亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

研修医の無駄な研修と東洋のマジック技!

2008-12-30 | 先生&病院譚
いよいよ年の瀬。
24日の膠原病の外来は、診察の本体は10秒で終わり、ほとんど雑談したり、昔からのデータを時系列に展開して、それをどう解釈するのか教えてもらったりしてました。

そういえば、「造影剤のあと、2週間も痣がとれませんでしたよ。温めて、血行をよくしたのに~」って話をして、「針も22Gって細めだったのに、失敗されたし。」って笑ったら、「僕ももう針させなくなったなぁ」なんて、遠い目をしてました。
そうそう、ドクターに針を刺してもらうもんじゃありません(笑) ぜったいに日ごろやっている看護士さんの方が上手です。

わたしの先生も、3年目くらいまでは、しょっちゅう針を刺す機会があって、海外だったので、「東洋のマジック」と呼ばれていたそうです(笑)
「あの頃は、当直の夜、誰がやっても入らない血管にちゃんと刺して、重宝がられてたなぁ。あの技術はどこへ?? 今は何の役にも立ってないし。ほんとに研修って、ムダが多いなぁ…。」と、ぼやく先生。

そういえば、地方の病院が閉鎖の危機に陥り、都心でもお医者さん不足で、救急が受け入れられない事態になって、ようやく、お医者さんが足りないということに気づいたお役人さんは、医学部の増員を決めたようです。

でもね、若い先生が増えても、そこを研修する指導医の年代が、今、ごっそり勤務医から離れているんです。重労働だし、通常の医療行為をしているなか訴えられたり逮捕されたり、社会的にも叩かれがちな環境になってしまったから。
チームで治療に当たってくれる先輩の先生や指導する人がいなかったら、研修医は、ちょっと医療の情報に詳しいお兄さん・お姉さんです。

「夜中の急変で、2年目の先生が駆けつけてくれたら、うれしいけれど、だからって、何かを知ってるわけじゃないからなぁ」と言うと、先生も「そうだよー、後ろに指導医がいて、指示を受けたり、相談したりしてるから、研修医は頼りになるんだもの。」と先生。

研修医の配置も、○○病院はx人、○○病院はx人、というのを見ていると、なんだか、病院の規模とは一致しない、へんな割り当てです。

「研修させる目的じゃなくて、忙しいからネコの手がほしいなら、アルバイトを雇って、医者って札でもかけておけばいいのに…」と、先生と嘆いてしまいました。

注射の練習も必要だけど、数年経ったらやらなくなる技術より、コミュニケーションや情報収集・整理の方法のような、生涯必要な技術を身につける研修がしっかりできる体制って、どういう風にしたら実現できるかなぁ~。

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3 Comments

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各医局まんべんなく・・・ (cocohch)
2008-12-31 04:27:18
ぷろぱさん、おはようございます。

えっとですね。人気のある医局に研修医をごっそりと持っていかれるということもあるんです。

うちの医局は人気がなくて、学生の時代から大切に大切にしてますよ。
(先日なんて、学生さんの1人がたまたま誕生日と講師の先生がホールのケーキ買ってましたから)
それでも、毎年入局は1名・・・

眼科や皮膚科はどうして多いのだろう。。。
なんて深く考えてしまいます。

膠原病内科は一度に8名入った年があり、指導医の目が届かず、私たちが間違った指示(?)を指摘するような場面があって。。。

その点、看護師は希望は聞くけど、配属先の定員が決まってるのでまだ目が行き届くかな?

一度病院の建て替えで大幅増員をしたとき(7:1の基準看護に切り替えたとき)新人が8人きて、私のプリセピティが二人だったこともあり。。。

なにごとにも、ほどほどというのがありますね。

そうそう、PETは保険診療で受けてもすんごい高いので多分Gaシンチと思います。
発熱やリンパ節の疼痛もないし、関節炎も炎症反応自体は軽度(?)なので(今回の痛みは関節痛とレイノーの痛みが重なっているようです:ランドセンがある程度効果があるので)シンチで十分だと思います。
そのへんはまた大先生に相談(?)←勝手に決められてしまうことが多いのですが、してみます。

まえに、胸部の圧迫感があったときに「シンチ・シンチ♪」なんて言ってたから多分、そうでしょう。
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Unknown (ぷろぱ)
2008-12-31 16:56:26
cocohchさん、こんにちは。

ほんとに、ちょうどよくというのは、なかなかうまく行かないものですね。
膠原病が人気というのは、ちょっと意外でした。

心配なこともたくさんありますが、来年がcocohchさんにとって、いい年になりますように!
返信する
Unknown (ぷろぱ)
2008-12-31 16:56:27
cocohchさん、こんにちは。

ほんとに、ちょうどよくというのは、なかなかうまく行かないものですね。
膠原病が人気というのは、ちょっと意外でした。

心配なこともたくさんありますが、来年がcocohchさんにとって、いい年になりますように!
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