まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

タイル旅マラッカ(2) ヒーレンストリート再見

2018-06-01 22:19:58 | ディテール
マラッカの続き。

私たちの宿が面するヒーレンストリートはマラッカの町で最初に開けた通りで、裕福なプラナカンたちが住んだ
住宅が今も建ち並ぶ。
ホテルプリやババハウスなど、それらの建物を利用したホテルや店は多いが、普通に人が暮らしているお宅もある。
2回目だがあらためて見て歩き、写真を撮り直そう。


前にも書いたが、台湾でいう亭子脚の部分は、ヒーレンストリートのショップハウスでは、というかマラッカの
チャイナタウンのショップハウスでは、隣と連続しておらず、各家で独立したポーチとなっている。
ポーチ全体を柵で囲み、完全にプライベート空間としているところもあり、テラスハウスに近い。


前回食事をしたレストランプラナカンは、何と閉店していた。そんなぁ~~(涙)。今回も入ろうと思っていたのに。
建物内外に特別ゴージャスなタイルが満載だったのだ。。。あぁ、あのタイルたちは眠ったままなのか。。。


ほとんどのショップハウスはポーチ床にセメントタイル、窓下の壁の足元にマジョリカタイルという組み合わせ。
ゴージャスバージョンは、床はミントン(と思われる)の色土モザイクで、壁は腰までマジョリカタイル貼り。


ここは純粋な住宅のようで、柵がついていた。純粋なイギリス製ビクトリアンタイルと見られる透明なグリーンの
釉薬が美しいなぁ!!


アールヌーボーデザインも優美。


レリーフタイルの茶色も透明度が高いな!


ここは飛び込み営業(笑)の候補としては一番の本命だったのだが、惨敗。。。う~~ん、残念。


1階と2階の間の壁にもタイル。


床に見られるセメントタイルについては、以前は象嵌タイルだと思っていたのだが、どうも違うようだ。
かなり複雑な模様もあり、どうやって作られたものなのか、どういうものなのか、よくわからない。


足元だけのところも、メインのタイルの上下を半分の幅のタイルでふちどり、さらに役物タイルで端を
処理しているという凝った構成。








いろんなタイルが見られる。竹っぽいタイルも。








前回見学したツバメの巣工場はもうやっていないようだった。工程を見られてツバメの巣スイーツも味わえて
楽しかったのになぁ~


他、何軒かブザーを押してみたのだが、音沙汰なしのところ、人が出て来られても断られたところ・・・
まだ全然達成できず(汗)。う~ん、そら怪しいわな。。。


ババニョニャヘリテージは時間が早くまだ開いていない。ここ、前回入ったが、結構な額の入場料を取るのに
写真がNGなのはいただけない・・・今回はパスするかぁ。






しかし、今回ヒーレンストリートを歩いて感じたのは、以前よりも空き家が多くなったのではないかと・・・
売り、貸しの看板が出ているところ、また所有者はいてももう長いこと使っていなさそうなところは
見ればすぐ分かる。土ぼこりが吹き溜まり、タイルがくすんでいる。
使っているところは鉢植えが並べられたり、やはりきれいに保たれているのだ。


マラッカのまちが世界遺産に登録されて、これらのショップハウスも保存のために制約がきつくなったのか。
普通に昔からの住人にとっては住みにくくなったのだろうか。。。




何かちょっと寂しい気もした。


続く

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