#平安王朝 新着一覧
5、受領と平茸 ①
・京の夜は堪えがたい暑さである。むし暑さと重い湿気のまさに三伏の候、寝がたい夜を転々として夜明けを待ちかね、人々は簀の子の縁にはい出してくる。有明の空はまだほの暗く、
4、雨宿り ②
・高藤さまの父君は夜もすがら、ご心配になっておられたこととて、きついお叱りでございまし...
4、雨宿り ①
・急なはげしい夕立で、西の京いったい白くけぶり先も見えない。五、六人の人と一頭の馬はし...
3、平中の恋 ②
・そののち、私の考えることといったら、どうかして私が愛想をつかすようなあの女のいやな欠...
3、平中の恋 ①
・。平中(へいちゅう)。すなわち、兵衛佐(ひょうえのすけ)・平定文(たいらさだふみ)、...
2、女盗賊
・今は昔、いつのころか侍ほどの身分で、その名もあきらかでないが年の頃は三十ばかり、背の...
1、葦刈(あしかり)
・朝からしとしとと降りつづく小雨が夜に入ってもやまず、むし暑い京の町は漆を流したような...
「今昔物語」について
・「今昔物語」は十二世紀頃成った説話集。三十一巻(うち八、十八、二十一の三巻を欠く)か...
蜻蛉日記 最終章
・「蜻蛉日記」は、まだ研究が行き届かない部分があり、決まった解釈が絞られていない箇所が...
6、蜻蛉日記 ④
・養女のことで蜻蛉はつてをたよって、その娘を欲しいと申し出ると、母親はたいそう泣いて、...
6、蜻蛉日記 ③
・明ければ天禄三年(972年)、蜻蛉は三十七才、兼家は四十四才、道綱は十八才。今年は夫に腹...