首が回らなくなったので、いつものように神戸の鍼灸院へ。
行った時は、既に私の前に、3人が待っていました。
ほとんど高齢者。
それから、チョットしたら、今日の主役の「おばあさん」がやってきました。
杖をついて手押し車で、タクシーから降りてきました。
『一杯やな。これやったら、2時間かかるなぁ。』
『荷物置いときますから、順番取っといてくださいや。』
別の用事をしに何処かへ行ったみたいです。
それから、またちょっとしたら、今度は、二人目の主役の「おじいさん」が入ってきました。
『最後はどなた?』
『この荷物を置いたおばあさんの次ですよ。』と別の人が答えました。
それからそれから、主役の「おばあさん」が戻ってきて、今日の舞台の幕が上がりました。
その「おばあさん」は「おじいさん」の隣へ座って、喋り始めたのです。
どうやら、この二人は知り合いらしいのです。
「おばあさん」は「おじいさん」にお饅頭をあげたりしていたし、「おじいさん」の奥さんも話題に出ていたので。
診察が始まって、一人ずつ診察室に入っていきました。
その間も、二人は大きな声で喋り続けています。
それも同じ話を何度も繰り返して・・・。
私は、本を読んでいたのですが、うるさくて集中もできないくらいです。
もうそろそろ、私の番と思ってトイレに行って帰ってくると、
『次は私やな。』と「おばあさん」が言うではありませんか。
『その次は私で、あんたはその後やね。』と「おじいさん」。
二人喋りに夢中で、全然覚えていないのです。
ホンマ、困りました。
まわりの人が口添えしてくれて、かろうじて、私に順番が・・・。
『あんたら、ヒマやから、後でもええやん!』と思ってしまいました。
老人パワー満開ですワ。