2019年10月の弘前の続き。
翠明荘に戻って来た。洋館のところで少し書いたが、あらためて・・・
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翠明荘は、元津軽銀行頭取の高谷英城氏の別邸「玄覧居」として1895(明治28)年に建てられた。
堀江組の設計施工(堀江佐吉の九男、堀江弥助が施工を担当)した総ヒノキ造りの建築で、庭園は京都から呼び寄せた
名庭園師、辻地月の設計による、小堀遠州流の桂離宮枯山水の流れをくむ茶庭。
1933~37(昭和8~12)年に洋館及び門と日本館が増築されている。
戦後30年間旅館となっていたが、1990(平成2)年から「奥膳懐石 翠明荘」として営業開始、現在に至る。
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角部分にあった蔵は1991(平成3)年にレストランに改築されており、同時に改修されたと見えるスクラッチタイルの塀が
続くため、道路から見ると洋風な印象を受ける。
しかし建物南側の駐車場越しに見ると堂々たる和館の銅板葺屋根の重なりが目に入る。門は裏口にしておくのはもったいないな。。
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スクラッチタイルの塀の中に、この玄関がある。
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外観はそれほど主張しないが、玄関を入ると、おぉ・・・豪華絢爛というわけではないが、上質な美しさに息を飲む!
和風シャンデリアの下がる天井は桐の一枚板、式台はケヤキの一枚板。玄関の敷石と靴脱ぎ石は桜御影石。
正面の窓の障子が開かれ庭が見通せる。
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玄関とホールの間の欄間は、富山井波木彫の名工、横山白汀二代豊太郎の手による、鳳凰の透かし彫り。
右側は「お出迎え」、左側は「お見送り」を表している。この家の他の欄間や扉も横山白汀が手がけたものという。
横山白汀二代は1901(明治34)年生まれ、1972(昭和47)年没。玄関を含む現在の客室の大部分は
1934(昭和9)に増築された日本館にあたり、彼は30代。多数の作品を精力的に製作しただろう。
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扇をモチーフにした照明も粋!
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ホール右手、鉄線(てっせん)の部屋へ向かう廊下の扉がまた素晴らしい!
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一枚の板から彫りだしたレリーフ。荒々しい断崖の岩の間から生える植物は何だろう。遠景の峰々はどこの山か。
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鉄線の部屋。ディテールに目を取られ、また薄暗くピントが合いづらかったりして焦って部屋全体を撮り忘れ・・・(苦)
イタヤカエデの床柱。
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ブレブレだけど・・・(汗)、書院の欄間にははんにゃと翁の面が彫られている。
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待宵(まつよい)の部屋へ。廊下は網代天井。梅に鶯の透かし彫りのドアもまた素晴らしい!
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天井は変形の格天井。格板はケヤキの根の部分の板だとか。いったいどんな大きな株だったのか!?
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廊下との間の欄間は竹が組み合わされた面白いデザイン。
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床窓もお揃い。床柱はまるで鬼の金棒のようだな!?(笑)
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こちらはさらに障子の桟も組み合わさって複雑な模様に。
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これはまた横山白汀だな。浜辺に力強く育つ松の苗か。
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待宵の縁側より鉄線を望む。
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おぉ、これはまたすごい!!葡萄にリスの一枚板の透かし彫り。これは藤田家別邸和館にあったものと同じじゃないの!?
じゃあ、あちらのも横山白汀の作品なのか!?しかしあちらは1961(昭和36)年の移築ということだが・・・謎。
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資料によると一刀彫の扉はあと3種あるらしいが・・・駆け足だったので見つけられていない(汗)。
尚、料亭にする際の平成2~3年の改修において、傷みが激しかった欄間や扉を、横山白汀のご子息の横山豊助氏により
復元しているとのこと。どれが白汀オリジナルでどれが復元なのかは・・・不明(汗)
続く。
翠明荘に戻って来た。洋館のところで少し書いたが、あらためて・・・
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翠明荘は、元津軽銀行頭取の高谷英城氏の別邸「玄覧居」として1895(明治28)年に建てられた。
堀江組の設計施工(堀江佐吉の九男、堀江弥助が施工を担当)した総ヒノキ造りの建築で、庭園は京都から呼び寄せた
名庭園師、辻地月の設計による、小堀遠州流の桂離宮枯山水の流れをくむ茶庭。
1933~37(昭和8~12)年に洋館及び門と日本館が増築されている。
戦後30年間旅館となっていたが、1990(平成2)年から「奥膳懐石 翠明荘」として営業開始、現在に至る。
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角部分にあった蔵は1991(平成3)年にレストランに改築されており、同時に改修されたと見えるスクラッチタイルの塀が
続くため、道路から見ると洋風な印象を受ける。
しかし建物南側の駐車場越しに見ると堂々たる和館の銅板葺屋根の重なりが目に入る。門は裏口にしておくのはもったいないな。。
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スクラッチタイルの塀の中に、この玄関がある。
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外観はそれほど主張しないが、玄関を入ると、おぉ・・・豪華絢爛というわけではないが、上質な美しさに息を飲む!
和風シャンデリアの下がる天井は桐の一枚板、式台はケヤキの一枚板。玄関の敷石と靴脱ぎ石は桜御影石。
正面の窓の障子が開かれ庭が見通せる。
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玄関とホールの間の欄間は、富山井波木彫の名工、横山白汀二代豊太郎の手による、鳳凰の透かし彫り。
右側は「お出迎え」、左側は「お見送り」を表している。この家の他の欄間や扉も横山白汀が手がけたものという。
横山白汀二代は1901(明治34)年生まれ、1972(昭和47)年没。玄関を含む現在の客室の大部分は
1934(昭和9)に増築された日本館にあたり、彼は30代。多数の作品を精力的に製作しただろう。
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扇をモチーフにした照明も粋!
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ホール右手、鉄線(てっせん)の部屋へ向かう廊下の扉がまた素晴らしい!
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一枚の板から彫りだしたレリーフ。荒々しい断崖の岩の間から生える植物は何だろう。遠景の峰々はどこの山か。
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鉄線の部屋。ディテールに目を取られ、また薄暗くピントが合いづらかったりして焦って部屋全体を撮り忘れ・・・(苦)
イタヤカエデの床柱。
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ブレブレだけど・・・(汗)、書院の欄間にははんにゃと翁の面が彫られている。
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待宵(まつよい)の部屋へ。廊下は網代天井。梅に鶯の透かし彫りのドアもまた素晴らしい!
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天井は変形の格天井。格板はケヤキの根の部分の板だとか。いったいどんな大きな株だったのか!?
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廊下との間の欄間は竹が組み合わされた面白いデザイン。
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床窓もお揃い。床柱はまるで鬼の金棒のようだな!?(笑)
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こちらはさらに障子の桟も組み合わさって複雑な模様に。
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これはまた横山白汀だな。浜辺に力強く育つ松の苗か。
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待宵の縁側より鉄線を望む。
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おぉ、これはまたすごい!!葡萄にリスの一枚板の透かし彫り。これは藤田家別邸和館にあったものと同じじゃないの!?
じゃあ、あちらのも横山白汀の作品なのか!?しかしあちらは1961(昭和36)年の移築ということだが・・・謎。
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資料によると一刀彫の扉はあと3種あるらしいが・・・駆け足だったので見つけられていない(汗)。
尚、料亭にする際の平成2~3年の改修において、傷みが激しかった欄間や扉を、横山白汀のご子息の横山豊助氏により
復元しているとのこと。どれが白汀オリジナルでどれが復元なのかは・・・不明(汗)
続く。
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