天国「ゆき」にある誤算

ブロンズが ゴールドと並んで 蹄鉄の音を聞いていた、
鳴り響く鋼の音を。

　　　　　 　「寒いね」　　　　　　　
　　　　　　「寒いな」

Imperthnthn thnthnthn.
Chips, picking chips off rocky thumbnail, chips.
Horrid! And gold flushed more.
A husky fifenote blew.
Blew. Blue bloom is on the.

　　　「 ねえ　ほら見て。雪。」　　　　
　　　「 寒いはずだ。笑 」

ゴールドの小さな塔（ピナクル）の形をした髪。
繻子の乳房の繻子の上で踊りはねている薔薇、カスティールの薔薇。
声をふるわせ（トリル）、声をふるわせ（トリル）、アイドロレス。
見つけた（ピープ）！　そこにいるのは・・・・・・ゴールドが ちらり（ピープ）？
憐れむブロンズに チリンと呼びかけて。
そして、澄んだ、長くつづく、ふるえる音。長くつづいて 消え行く呼び声。

「 フェーヌハラの （もり）は　もうない。
　じき ニシヌハタの（ひ）が　凍結する。

　いきがみ様らは　これもまた 予言、異言、神示の 予定調和（パラダイム） 通り、
　カイドクなさる いつもの（テ）。 上手く ご自身の 玉塵（テがら） に なさるでしょう。

　もっと 寒くなる。　これから もっと もっと・・・・・・」

「 殆どの人間が そうして 自分に 都合の良いことだけを選び、
　 本当に 必要なものを捨ててきた。

　 地球は　もう手遅れらしい・・・
　
　 時間の問題だ。」

Decoy. Soft word. But look! The bright stars fade.
O rose! Notes chirruping answer. Castile. The morn is breaking.

「 ナルほど。 ソの通りの（ゆき）というワケ、ね。 」　
「 ああ。Vipaaka（しまい） の（ゆき）だ。 」

春野 - Dance At The Moonlight feat.kojikoji MV

ジングル、ジングル、二輪馬車が 軽快にジングル。
硬貨（コイン）が 音を立てた。時計が ぼーんとなった。
承諾。《 打ち鳴らせ（ソネ） 》。われ御身と。ガーターの弾力。別るるあたわず。
ぴしっ。《 鐘を！（ラ・クロルシュ） 》腿へ ぴしっ。承諾。暖かい。恋人よ、さらば！

　　整調のしらべは　ありえない角度より キュウシュウする。
　　　　

かの地が 揺れたとき　

ひと続きにある
私も同じく　揺れておりました。

動くはずのないものが　ガラガラと 振り落ち
大切なものが　木っ端微塵に 砕け散り

心思は 千々に乱れて　たがいに牙をむいた。

概念も 観念も 理念も
信念も　すべてから　離散していく 地象（ゆれ） に

私は 何もできず　立ちすくんだまま　

見慣れた風景が 瓦解していくのを
ただただ　見ているほか ありませんでした。


Jingle. Bloo.

私の世界は　一瞬にして　
非日常の　異質な世界に かわってしまった。

目の前に広がる　この惨状は ホントウに「ない」のでしょうか？　


じんグル　シンぐる　ジ　りリりリり

Symbol II - AI Short Film

ブンブン 響きわたる和音。恋が 魂を奪うとき。
戦争！ 戦争！ 鼓膜（ティンパナム）。

強震のあとも
絶え間ない余震が　私を揺らし続け

ニュース番組を 睡眠薬がわりに　やり過ごす　
重く苦しい　長いねむれない夜が 続きます。

揺れの収まる兆しは ありません。


Heehaw. Shesaw.

地震速報や 耳障りなアラーム音に
こころもからだも　強張らせつづける日々は つらい。

揺れるたび　擦り減っていく・・・・・・　
　　　なにか が　尽きかけていく・・・

あの日から　ずっと点けっぱなしのテレビやラジオ
携帯の電源を　私は　すべて OFFに しました。

　　　　私は 「いま」 ここにいる

　　And your other eye!

　　　　　　「ない」に しない。
　　　　　　「ある」に 逃げない。

　　　何 故 に　ココに イる「私」で あるか？

La Sirène (1904) Georges Méliès

崩れ落ち　
壊れてしまった

私の大切なもの　私の大切な想い　

ひとつ ひとつ　拾い上げ
抱きしめ　私は もとに かえします。

　　　ごめんね。

揺れ動くこの世界に　生を享け逝く御命（みたま）たち

　　　さ よ う な ら。

　　　　スベテハ イマ、失ワレ。

　　　いつ果てるとも 知れない　
　　　儚い生　この身のうえにある 人間だからこそ

　　　

頬をつたう　この「ヒ」の破片を
　　　あなた　私は　決して「ない」には しません。

帆船！　波の上に 波のように 揺れるヴェール。
失われ。歌つぐみが吹いた。

　　　　すべては いま、失われ。

　　　　“ 祈りましょう。
　　　 　　光を 送りましょう。

　　　　　　すべて　「よい」　
　　　　　　すべてに「よい」を！

　　　　　　もっと「よく」なるよう　もっと「よい」を！”

この ヨゲンの言葉を 誦する者、
これを聞いて、その中に書かれていることを 守る者たちは、サイワイで ある！

そのトキ が　近づいてイルからである。

　　　　　“ 祈りなさい。
　　　　　 光を送りなさい。

　　　　　「よく」したい　「よく」なりたいなら　
　　　 　　　もっと　「よく」しよう！　　もっと　すべて「よく」ありなさい！”

　

検索で、地震に関する記事の情報を集めた。

今、現実的 に、自分が出来ることは　何なのかを 考えるために…。

正直 言って、「スピ・精神世界は とことん 腐っている」としか
言いようのない情報が　次々に 飛び込んできた。

祈りましょう。 すべて「よく」なる！

　　　Horn. Hawhorn.
　　　When first he saw. Alas!
　　　Full tup. Full throb.
　　　Warbling. Ah, lure! Alluring.

光を送りましょう。 すべて「よく」ある為に！

多数の死者や けが人が 出ている状況で、相変わらず　
光だの愛だの大丈夫だの、覚醒せよと　よい台詞を 吐きまくっている。