冬時雨の歌：尾崎左永子の短歌

・冬時雨ひととき霰まじへたる音の経過を夜半に聴きゐつ「夕霧峠」所収。　場所が捨象されている。「表現の限定」「言葉のそぎ落とし」「感動の中心を絞って」いるのだ。「夕霧峠」には秀歌が多いが、...

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2022年9月20日

子守唄の歌：尾崎左永子の短歌

・子守唄聴かせし日すでに遠くして子は冬の帆立てて操りゆけり　「夕霧峠」所収。　子の親離...

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2022年9月18日

夜のふけの犬の歌：尾崎左永子の短歌

・夜のふけに犬は鎖音ひきて眠りのかたち選びゐるらし「夕霧峠」所収。　場所・地名・犬の種...

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2022年9月17日

愚母の歌：尾崎左永子の短歌

・愚母賢母まぎれもあらず愚母にして娘（こ）の決断におろおろとゐる　「夕霧峠」所収。　こ...

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2022年9月16日

春の雪の歌：尾崎左永子の短歌

・足らざるを補ふごとく街の上夕べふたたび春の雪ふる　「春雪ふたたび」所収。一読してわか...

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2022年9月15日

巨大なる鉄杭を打ち込む歌：尾崎左永子の短歌

・破裂音に似て巨大なる鉄杭を打ち込むときに空気震（おのの）く「彩紅帖」所収。　都市詠で...

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2022年9月11日

帆走を終えた舟が帆を畳む歌：尾崎左永子の短歌

・帆走を終へたる舟が春光を畳むごとくに帆をおろしをり　「春雪ふたたび」所収。　場所を明...

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2022年9月7日

落日の岬・万騎疾走の歌：尾崎左永子の短歌

・落日を送る岬の夕凪に聴こゆ万騎疾走のおと「春雪ふたたび」所収。　地名は捨象されている...

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2022年9月6日

明るい夜の運河の歌：尾崎左永子の短歌

・夜の運河なめらにしてそこに水ありと知らるるほどの明るさ　「夕霧峠」所収。　作者はこの...

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2022年9月5日

別離の歌：尾崎左永子の短歌

・年を経て相逢ふことのもしあらば語る言葉も美しからん「さるびあ街」所収。　離婚した相手...

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2022年9月4日

悲しみの余韻の歌：尾崎左永子の短歌

・悲しみの余韻のごとくつばひろき帽子が白く遠ざかりゆく　「春雪ふたたび」所収。　相手は...

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2022年9月2日