岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

別離の歌:尾崎左永子の短歌

2022年09月04日 18時19分25秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・年を経て相逢ふことのもしあらば語る言葉も美しからん

「さるびあ街」所収。

 離婚した相手を想定した作品。「NHK歌壇」で作者は「あの頃は甘かったのよ」と発言していたが、正直な発言と思う。

 離婚は悲しい、苦しい、精神的打撃を受ける。作者は、学生結婚に失敗したが、相当に悩み、苦しんだはずだ。

 そういう「離別」を、このように美しく詠えたらと思う。

 尾崎左永子の代表作のひとつだ。



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