まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

木心ギャラリー、のちフェリー

2018-11-20 23:07:58 | 建物・まちなみ
飫肥からの続き。

帰りは宮崎港からフェリーに乗る予定だが、1本早い列車に乗ったのでフェリーの時間まで少しある。
さてどうしようか。。。港行きのバスの乗り場と時刻を駅前で確認してから、小道さんに教えてもらった
木心ギャラリーへ行ってみることに。

宮崎駅から歩いて5~6分、整然としたまちなかにいきなりこんな洋館が現れた!自然の林のような木立に
囲まれた、絵本に出てきそうな洋館だ。スタッコ風の壁にレンガタイルの腰張り。大きなドーマーウインドウが
張り出した急勾配の屋根に、いぶしの桟瓦が使われているのが面白い。
宮崎のまちは3年前に少し歩いたことがあるが、この建物には気づかなかったな。。。


建物は登録有形文化財になっている。しかし、営業しているのかいないのか・・・一見人の気配がなかったが
ギャラリーというのだから訪ねて行ってもおかしくないだろう、と、ピンポンしてみたら、お兄さんが出てこられた。
古い建物が好きなので見せてもらえないかと言うと、店主は今留守だがどうぞと言って、建物の側面に設けられた
ギャラリーの入口から中へ入れてくれた。ギャラリーオーナーの池田さんの息子さんだと言うそのお兄さんは
各部屋を案内して下さった。


古い洋館とそれにつながる和館に少しずつ手を加えながら住んでおられるという。
この明るく居心地のいいギャラリーはもと和室なのだとか。並んでいるのは、小さな雑貨から家具まで、
動物や鳥や草花をモチーフにした木工作品。ラブリーすぎずほっこりした雰囲気で、手になじむ。
小さなものは無垢材、家具など大きなものは集成材が使われているとか。

商品を撮るのはNGだろうと控えていたら、ギャラリーの空間を写した写真が一枚もない・・・(汗)

木心(きころ)ギャラリー

入口ドアまわりにはめ込まれたカラフルなガラスから外の光が差し込む。素敵~~!


和室も障子をランダムに貼っておしゃれな空間に。


使い込まれた箪笥の修理依頼も多いとかで、古いものを修理するだけでなく遊び心を加えてある。面白い!


洋館部分の部屋は広くて天井も高く、大きな木材を取り回す木工の作業場にぴったり。道具や材料が
たくさん置かれている。壁に調光できる照明が埋め込まれていてとってもムーディー♪
いろんなアイデアが浮かんできそうな、クリエイティブな仕事場。


洋館の玄関。


元々はここに和館の玄関があったようだ。玄関を入ってすぐのところにこんな曲がり階段が張り出しているとは、
面白いな!和館と洋館の境目がないような、不思議な造り。


廊下の突き当たりの洗面所も素敵。。。



裏の土間にはピザなど焼けそうな窯も設えてあった。雨漏りしたり不具合もあるそうだが、不便さも含めて
このまちなかの田舎暮らしを存分に楽しまれている様子が伝わって来る。

ひと通り見せてもらってからお茶を頂きながらお兄さんと話していたら、オーナーの池田さんが帰って来られ
そこからまたいろいろおしゃべり。そして私がタイルフェチという話をすると、何とプライベート空間の
すごいタイルを見せて下さった!
うわぁ~~!!何これ!?白無地タイルの仕切り壁に、緑色で波がくるんと巻いたようなデザインが施されている。
これは日南海岸の波かなぁ!?


模様は緑色のタイルをわざわざ加工して形を作っているようだ。鶴岡の新茶屋のトイレの仕切りを思い出した。
しかしお風呂場に何でこんな凝った意匠を??

見慣れてるから何とも思ってなかったと言われるが・・・いやいや、めちゃすごいです!!あぁ興奮。。。
台所の黒無地タイル貼りのかまども見せてもらった。

そんなこんなでバスの時間までゆっくりさせてもらい、そろそろおいとましようとお礼を言って外へ出たら
夕闇が迫っていた。入口の色ガラスから今度は中の光があふれ出す。楽しげな、幸せそうな、灯り。
そこを離れることが少し寂しく感じる。。。


灯りのともった洋館はまた一段と素敵で、名残惜しんで写真を撮っていたら、おでこを蚊にかまれた。。。(苦笑)



楽しい時間をありがとうございました!

駅からバスに乗り港に着いたら、みやざきエキスプレスの巨体が背後に見えた。うぉ~~!
宮崎カーフェリーは3年前に乗ったことがあるが、あの時は神戸港から宮崎行きに乗ったのだった。
2等船室は今どき珍しいほんとの大部屋に低い仕切りだけで男女混合、着替えも躊躇してしまうという、
20年前から変わらないレトロなフェリー体験を楽しんだのだった(笑)


宮崎からの帰り便は朝7時半に神戸港に着く。そこから連絡バスで三ノ宮駅、電車で大阪へ、そして会社へ。
このパターンを一度試してみたかった(爆)。これが間に合えば、これから旅の選択肢がまた広がる。


5000円のセール価格で取っていたが、翌日仕事なのでやっぱり追加料金を払って2等寝台にランクアップ。
あぁやっぱり快適さは格段に違うな。おかげでのびのび過ごせてぐっすり眠れた。

神戸港からの移動も首尾よく予定通り。ゆうゆう出勤、仕事もバッチリ。このパターン、また使おう~~♪

オオルリのキーホルダーを眺めていたら、また宮崎へ行きたくなってきた(笑)


終わり。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 飫肥の建物めぐり 3 | トップ | 2018.10.20~22 リベンジ、... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はなさん、 (ぷにょ)
2019-02-20 01:07:30
ようこそいらっしゃいませ!
ほんとに、手間のかかった建物、思いの詰まった建物は素敵ですよね!
はなさんのお宅も、大工さんのこだわりのある素敵なお家なのですね。
大事にしたいはなさんの気持ちわかります~~
多少の使い勝手も気にならない、古さも味わい・・・
好きな人だとそう思えるのですけどね(苦笑)
なんとかよい部分をうまく残せればいいですね!!
返信する
Unknown (はな)
2019-02-17 12:44:57
昭和(であってるでしょうか汗)な建物、素敵ですね!
一つ一つの作りが、今にはない手間がかかっていることが、本当に素敵です。
我が家も、ここまで立派ではないですが、大工さんのこだわりがあって好きなのですが、
両親がリフォームを言っていて、本当に悲しくなっています。
見慣れている人は素晴らしさを認めてくれない、、
悲しいです。
なんとかして残したいのですが、、。こんな話ですみません。
また、見に来ます!
返信する

コメントを投稿

建物・まちなみ」カテゴリの最新記事