伊賀上野の栄楽館の続き。
館の人が2階の大広間を借りている人に声をかけてくれて、内部をチラッと見せてもらえることになった。
中ではいろいろ広げていたものを見学のために一時片付けて下さった。無理言います、すみません。。。

2階は続き間でなくワンルームの大広間だった。床の間は1階によく似ている。

4間半ひと続きの床の間は迫力があるなぁ!中央がちょん切れた床柱、宙に浮いたような違い棚や丸窓など・・・
1分ぐらいで退去したので細部までは見れなかった。

しかし実は反対側にある8畳と10畳の続き間座敷の方が、面白い意匠が満載だったのだ。

こちら廊下の窓。なんじゃこりゃあ~~!?こんなの見たことない!!

1階の和室や廊下の壁で見たのと同じ、ハシゴみたいな竹の節の断面が窓にあしらわれている。
それだけでも変わっているのに、全体がくもりガラスの中で竹の部分だけ透明ガラスになっていて、節の間から
外の風景が見えるのだ!面白いなぁ~~

よく観察すると、竹の縦割りスライスで窓ガラスを両側から挟みこんであり、竹以外の部分のガラスを
サンドブラストしてくもりガラスにしてあるようだ。しかし天然の竹なので形はバラバラ、事前に竹の配置を
決めてその形に合わせてマスキングしておく必要がある。何とまぁ、手の込んだユニークな意匠だろう!!

8畳の座敷の中へ。天井の中央が一段上がっていて中は網代。南側の窓は長円形の桟が入る。

障子の外には、欄干というか手すりがついているのだが、こんな草花の模様が透かし彫りされている。
菊、梅、竹、あやめ・・・など、デザインはいろいろ。

4枚の障子からなるこの窓は廊下に面したもので、格子はシンプル。しかし一番下の板の部分に何か丸い模様が
ついているな・・・

近づいて見ると、わぁ、これも竹じゃないの~。節の部分を薄く切り取ったものをはめ込んであるのだ!
別に美しくはないが(笑)、節の隔壁のふくらみが妙に有機的で面白い表情を作り出している。

隣の10畳座敷との間の欄間は扇のデザインの透かし彫り。

料理旅館らしいあでやかな雰囲気だな。

10畳間の床の間の違い棚は左右対称。

そして、、、見て、この天袋の引き手!!急須の形をしていてめちゃくちゃカワイイじゃないの!

こちらの部屋にも、廊下に面した端正な格子窓と、その隣には茶室のような戸口が。枠がなく土壁を直接切り抜いた
ような開口。廊下側に襖の引き込みがある。

部屋側の引き手。真鍮板を複雑な形に切り抜いた、とても凝ったもの。

こちらが廊下側の引き手。

そして窓辺の欄干、こちらの部屋は欄間と同じく扇のデザイン。


他にも物入れや引き戸に素敵な引き手があったが、もうどれがどこなんだか(苦笑)



2階のトイレは改修済みで壁のタイルもクッションエッジの現代ものだが、この窓の形と木製サッシは古そうだな!

桟の端は丸みを帯びやさしい雰囲気。

はまっているガラスも結霜ガラスだ。ちなみにこのガラスはにかわを用いて作られるらしい。

職人さんが腕をふるった面白い意匠が満載で見ごたえ十分、あぁ、おなかいっぱい!最終日にじっくり見れてよかったぁ~
この栄楽館は今後改修工事を経てレストラン・宿泊施設に生まれ変わるということだが、どのような工事をして
どう変わるのか・・・心配でもあり、楽しみでもあり。2020年度にオープン予定ということなので、また来よう!

続く。
館の人が2階の大広間を借りている人に声をかけてくれて、内部をチラッと見せてもらえることになった。
中ではいろいろ広げていたものを見学のために一時片付けて下さった。無理言います、すみません。。。

2階は続き間でなくワンルームの大広間だった。床の間は1階によく似ている。

4間半ひと続きの床の間は迫力があるなぁ!中央がちょん切れた床柱、宙に浮いたような違い棚や丸窓など・・・
1分ぐらいで退去したので細部までは見れなかった。

しかし実は反対側にある8畳と10畳の続き間座敷の方が、面白い意匠が満載だったのだ。

こちら廊下の窓。なんじゃこりゃあ~~!?こんなの見たことない!!

1階の和室や廊下の壁で見たのと同じ、ハシゴみたいな竹の節の断面が窓にあしらわれている。
それだけでも変わっているのに、全体がくもりガラスの中で竹の部分だけ透明ガラスになっていて、節の間から
外の風景が見えるのだ!面白いなぁ~~

よく観察すると、竹の縦割りスライスで窓ガラスを両側から挟みこんであり、竹以外の部分のガラスを
サンドブラストしてくもりガラスにしてあるようだ。しかし天然の竹なので形はバラバラ、事前に竹の配置を
決めてその形に合わせてマスキングしておく必要がある。何とまぁ、手の込んだユニークな意匠だろう!!

8畳の座敷の中へ。天井の中央が一段上がっていて中は網代。南側の窓は長円形の桟が入る。

障子の外には、欄干というか手すりがついているのだが、こんな草花の模様が透かし彫りされている。
菊、梅、竹、あやめ・・・など、デザインはいろいろ。

4枚の障子からなるこの窓は廊下に面したもので、格子はシンプル。しかし一番下の板の部分に何か丸い模様が
ついているな・・・

近づいて見ると、わぁ、これも竹じゃないの~。節の部分を薄く切り取ったものをはめ込んであるのだ!
別に美しくはないが(笑)、節の隔壁のふくらみが妙に有機的で面白い表情を作り出している。

隣の10畳座敷との間の欄間は扇のデザインの透かし彫り。

料理旅館らしいあでやかな雰囲気だな。

10畳間の床の間の違い棚は左右対称。

そして、、、見て、この天袋の引き手!!急須の形をしていてめちゃくちゃカワイイじゃないの!

こちらの部屋にも、廊下に面した端正な格子窓と、その隣には茶室のような戸口が。枠がなく土壁を直接切り抜いた
ような開口。廊下側に襖の引き込みがある。

部屋側の引き手。真鍮板を複雑な形に切り抜いた、とても凝ったもの。

こちらが廊下側の引き手。

そして窓辺の欄干、こちらの部屋は欄間と同じく扇のデザイン。


他にも物入れや引き戸に素敵な引き手があったが、もうどれがどこなんだか(苦笑)



2階のトイレは改修済みで壁のタイルもクッションエッジの現代ものだが、この窓の形と木製サッシは古そうだな!

桟の端は丸みを帯びやさしい雰囲気。

はまっているガラスも結霜ガラスだ。ちなみにこのガラスはにかわを用いて作られるらしい。

職人さんが腕をふるった面白い意匠が満載で見ごたえ十分、あぁ、おなかいっぱい!最終日にじっくり見れてよかったぁ~
この栄楽館は今後改修工事を経てレストラン・宿泊施設に生まれ変わるということだが、どのような工事をして
どう変わるのか・・・心配でもあり、楽しみでもあり。2020年度にオープン予定ということなので、また来よう!

続く。
こういう素敵なお宅、どうやって見つけて、見学へ行かれるのですか? がんばって探しているんですが、なかなか見つけられなくて…
ぷにょさん、すごいです、行動力もすごい
旧蔵内邸は、まさしく当たりでした! 黒柿を使っていたり、結霜ガラスがあったりすると、(自分的な)当たり率が高いような… 大正期~昭和初期ということになるのかな?
ウナギ わかります 美味そうですな。
私も人から教えてもらったり、観光パンフレットに載っているのを見たり、
現地でたまたま見つけたり・・・という感じです。全然すごくありません(汗)
蔵内邸ほんと、素晴らしかったですね!
当たりでした!
とってもおいしかったですよ~