静岡県富士市内の吉原~岳南江尾を走る、全長9.2㌔の私鉄路線。
かつての京王電鉄井の頭線の車両を改造した、
ステンレス車体の列車が走る。
休日に乗り降り自由なフリー乗車券が発売されています。
今では、珍しい硬券のキップ。
料金も400円で、吉原~ジャトコ前の片道200円を考えると安いです。
沿線を各駅停車で、ぶらり旅をしてきました。
おおむね1時間に2本程度の運行で、学生や地元住民の足となっています。
当日は、私と同じように、鉄道ファンと思われる方が、
1日乗車券を利用して楽しんでいるようでした。
終点の岳南江尾駅までは、20分足らずで到着してしまうので、
岳南江尾方面に向かっては、途中下車して、駅周辺を散策しては、
吉原方面の列車に乗車という感じで、行ったりきたりを、
繰り返しながら、のんびりと流れる車窓を楽しんだり、
おいしい食事をしたりして、一日を過ごしました。
吉原からの駅順は
ジャトコ前・吉原本町・本吉原・岳南原田・比奈・岳南富士岡・須津・神谷・岳南江尾ですが・・・
各駅順ではなく、今回の寄り道順にて、紹介させてもらいたいと思います。
最初に降りたった駅は、岳南富士岡駅。
まず目につくのが、往年の車両【赤がえる】こと5000形。
車両はすでに放置状態で、外装の痛みがひどいです。
この富士岡の構内は、車庫にもなっており、駅側のほうで、車両が待機していました。
駅の周りは、閑静な住宅地。
昔からの、住宅が集まっている感じで、
駅前の道を、北へ向かって歩いてみる。
歩いてみて普段とは違う光景を感じながら、散策。
いつもなら気にも留めない、集会場やら、小さな公園など。
疲れたら少し休憩を取りながら、
いろんなものに目をむけて、カメラのシャッターを切る。
当日は、風が強く、体感温度は低く感じるので、
長く外にいると、暖が恋しくなる。
少し遅めの出発だったので、時間も昼が近づいている。
食堂を探しながら、しばらく歩いた。
駅からの県道76号線と根方街道が交差する角にある。
和食処【巴】
こちらで昼食をとることにしました。
店内は、個室が多く、一見高そうな料亭のような雰囲気でしたが、
値段的に思っていたほどではなく、観光地にあるような食事処に比べれば、
地元に密着している店なので、充分に納得の料金。
味は格別
寿し、てんぷら、うなぎなどの和食処にして、唯一の洋食メニュー、牛タンシチュー定食に。
店の雰囲気にそぐわないメニューに惹かれ注文。
なぜ、牛タンしかも、味は絶品でした。
ご飯と味噌汁ってのが、いいよね!
一応値段は1400円。この味なら、けっして高くないと、思いました。
この店一番のかわりネタから披露しましたが、
一方のこちらは、姫天丼にぎり寿し1500円。
どう?おいしそうでしょ?
気分は完全にグルメ旅行
お腹が満たされたところで、電車の時刻を調べつつ、富士岡の駅に戻る。
吉原行きの電車に乗り、次はお隣の比奈駅に向かうことにした。
ここ岳南鉄道は、旅客のほかに、近隣の製紙工場からの貨物輸送も行っています。
ここ比奈駅には、日本製紙の荷役に運用されている、機関車や貨車などが留置。
アロエの花と、機関車のコントラストが絶妙
無人の駅舎、駅前には、製紙工場の寮がありました。
雰囲気は寂れてしまっており、昔は賑わっていたであろう空気は伝わってきます。
駅付近は、工場が点在し、まわりを見渡せば煙突からの煙。
工場裏の小川も、雰囲気でてます
駅の史跡マップを見ていたら、このあたりは寺院、神社の史跡が多い。
あまり遠くへは、歩けないので、近くの神社をめざして散策する。
春日神社に到着。
地元の神社ですね。
さらに、足をのばして御坂神社へ。
氏子が記載された石碑をみると、製紙会社の名が連なっている。
やはり、製紙の町である。
場所だけに、神と紙の意外な繫がり・・・
沿線より、うかがい知れる、岳南鉄道、各駅停車の旅。
後編へつづく・・・
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