宮尾登美子を読む「陽暉楼」「寒椿」

2025年01月31日 | 本・よもやま話
今では借りる人もいないような古い作品ですが、
宮尾作品を読み始めたら、これもぜひ読んでおかなければ・・・。

お正月の暇な時間に読もうと借りていたのですが、
読書の暇はなく、貸し出し延長、延長してやっと読み終えたところです。

備忘録として、粗筋は丸写し・・・


子どもの頃から「玄人はだし」「器量良し」と褒めそやされた房子は、
借金まみれだった魚屋を営む父親に売られて、高知一の料亭・陽暉楼の芸妓となった。
女将からも「舞の筋がええ。跡目が取れそうな気もする」と期待され、
土佐随一の芸妓に成長する。
そんな時、一人の男が現れ、彼女の人生は思わぬ方向に流されてゆく。

女の強さが悲しく切ない物語でした。






高知の芸妓子方屋「松崎」で揃って修業を積んだ澄子・民江・貞子・妙子。
姉妹のように睦みあって育った娘たちも、花柳界に身を投じる時を迎える。
男と金が相手の鉄火な稼業を、自らの才覚と意地で凌いでゆく4人に襲い掛かる戦争の嵐ーー。
運命の荒波に揉まれ、いつか明暗を分けてゆくそれぞれの人生を、
「松崎」の娘・悦子の目から愛惜を込めて描いた連作集。

悦子=宮尾登美子さんが共に育った4人の人生を追う、執念の感動作。

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