10月中旬に有給を取り友人と二人で
香川県に旅行にいった。
早朝、金沢駅からサンダーバードに乗り込み、
京都駅で新幹線に乗り換え、
さらに岡山駅で在来線に乗り換えた。
香川県についたときには5時間近い移動で
へとへとだったが、
その分旅行そのものの期待値も上がっていた。
うどん屋を何軒でも巡ってやる!と
意気込んでいたものの、
北陸ではまず感じられない、
こしの強いうどんに完全にノックアウトされ
二軒目を食べ終わるころには無言になっていた。
とにかくうどんを消化するためにホテル周辺を
ひたすら練り歩き、フェリー乗り場を意味もなく
散策して港町を楽しんだ。
日も暮れたころ、巨大なフェリー(石川県民からすれば)から
ぞろぞろと降りてくる人々やさっさと乗り込んでいく人々、
大型バスや自家用車が交差するのをみて、
当たり前のことではあるが、同じ日本でもこんなに生活が
違うのかと不思議な気持ちになった。
ここで生活する人々にとってはフェリーに乗ることも、
港からたくさんの島の影が見えることも当たり前なのだ。
見慣れない穏やかな瀬戸内海と
そこに浮かぶ巨大な影を見つめながら、
日本海の冷たい荒波が懐かしく感じた。
(11月29日 冬雨 記)
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