まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

北陸の旅 ~城端駅と城端のまち

2010-11-06 12:26:46 | 建物・まちなみ
二塚駅からの続き。

城端駅も戸出駅とよく似た規模・古さの木造駅舎。ここが城端線の終着駅だが、線路は
駅舎の前を通り過ぎ少し先まで続いている。


薄いミントグリーンも塗られてからだいぶ経つのだろう、特に違和感なく瓦屋根を引き立てている。


まちは丘の尾根道沿いに開けたようで、広く整備された通りを上って行くと両側に急な下り坂が
現れる。それらの坂にはそれぞれ名前がつけられていて、駅で取ってきた観光マップにも
書かれている。石段や石垣が美しい景観を見せるそれらの坂は私たちを惹きつけるが、
あとでまた上らないといけないことを考えると・・・・上からのぞくだけにしとこう(苦笑)。

金沢のまちなかで見た石垣と同じ石だろう、カラフルな石垣は湿り気を含んでいっそう鮮やかだ。

それでもいくつかの坂を上り下りし、盛んであった織物産業の残り香や善徳寺門前町の趣を
感じつつ散策を楽しむ。

城端は川島織物の創業者の生誕地とか。これは廃墟だったが何と風情のある建物だろうか。。
稼働している織物工場も近くにあるらしい。

美しい石の景観の中でレンガ使いが目を引く醤油の醸造元、城端醤油。


現在じょうはな織館として公開されているのは元城端織物組合事務棟で、昭和3年築の建物。
内部はギャラリーやお店、2階には城端織にまつわる資料が展示されているのだが、
城端織がどういうものなのかよくわらかなかった。


この建物、平成15年に改修されていて、おそらく外壁のスクラッチタイルなどは新しく
なっていると思われるが、直線主体のデザインがなかなかカッコイイ。
この持ち送りの突き抜けたデザイン!


これが城端織物組合事務棟なのだから、当時の城端の織物業界は先端を行っていたのだろうと
想像される。


善徳寺にほど近い場所にある、元・桂湯。こちらも一面銅板張りのファサード、上隅を切り
落とした縦長窓、2階中央に立ち上げた破風など、かなりオシャレなお風呂屋だ。


入口のらんま部分には色ガラスが市松にあしらわれた八角形窓が!う~む、かなりのこだわりよう。


今はおばちゃんが手作り雑貨などを売っているお店となっているようだが、あぁ、お風呂屋が
現役の時に入りたかった~~!店が閉まっていたので内部を見ることもかなわなかった。残念。。。


提灯屋さんの2階にはこんなかわいい傘のデザインの面格子が。こういうのいいね!!
観光に力を入れて揃いの看板を作ったりするよりずっといい。


まちの随所に美しい石垣や古い家なみが残っていて素朴な表情を見せている城端の散策は
どこを撮っても絵になるしとっても楽しい。ただ、メインストリートをあんなに広く整備して
しまったのは逆効果な気が・・・。
あと、桂湯の建物もちょっと気の利いたカフェにしたり坂の風景を楽しめる食事処を作るとか、
魅力的なロケーションを生かして心地よく留まれるスポットがあればなと思う。今後に期待!


さぁ、今日は氷見泊。

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2 コメント

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Unknown (mayumama)
2010-11-08 22:09:25
こんばんは!
城端のまち、とても魅力的ですね!
カラフルな石垣、素敵です~
銭湯の建物も凝りに凝っていて・・角が取れた窓の表情もとってもいいですね。
傘のデザインの面格子もすごく面白いです・・
楽しませていただきました~
返信する
mayumamaさん、 (ぷにょ)
2010-11-22 22:52:47
石垣きれいでしょう~
雨に濡れてほんとに美しかったですよ。
銭湯はとってもおしゃれですよね!入りたかったなぁ
うろついたのは2時間くらいですかね、もう少しゆっくりできると
よかったんですが、何せあれもこれも・・・と欲張り旅なもので(笑)
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