#「新源氏物語」 新着一覧
13、蓬生 ⑥
・「そういわれるお声は少将さんですね。私ですよ、わかりますか、惟光です」「まあ、惟光さんだ!」老女たちは驚き呆れ、集ってきた。「こちらの姫君はもとのままにお暮しです
13、蓬生 ⑤
・十一月ごろともなると、雪・霙の降る日が多く、よそでは消える雪もこの邸では、朝日夕日を...
13、蓬生 ④
・冬がきた。末摘花は、いよいよ困窮し果てて、より所もなく、寒くひもじい日々を、過ごして...
13、蓬生 ③
・「久しぶりに来たのは、よいお話を耳に入れたいと思いまして」末摘花の叔母君は得意そうに...
13、蓬生 ②
・末摘花邸は、浅茅は庭を埋め、蓬は軒まで生えるぐらい繁っていた。茨のつる草が門を閉じ込...
13、蓬生(よもぎう) ①
・源氏が須磨・明石をさすらっていたころ、都でも嘆き侘びている女人は多かった。それでも、...
12、澪標 ⑪
・源氏の兄帝朱雀院は、斎宮の任解けて帰京なさったとき、早速、母君の御息所にお申込みがあ...
12、澪標 ⑩
・六條御息所の姫宮は、母君亡きあと忍び泣かれること多かった。姫宮は十九になっていられた...
12、澪標 ⑨
・「何をいわれる、姫宮にはあなたがいつまでも、ついていてあげなければ。そんな心細いこと...
12、澪標 ⑧
・源氏は明石の君に、走り書きのたよりでもことづけたい、と思った。<侘びぬれば今はた同じ...
12、澪標 ⑦
・いま、天下の政治は、源氏と太政大臣の二人の思うままであった。権中納言(親友、昔の宰相...