知らない方の吐血らしい嘔吐が傷にかかっちゃった件、週が明けて、いつもの病院にお電話をして、感染症の先生に相談しました。
お電話をすると、救急から申し送りをしてくださったようで、「ああ、聞いてますよ。たいへんでしたね。」と言ってくださいました。
念のため、もう一度、経緯を説明すると、感染症の先生も「すぐに流水と石鹸で洗い、エタノールで消毒という対応は完璧ですね!」と褒めてくれました♪ いろいろお勉強していたことがこういうときに役に立ったのがちょっとうれしい~。
「発生後に、急な発熱はありましたか?」「いつもの37度後半の熱だけです。」
「傷はどういう状態でしたか?かさぶたはできていましたか?」「朝は化膿していて、手洗いのあとは傷があいていました。」
「かかった嘔吐は血だけですか?吐瀉物(食べたもの)もありましたか?」「吐瀉物がたくさんありました。」
「一滴かかったくらいですか?大量でしたか?」「両手にべっとりという感じでした。」
そんな質問をされました。
こういう場合に心配しないといけないのは、HIV、B型肝炎(HBs)、C型肝炎(HCV)です。
ヒトTリンパ好性ウイルス(HTLV-1)というものも確認することがあるようですが、日本では症例が少ないのと、仮に感染してもそれが発症するのにとても時間がかかるので、乳幼児への感染とかいうのでなければ、まあいいかな、ということだとか。
まずは、嘔吐された方が、こういう感染症を持っていたかを確認するのがわかるのが一番です。個人情報に関わるので簡単にはわかりませんが、消防に問い合わせて事情を話して、搬送された病院に、こちらの事情を話してもらえないか相談したり、いろいろしました。
しばらく調べて、嘔吐した方は搬送先では感染症の検査はされなかったらしいということがわかったので、とりあえず「血液がかかって感染症の影響が出る前の状況」を確認しておくために、採血をするために先生にお会いすることに。
仮に、感染しても抗体が陽性になるまではしばらく時間がかかります。感染後、抗体が陽性になるまでHIVは22日(約1ヶ月)、B型肝炎(HBV)は59日(約2ヶ月)、C型肝炎(HCV)は82日(約3ヶ月)というお話も。
だから、この検査は「これまでの感染」について確認するものです。今回のことで感染したかどうかは、まだわかりません。
今は感染したかがわからないのに検査する意味があるのですか?と聞いたら、発症のリスクを下げるために、感染した時期ができるだけはっきりした方がいいのだそうです。
病院の救急室にでかけて、お電話でお話した先生に、はじめましてのご挨拶♪ ちょっと緊張していたのか、熱が37度ちょっと、血圧・脈拍はちょっと高めでしたが、先生にお会いしてみると、電話でさんざんお話したので、あんまりはじめましての感じがしません。
これまでの経緯をカルテに反映して、これからできることのご相談をしました。傷も小さいし、処置も適切だったので、感染のリスクはとっても低いと考えていいのじゃないかという前提で、いろいろ相談しました。
気にしているHIV、B型肝炎、C型肝炎のうち、一番多いC型肝炎は予防的な処置は難しいようです。
HIVは「予防服用」という形でお薬を飲むということがありますが、さまざまな副作用のリスクがあること、わたしのような免疫疾患がある場合は特に心配であること、そして半年くらいつづけて飲むと保険診療でないので、100万円くらいのお薬代が必要になるということが大きな問題になります。始めるなら早い方がいいという話がありますが、72時間以内を目安にしましょうか、と。ちょっと考えてリスクの方が大きそうなので、これは見送ることにしました。
もうひとつはB型肝炎。こちらは血液製剤のγグロブリンを使うかどうかということになるようです。もともと血液中にあるタンパク質ですが、いろいろなウイルスや細菌などを中和する働きをするそうです。こちらも免疫作用に影響を与えるので、全身性エリテマトーデス(SLE)との関係をよく考えて使う必要があります。これも感染症は72時間以内が目安だとか。
でもいろいろ考えて、このタイミングでお薬は飲まずに「念のための経過観察」としましょう、ということでお願いしてきました。
もし嘔吐した人が感染しているとはっきりしたことがわかると状況は変わりますが、その場合でもそれがわたしに感染した確率はとても低いわけですし。
状況が変わらない限り、1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後に抗体を確認することになりました。
病院でこういうことが起きると、その医療費は病院が負担するわけですが、わたしの場合は職場を出たところだし、嘔吐した人と連絡は取れていないし、自分で負担することになりそうです。感染した場合にどうするかはそのときに考えようと思います。
ちなみに、夜になって、先生と電話でお話しすると、現状では感染はなかったみたいです。
「もし実は前からかかってたという“まさかの感染”が発覚したら、それはそれで治療をお願いします♪」と言って帰ったので、先生は「今の段階では、“まさかの感染”はありませんでしたよ」と言ってくれました。ひとまず安心です。
細やかな先生に救われました。感染症や救急の現場で「流水での手洗い」は信頼度が高いのも改めて実感しました。
あとは、心配してストレスで参っちゃわないように、粛々と経過観察をするだけです♪
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お電話をすると、救急から申し送りをしてくださったようで、「ああ、聞いてますよ。たいへんでしたね。」と言ってくださいました。
念のため、もう一度、経緯を説明すると、感染症の先生も「すぐに流水と石鹸で洗い、エタノールで消毒という対応は完璧ですね!」と褒めてくれました♪ いろいろお勉強していたことがこういうときに役に立ったのがちょっとうれしい~。
「発生後に、急な発熱はありましたか?」「いつもの37度後半の熱だけです。」
「傷はどういう状態でしたか?かさぶたはできていましたか?」「朝は化膿していて、手洗いのあとは傷があいていました。」
「かかった嘔吐は血だけですか?吐瀉物(食べたもの)もありましたか?」「吐瀉物がたくさんありました。」
「一滴かかったくらいですか?大量でしたか?」「両手にべっとりという感じでした。」
そんな質問をされました。
こういう場合に心配しないといけないのは、HIV、B型肝炎(HBs)、C型肝炎(HCV)です。
ヒトTリンパ好性ウイルス(HTLV-1)というものも確認することがあるようですが、日本では症例が少ないのと、仮に感染してもそれが発症するのにとても時間がかかるので、乳幼児への感染とかいうのでなければ、まあいいかな、ということだとか。
まずは、嘔吐された方が、こういう感染症を持っていたかを確認するのがわかるのが一番です。個人情報に関わるので簡単にはわかりませんが、消防に問い合わせて事情を話して、搬送された病院に、こちらの事情を話してもらえないか相談したり、いろいろしました。
しばらく調べて、嘔吐した方は搬送先では感染症の検査はされなかったらしいということがわかったので、とりあえず「血液がかかって感染症の影響が出る前の状況」を確認しておくために、採血をするために先生にお会いすることに。
仮に、感染しても抗体が陽性になるまではしばらく時間がかかります。感染後、抗体が陽性になるまでHIVは22日(約1ヶ月)、B型肝炎(HBV)は59日(約2ヶ月)、C型肝炎(HCV)は82日(約3ヶ月)というお話も。
だから、この検査は「これまでの感染」について確認するものです。今回のことで感染したかどうかは、まだわかりません。
今は感染したかがわからないのに検査する意味があるのですか?と聞いたら、発症のリスクを下げるために、感染した時期ができるだけはっきりした方がいいのだそうです。
病院の救急室にでかけて、お電話でお話した先生に、はじめましてのご挨拶♪ ちょっと緊張していたのか、熱が37度ちょっと、血圧・脈拍はちょっと高めでしたが、先生にお会いしてみると、電話でさんざんお話したので、あんまりはじめましての感じがしません。
これまでの経緯をカルテに反映して、これからできることのご相談をしました。傷も小さいし、処置も適切だったので、感染のリスクはとっても低いと考えていいのじゃないかという前提で、いろいろ相談しました。
気にしているHIV、B型肝炎、C型肝炎のうち、一番多いC型肝炎は予防的な処置は難しいようです。
HIVは「予防服用」という形でお薬を飲むということがありますが、さまざまな副作用のリスクがあること、わたしのような免疫疾患がある場合は特に心配であること、そして半年くらいつづけて飲むと保険診療でないので、100万円くらいのお薬代が必要になるということが大きな問題になります。始めるなら早い方がいいという話がありますが、72時間以内を目安にしましょうか、と。ちょっと考えてリスクの方が大きそうなので、これは見送ることにしました。
もうひとつはB型肝炎。こちらは血液製剤のγグロブリンを使うかどうかということになるようです。もともと血液中にあるタンパク質ですが、いろいろなウイルスや細菌などを中和する働きをするそうです。こちらも免疫作用に影響を与えるので、全身性エリテマトーデス(SLE)との関係をよく考えて使う必要があります。これも感染症は72時間以内が目安だとか。
でもいろいろ考えて、このタイミングでお薬は飲まずに「念のための経過観察」としましょう、ということでお願いしてきました。
もし嘔吐した人が感染しているとはっきりしたことがわかると状況は変わりますが、その場合でもそれがわたしに感染した確率はとても低いわけですし。
状況が変わらない限り、1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後に抗体を確認することになりました。
病院でこういうことが起きると、その医療費は病院が負担するわけですが、わたしの場合は職場を出たところだし、嘔吐した人と連絡は取れていないし、自分で負担することになりそうです。感染した場合にどうするかはそのときに考えようと思います。
ちなみに、夜になって、先生と電話でお話しすると、現状では感染はなかったみたいです。
「もし実は前からかかってたという“まさかの感染”が発覚したら、それはそれで治療をお願いします♪」と言って帰ったので、先生は「今の段階では、“まさかの感染”はありませんでしたよ」と言ってくれました。ひとまず安心です。
細やかな先生に救われました。感染症や救急の現場で「流水での手洗い」は信頼度が高いのも改めて実感しました。
あとは、心配してストレスで参っちゃわないように、粛々と経過観察をするだけです♪
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びっくり&たいへんでしたねー。でもその後の対応さすがです。リウマチ暦は長い私ですが、他の膠原病のことはほとんど知らない。。。反省です。世の中いろんな人がいる。視野を広くしたいと最近常々思います。またおべんきょうしにこさせて下さい。そして、ぜひぜひお体お大事に。
(あ、リンクはらせていただきました。ありがとうございました。)
メッセージをありがとうございました!
こういうとき応援してくださる方がいるって、ほんとに心強いです。
さきほど記事にも書いたのですが、どうやらおそらく感染はなさそうということがわかって、ひと安心したところです♪
リンクを貼ってくださったのもありがとうございます!
にゃーさんのブログ、情報がしっかりあって、読みがいがあります。
お互い情報交換していけたらいいですね。