僕(三島玲央)は、第一回『Qー1グランプリ』のファイナリストとして、
六本木のスタジオの解答席に立っていた。
対戦相手は、本庄絆。
その日の僕は、クイズ人生でも最高に調子が良かった。
僕は自分が勝つと思っていた。
もちろん、本庄絆の強さもよく知っていた。

私はテレビのクイズ番組が好きで、よく見ています。
たま~に、Qさまのカズレーザーや宇治原さんに先んじて正解した時には、
私ってスゴイ‼️って舞い上がることも。
この本では、
クイズプレイヤーの脳の中を垣間見ることができます。
*
「問題ーー」というアナウンサーの声が聞こえる。
ボタンを押した瞬間、僕はまだ答えにたどり着いていない。
ただ「わかりそう」という直感だけが心の中にある。
僕は必死に頭を回転させる。
とりとめのない思い出が記憶の海を漂う。
僕はその中に腕を入れ、答えがないか探し回る。
あった!
僕は答えのかけらに触れる。
指先にあった答えを手繰りよせ、しっかりとつかみとる。
自信を持って僕は答える。
*
クイズ大会決勝戦。
僕の対戦相手はなぜ問題が読まれぬうちにボタンを押して正解し、
優勝を果たすことができたのか。
クイズの奥深さに度肝を抜かれる、
クイズ小説の傑作です。
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