#「新源氏物語」 新着一覧
11、明石 ⑥
・その一方で、京に残してきた可憐な人も、気になってならないとは、なんという男ごころの不思議であろう。須磨の浦を越えて明石まで流れてくると、いっそう紫の君のことが心もとな
11、明石 ⑤
・入道の話を聞いて、源氏は物思いに捉われていた。何という不思議な話だろう。自分が思いも...
11、明石 ④
・入道の北の方はいう。「あなたはいつぞや、絶対に源氏の君に娘をさし上げるから、その心づ...
11、明石 ③
・明石の浦の風趣は、なるほどかねて聞いていたように、美しかった。ただ、人の往来の多いの...
11、明石 ②
・良清が源氏のところへ来ていった。「明石の入道が私に話があると、申すのでございます。入...
11、明石 ①
・数日、雨風はやまず、雷鳴もおさまらない。高潮の恐怖も去らない。しかも眠ると異形の者が...
10、須磨 ⑪
・三月はじめの巳の日のことだった。「今日は、悩み事のある人がみそぎをすれば、運命の好転...
10、須磨 ⑩
・須磨に春が来た。早や、一年が経った。あの別れの日のそれぞれに切なかった、女(ひと)た...
10、須磨 ⑨
・明石の浦は、須磨からは二里ばかり。源氏の供の一人、良清は、明石の入道の娘を思い出して...
10、須磨 ⑧
・都では、月日の過ぎるままに、帝をはじめ人々が、源氏を恋しく思う所々が多かった。源氏の...
10、須磨 ⑦
・さて、おぼろ月夜のかんの君は、源氏の失脚の原因と人にうしろ指さされ、世の物笑いになっ...