月20日ですか?21日はご利用されていませんか。それと、ローマではご利用されていませんか。」
「最後に使ったのは9月20日です。ローマは行ってません・・・」
「あぁ、そうですか・・・ 実はお客様のキャッシュカードがイタリアでスキミングされたようだったので、誠に勝手ながらカードの機能をこちらで停止させていただきました。」
「ええええー?」
調査部の男性の説明はこうだ。
僕がカードでお金を下ろした翌日、同じ時間帯にヴェネツィアとローマで僕のカードから複数回、現金が引き出された記録がある。その間に何度か残高を超える引き出し請求があったことも確認した。不正利用が疑われたのでカードを停止した。
なんだってぇー。。。!? オレの知らないところで勝手にオレの口座からお金が引き出されるなんて!カードはずっと持っていたし、ATMの操作を誰かに見られた覚えもない。
「イタリアで最近同じような被害がよく起きているんです。ATMを使ったときに口座番号や暗証番号が読み取られてしまうようです。」
思い当たるのは最後にカードを使ったヴェネツィアだ。現金が必要になり街中のATMでお金を下ろそうとしたのだが、どこのATMで試してもうまくいかなかった。カードを入れて暗証番号を入力し、金額を指定するところまでは出来るのだが・・・
試したATMはどれもBANCOMATというATMで、人通りの少ない狭い通りに剥き出しになっているものも多かった。安全のために銀行の中のATMを使いたかったが、この街では見かけなかった。結局、余分に手数料がかかるので避けたかったサン・マルコ広場の有人両替所の隣のATMで下ろすことはできたのだが、その前にうまくできなかったATMに細工が仕掛けられ、カード情報を読み取られてしまった可能性が高い。
ヴェネツィアは世界有数の観光地。サン・マルコ広場やリアルト橋周辺は観光客で溢れかえっていた。この町には観光客によって日々大金が落とされて行く。ATMも頻繁に使われ、引き出す人たちには金持ちも多いはずなので狙われるのかも知れない。
迷路のように入り組んだ道がいく筋も走る運河の街は、人目につかない場所も多い。犯罪者はそんなところにあるATMに細工して、まんまとカード情報を盗み取っているというわけか・・・
ナポリ、ローマ、パレルモなど危ないと云われている街にも何度も行っているが、犯罪に巻き込まれたのはこれが初めてだ。被害金額は約6万2千円。旅行で使う分だけ口座に入れておき、ヴェネツィアで下ろしたのが最後だった。その時の残額を端数以外全て盗まれたことになる。もし旅行の最初の方でやられていたら、旅行で必要な現金を全て失うところだった。考えただけでゾッとする。どんな悪い連中がやったんだろう??
盗まれたお金は幸い銀行が補償してくれたので実害はなくて済んだが、書類をいくつも用意したりと手続きは大変だったし、怖いのでカードは作り直した。銀行の方にはお世話になりました。
ヨーロッパでは意外と現金が必要なことが多いのでクレジットカードだけでは無理。安全のために使っているキャッシュカードが、落としたり、盗まれたり、パスワードを盗み見されたりしないように管理していても、ATMに仕掛けされていてはどうしようもない。キャッシュカードが危険となると、どうすればいいんだろう。
そこで思い出したのが「トラベラーズチェック」。と云っても、もはや知らない人も多いだろう。旅行小切手といって、銀行でそれにサインすることでその額面の現金に換金してくれる。紛失、盗難補償もあり安心だ。銀行で換金するのはちょっと手間だがこれをまた使ってみようか!? と思って調べたら、もう発行している金融機関はないし、既に発行済みのチェックの換金も終わっていた。だめかー。。。次にイタリアに行くまでに対策を考えなければ。
イタリアのATMは要注意ですよ。もちろんキャッシュカードだけでなく、クレジットカードでのキャッシングだって同じリスクがあることも忘れずに!
これで「ドイツ&イタリア旅行2019 ハプニングシリーズ」はおしまいです。読んでくださってありがとうございます。全編を読破してくださったら大感謝!旅の普通のレポートも追々アップして行きたいと思います。また覗いてみてくださいね。
ドイツ&イタリア旅行2019 ハプニングシリーズ 1「誤算続きの旅行初日」
ドイツ&イタリア旅行2019 ハプニングシリーズ 2「どうなってんの?DB ~その1~」
ドイツ&イタリア旅行2019 ハプニングシリーズ 3「どうなってんの?DB ~その2~」
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2007年ベローナが最後でした。その時も換金できる、
銀行は一ヶ所だけでした。