今日、妻の乳腺外来の検査と診察がありました。
「乳管造影」の検査です。
血液の混じった分泌物の出る穴から、造影剤をいれ、マンモグラフィーで撮影するものです。
はじめてですし、乳首に針をさして造影剤を入れるということ自体、痛みを伴う検査ではないかと、妻はものすごく緊張していました。
検査時間が午後1時。私は午後半休をとって急いで病院に。
何とか3分前くらいに到着。何とか検査前に妻の顔を見ることができました。
待っていると、看護師さんから、『先生の都合で2時になります。』
今日検査をしてくれる放射線科の先生はどんな人かな?
男の先生かな、女の先生かな?
コワそうかな?
色々考えながら待っていると、看護師さんに名前を呼ばれて、いよいよ撮影室へ。
でも少ししたら、上に検査着を着て外へ出てきました。
そして、乳房に造影剤を入れて撮影してと段取りを聞いていると、
他の患者さんが『乳癌やな』と言っているのを耳にしたのです。
「デリカシーのない人」もいるものです。
反面、私たちも言葉に気を付けないと・・・。
--------------------------------------
それから、妻は検査へ。
それから30~40分くらいたったでしょう、私も呼ばれ中に入りました。
そこには、放射線科の医師が二人。
映像を見ながら所見を聞きました。
まず目に入ったのは、白い小さな影。
私たちはてっきり乳癌だと思ってドキッとしました。
『乳頭から一本の乳腺が内部で枝分かれし、植物の根のようになっていて、その根のところに小さなのう胞が複数あります。』
『それがしこりなら、造影剤を入れると、そこで液が止まり、以降映ることはありません。』
『この映像を見ると、以降も映っているので、乳癌ではないと思われます。』
『何らかの原因で、そののう胞が炎症を起こして血液を分泌したのではないでしょうか。』
何か質問はないかと言われたのですが、私は何も浮かばず黙っていると、
妻が、
『どういう原因でのう胞ができるのですか?』
鋭い質問で、先生は、
『この年齢のご婦人にはよく見られます。』
さすが、妻です。
でも、お二人の先生とも、本当にいい先生でした。
この病院にもこんな素晴らしい先生がおられるとは思いも寄りませんでした。
後で妻に聞いたのですが、
痛みはないか、ずっと妻のことを気遣ってもらったそうです。
『日曜日から少し分泌物の量が減って検査しにくいことないですか?』というと、
『それは良かったですね。』と言ってもらったそうです。
看護師さんもずっと妻の手をとっていてくれたそうです。
検査技師さんも妻の服を籠に入れてくれたし。
本当に妻の恐怖心を和らげてくれて、ありがとうございました。
それと、最初はチクッとしただけで、痛みはなかったそうです。
ただ、検査終了後、自分で造影剤を絞り出すことで、腫れてしまうことはあるようですが・・・。
--------------------------------------
乳腺外来で再度説明、今後のことを相談しました。
乳腺外来の先生は、
『今のところ、乳癌という所見はどこにもありませんが、と言ってこれで終わりとは言えません。』
『この、のう胞にまた血液がたまってくると思われるし、今後、乳癌が出てくるということも考えられなくない。』
『でも、とにかく今は経過監査として、次回3か月後に見せて欲しい。1年間そのままにしておくのは問題があるし。』ということでした。
これで年末年始は何とか無事に年が越せそうです。
ひとまず良かった!