「メーター検針員テゲテゲ日記」

2023年11月21日 | 本・よもやま話
日記シリーズです。



「テゲテゲ」とは、
鹿児島弁で「適当に」。
あまり一生懸命やらなくてもいいんじゃない、のような意味だそう。

だけど、著者はいたって真面目な検針員。


放し飼いの犬に何度も咬まれたり、
植木鉢をひっくり返した犯人にされたり、
門扉が施錠されていて留守の家や、
オートロックマンションに入れなかったり。
はたまた、話したくてたまらない寂しいお年寄りにつかまり、
仕事がはかどらなかったり。

* * *

読み進めるうちに気の毒になりましたが、
著者が自分で選んだ人生。
外資系企業の外国人上司の下で係長まで出世しながら、
物書きになりたい、書く時間が欲しいと全てを投げ打ち、
20年の生活を経て、やっと出版できたこの一冊。

* * *

著者は検針員をクビになったけれど、
いずれはそうなる運命だったようです。

国の施策で、スマートメーターが導入され、
2024年までの切り替えが目標とされているそうで、
各家庭の電気使用量は、電波で電力会社に送信されるとか。


いつ頃からか、我が家には「検針のお知らせ票」が入っていない!
(使用料は、ネットで確認しているけれど・・・)
ということは、もう、スマートメーターになっているんですね。
(何か、お知らせがあったのかなぁ? 忘れた!)
気にも留めなかった事に、この本を読んで、初めて気付きました。
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