まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

秋晴れの鶴田へ

2020-05-21 22:24:34 | 建物・まちなみ
2019年10月の弘前からの続き。

安い温泉宿に泊まった翌日、朝から車で岩木山に向かって走る!申し分ない秋晴の下、岩木山は紅葉でまるで山が
燃えているよう!山麓に向かって広がるグラデーションが言葉で表現できないほど美しい!


岩木山山腹にはひなびた温泉がたくさんあってゆっくり温泉めぐりもしたいところだが、朝っぱらから1軒だけ、
三本柳温泉にちゃぽんと入ったあと鶴田町へ向かう。その道のりもまた素晴らしい!りんご畑の中を延々走るのだ!


「かわいやりんご~~」という歌の通り、太陽の光をいっぱいに浴びたつやつや健康的な紅色のりんごは本当に愛らしい。


丸々としたりんごが枝々にたわわに実っているのを見ると津軽の地の豊かさを実感する。
大地の恵み、太陽の恵み。もちろん農家の方々の並々ならぬ愛情を込めたお世話の賜物である。


こんな風景の中を走るのだからもうゴキゲン♪


そして鶴が羽を広げた形の鶴田駅に到着。車を停めて散策しよう。いくつかめあての建物がある。


おぉここだ。「鶴乃湯」。通りから少し入り込んだところにあってちょっと分かりにくい。




入口は閉ざされていて、もう廃業しているようだ。浴室にはタイル絵があるらしい。


「鶴乃湯」の文字は左官仕事。


足元モザイクタイル貼りの円柱。


元は鶴田温泉旅館という旅館だったらしく、建物はかなり大きい。人がいたら聞いてみようかと思っていたが
人の気配はなく、外観を眺めるだけにしておく。


次に、友人に強力お勧めされていた、かっこいい蔵を見に行く。


裏側にあるので表通りからだと分からないが、見つけることができた。
おぉ~~~、確かにカッコイイ!


そして軒下の壁に妙な帯状の装飾が入っているぞ。雷文にも見えるが何か洋風なイメージも。。。


妻壁の鏝絵というか漆喰装飾がすごく立体的!波間にまぎれた黒いものは・・・亀?いや、頭が竜だ。
眺めていたらここにお住まいのお兄さんが出てこられたので聞いてみたところ、この動物は「虎だと伝わっている」とのこと。
ええっ、虎!?玄武じゃないの?伝わっているうちに混乱したかもしれないし実際よくわからない。


腰まわりの六角形はなまこ壁?いや違う。洗い出し?吹き付けのようだな。
玄武(虎?)の甲羅と合わせて亀甲にしてあるのか!なるほど~~


その方のお祖父さんが子供の頃に建てられたそうなので、90~100年前ぐらいかと想像。
ちょうど戦前か戦後か微妙なところだな。。。蔵の内部は特に洋風でもなく、いたって普通なの
だとか。


今も残る茅葺き建物とこの蔵との間にあった棟がダメになったのでその部分を壊して現代的な住宅に建て替えられた。
古民家のリノベーションなどが流行っているが、小さい頃から住んでいた身からすると、まっぴらだと(笑)。
夏は涼しいが冬は寒くて入れないそうだ。確かにそうだろうなぁ。。。

ありがとうございました!

ふらふら歩いてこれも無事発見。居酒屋の痕跡があったが元は何だろう?アパート?にしてはしゃれているな。


3階建てに見せかけてあるのか?




表側はモルタル塗りで洋風の装飾を施しているが、裏側はこの通り(笑)。木造2階建の古ぼけた民家。


続く。

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2 コメント

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虎? (以志橋福助)
2020-05-22 15:13:53
いい土蔵ですね。愛媛のものとは雰囲気が違います。やはり虎ではなく亀でしょう。霊亀ですね。耳と牙があって、龍の顔をしてますから。水や亀はともに火防の願いが込められており、土蔵につきものです。鉢巻?の帯状の模様は何でしょう?左の窓の洋風デザインと合わせるためかな?
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以志橋福助さん、 (ぷにょ)
2020-05-23 02:28:03
こんな豪華な蔵は東北に特有でしょうか。西日本では見ないですよね。
洋風意匠がついているのは変わっていますね!
蔵も各地で材料や形や装飾にそれぞれ特徴があり見て行くと面白いですね!
中でも私は石蔵が好きですね~。なまこ壁のも好きです。
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