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亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

甲状腺機能亢進症のワケ

2008-12-27 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
ほんとに風が冷たくなりました~。
今年もあと5日なんですね!

甲状腺は、多少ホルモンの量が多すぎたり、不応症のわりに抑えすぎたかなという時期もあるものの、この数ヶ月は、ひどい症状もなくきています。よく考えると、ここまでよく落ち着いたなぁと、しみじみ。こっそり先生に敬意を。

去年の11月に、熱が下がらない!Ancaが上がってる!!という話から、プロパジールの珍しい副作用・Anca関連血管炎!ということで服用を停止、ところで甲状腺ホルモン不応症だねぇ、という話が浮上して、早1年です!!
すごく患者数が限られていて、治療法もよくわからない病気だと言われて、困っていたときに、ネット上で同じ病気のオオガキさんに出会ったのも、ちょうど1年前くらいのことです。

振り返ると、去年の今ごろは、急に甲状腺薬を止めたせいもあって、10m歩いても、ぜーぜー言う状態ながら、甲状腺ホルモン不応症(レフェトフ症候群)の情報をいっぱい探して、たくさん読んでました。
去年の12月には、「甲状腺ホルモンと(下垂体の)刺激ホルモンのバランスと症状からみて、やっぱり甲状腺ホルモン不応症だねぇ」となりながら、ふつうはあまり出ないはずの甲状腺機能亢進症の症状があきらかに出て…。
先生方には、いっぱい時間をとっていただいて、相談したり、いろんなことを教えてもらったりしたなぁ。

対症療法の薬をどう組み合わせるというのも、紆余曲折。
甲状腺機能亢進症から起きる動悸を抑えるのに、一番よく使われる使うβブロッカーのインデラルも、再開して1週間で喘息(息苦しさ)が出て禁忌になって、心臓の血管を拡げるワソランを飲むようになったり。そのワソランも、一時は効きすぎて、血圧の上が60、下が45くらいまで下がったり。
結局、Ancaがあがったという症例報告があるものの、直接、甲状腺を抑えるメルカゾールを始めることになって。

検査も、毎月の血液検査に併せて、改めて甲状腺へのヨード取り込み検査遺伝子検査、TSHに刺激されすぎて甲状腺が大きくなっていないかの超音波検査…なんてやってました。

それでも今、ほんとに元気になりましたー♪
どうしようもなくカラダがつらい状態で、治療法もよくわからないと言われたときにはどうなるかと思ったけれど、座れるような乗換えを工夫すれば、ふつうに電車に乗れるようになったし。
落ち着いてきたところに、腫瘍疑惑もあったり、きっと来年もいろいろ新しい騒ぎもあるんでしょうが(笑)ぼちぼち勉強していこっと。

TSHの値はふつうなのに、なぜ甲状腺ホルモン(FT3やFT4)がたくさん分泌するのか…、そのナゾも、もう少し解明できると治療の方針が見えてくるかもしません。

甲状腺機能亢進症が起きる病気の9割は、甲状腺を刺激する抗体があるバセドウ病だそうですが、他にも、いくつか考えられる原因があります。
・甲状腺の炎症から短期的(1-3ヶ月間)に甲状腺ホルモンが出すぎてしまう甲状腺炎
・甲状腺にできたしこりからTSHが過剰になくても甲状腺ホルモンが出過ぎるプランマー病TSH受容体異常症のひとつ)
・下垂体の腫瘍から甲状腺刺激ホルモンTSHが出つづけてしまう下垂体TSH産生腫瘍
などがあります。
まれに、卵巣に甲状腺と同じような細胞ができてしまう卵巣甲状腺腫や妊娠初期(10-15週ごろ)に出るhCGが甲状腺を刺激する妊娠甲状腺中毒症なんてこともあるとか。もちろん、甲状腺ホルモン剤の飲みすぎでも亢進はおきます。

わたしの場合は、バセドウ病というには抗体が見当たらず、甲状腺炎というには期間が長すぎるし、プランマー病というにはヨード取り込み検査のときに甲状腺にムラがなかったし。
やっぱり、亢進症状はバセドウと下垂体腫瘍があやしいのかな。

甲状腺ホルモンの感受性が下がる甲状腺ホルモン不応症があるなら、TSHの感受性があがる病気はないのかなぁ。そういうことなら、わかりやすいのに~!

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8 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さくらもち)
2008-12-28 10:57:25
甲状腺ホルモン不応症であればこういう症状。
バセドウ病であれば通常はこういう症状。
などの一般的な症例っていろいろありますが
それに当てはまらない人も多いと思うんです。
バセドウ病にいたっても
未だに眼症との関係は発見されていませんしね。
医学って謎が多いのですねぇ。

甲状腺ホルモン値の値ばかりが注目されていますが
実はTSHが体調などのカギを握っているのでは…?
とか、思うこともしばしば。

いずれにしてもぷろぱさん、
亢進症の症状が落ち着いているようで良かったです^^
これからも順調に体調が落ちついて行きますように☆
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こんばんは。 (cocohch)
2008-12-28 21:24:14
ぷろぱさん、こんばんは。

ぷろぱさん、あわただしい一年だったんですね。

私は、甲状腺は今のところは正常なのですが、私も注意しないといけないので、毎回 TSH T3 T4の検査項目が入ってます。

でも、今はどちらかというと悪性リンパ腫の合併が心配かな。。。
たぶん・・・大丈夫とは思いますが。
(絶対大丈夫と思って受けたリップバイオプシでシェーグレン症候群が陽性だったので、なんともいえないのですが)

今年は色々膠原病の症状が新たに出たわりには、出勤率はよく、気管支喘息(膠原病の主治医は肺炎と言い張ってます)で2週間休んだ以外は、間でちょこちょこと早退させていただくだけでなんとかなりました。

去年までは、神経内科疾患の患者さんのブログで色々アドバイスしたり、一緒に勉強したりという1年だったのですが、今年、自分のブログを持ったことが大きな転機だったように思います。

おかげで、ぷろぱさん、りかりんさん、みどぴぃさん、他にも沢山の方に出会えて。

良い1年だったなぁ。。。と思います。

こちらでも、本当にお世話になりました。

また、来年も引き続き宜しくお願いします。


なんだか、まとめみたいですが、多分、年内にまたコメント寄せさせていただきます(^^;


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Unknown (FAKE)
2008-12-28 23:11:25
今年は小さなトラブルがいくつかありましたが、大きなトラブルは疑いどまりでしたよね。
 
私も小さいトラブルだけでした。
 
お互いに来年も、新たな騒ぎが無いように、もしくは少なくなるような生活が出来るといいですね。
 
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そうですね (ぷろぱ)
2008-12-29 15:51:00
さくらもちさん、こんにちはー。
病気というのは、いろんな要素がありますからね。

バセドウの眼病(眼球突出)は、甲状腺ホルモンや刺激ホルモンより、バセドウ病の根っこにある、自己抗体の影響が大きいようです。
だから、抗体が陰性である不応症では、眼球突出はないんです。
http://www.skk-health.net/me/26/index.html#CHAP3

目の奥にある外眼筋や眼窩脂肪には、TSHレセプターに似たタンパク質があって、TSHレセプター抗体(TRAb)が高いと炎症を起こすのだとか。
http://www4.ocn.ne.jp/~nurophth/Graves_stdudent.htm

炎症だけにステロイドで改善するというような研究もあるようですよ。

わたしの方は、ホルモンが多いのに、亢進症がおさまっているということは、不応症の具合が悪くなっているという話で、若干、微妙ですが、カラダは楽なので、とりあえずいいことにしてます~♪
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お互いに (ぷろぱ)
2008-12-29 15:52:57
cocohchさん、こんにちは。

お互い、いろいろありつつ、1年がんばりましたねー!

急に休んで病院に行かせてもらったり、散々迷惑をかけたのに、同僚も「今年は入院しなかったね!」と、ほめてくれたのが、ほんとにありがたかったです。
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いい年 (ぷろぱ)
2008-12-29 15:54:28
FAKEさん、こんにちは!

そうですねー。
ほんとに、痛かったり、小さなものはいろいろあっても、乗り越えられて、何よりです。

FAKEさんの残された小さなトラブルは、あとはお部屋の模様替えかな?

お互いに、来年もいい年にしちゃいましょ!
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Unknown (伊 謄)
2008-12-30 12:43:33
 バセドウでの眼症ですが、女性が出やすいということですが理由があるんですかねぇ。
 男性の私の場合は目でなく腹が出ているんですが、何か関連があるんでしょうか(笑)。
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バセドウ眼病 (ぷろぱ)
2008-12-30 23:20:24
伊 謄さん、こんばんはー。

バセドウの眼病は女性の方がでやすいんですか?へー!
バセドウ自体が女性の方が4-8倍多いから、そのままの割合だと思ってました。
若年での眼球突出は脂肪の炎症、高齢では筋肉の炎症が多いというから、女性の方が脂肪が多いとかいうことが関係するのかな?

ところで、昨日書いた抗体(↑)間違ってました。
眼病に影響があるのは、抗TSH受容体抗体(TRAb, TBII)より抗TSH受容体刺激抗体(TSAb)でした!

お腹は・・・どうしてお腹が出るのかな~♪
わたしもお正月でお腹が出ないようにしなきゃ(笑)
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