まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

食道園宗右衛門町本店でランチ

2017-11-21 23:34:23 | 建物・まちなみ
少し前のこと。
イケフェスで土曜日に見た食道園がよかったとmayumamaさんから聞いたので、翌日の日曜日に
見に行こうかと思ったのだが、その日午前中に陶芸教室の予約を入れていたので、開店前の時間帯で設定
された見学時間帯に行くことができなかった。
陶芸のあとガスビルを見てから、ふと思いついてスマホで調べると、ランチが意外にリーズナブルなので
食べに行くことに。2時頃だとお客も少なく落ち着いているだろうし、イケフェス期間中だから見学を
お願いしたらOKしてくれるかもしれない。

宗右衛門町の中ほど。普段全く通らないので、こんな建物だったかとあらためて見上げる。9階もあるんだな。


ガラスドアを入ると、、、おぉ、きらびやか!ホテルのロビーみたいだ。


天井から円盤型の照明がぶら下がり、床には人造石研出しで大小の丸が描かれている。


1人と告げ、案内係について奥へ行くと、、、うわぁ!!たくさんの座席に区切られた広いフロアで
まず目を引くのは床の六角形の模様。これも黒と茶色と白の三色に色分けされた人研ぎ。
天井はひし形の格子状のスリットの間に明かりが埋め込まれていて、キルティングみたいだ。




そしてぐるっと周囲の壁いちめんにガラスのモザイク壁画が!!
夕闇に浮かぶシルエットはマンハッタンなのか、淀川越しに見る大阪のビル群なのか。


これほど大きなモザイク壁画、ガラスのテッセラを一枚一枚貼るのはいったいどのくらいの時間かかっただろう。


壁際のボックス席に突き出したフードは近くで見ると銅の打ち出しのようだ。
ひとつずつ手作りなのだろうか!?




ランチが出てくるまでの間にちょっと店内を見せてもらうことに。写真撮影も承諾いただいた。


通路沿いの型板ガラスの衝立も素敵だなぁ。


衝立の中はタイル床の座席。


ピビンバと冷麺のセットは、それぞれハーフとは思えないボリュームでおいしくて815円(税別)って、感動的。


食べ終わってお勘定してからちょっと上階も見せてもらう。
エレベーターを回り込むように作られた階段を上っていくと、壁がいちめんタイル貼り。


中央部が出っ張っているだけのシンプルなタイルだが、光の陰影が何とも言えず美しい!


踊り場にあるニッチ棚の中は、こちらも細かいガラスモザイクの抽象画だ。


2階は個室のフロアかな。床は1階とはまた違ったデザインの人研ぎ。


3階?4階?このフロアは特にいい感じ!人研ぎの床、壁の渋い赤色のタイル、照明もかわいいなぁ!


リッチな雰囲気のカウンターはクロークのようで、ここはパーティ用のフロアなんだろう。
日常の食事からハレの場まで、どんな場面にも対応できる大バコだ。


このビルは1968(昭和43)年築。まだギリギリ、時間をかけた手仕事が健在だった時代なのだろう。
あぁ、昭和ゴージャスで心身ともに(!?)おなかいっぱいになったな!

こんな立地にありながら安いランチ客に対しても対応よく見学までさせてくれたお店の方に感謝!

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