
東京・西新宿にある老舗ホテルに勤務する、続力(つづきちから)。
披露宴の招待状などの宛名を書く「筆耕士」の仕事を依頼するため、
書家の遠田薫が主催する書道教室を訪れて・・・
「書道とはこんなにのびのびと気楽に取り組めるものなのか。
何より遠田に書を褒められ、改善点を教えてもらう子どもたちの、
誇らしげで楽しそうな表情といったらどうだ。」
あらゆる筆跡を自在に書き分ける、奔放な書家・遠田と接するうち、
続は文字が放つきらめきに魅せられ、男同士の不思議な友情が芽生えて行きます。
「他日相思来水頭」
会いたい気持ちが募った時には、またこの川辺に来よう。
漢詩の一節が、作品全体に流れ、作品に余韻を残している感じです。
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