川辺を散歩中に柳の木の奥で休んでいる
ゴイサギを見つけました
夜行性といわれるゴイサギは
日中薄暗い木や草むらの中で過ごし
日が暮れると出て来て
小魚等を捕食しますが…
早朝やお昼近くに見かけることもあります
時々ブルブルッと身震いなどをして
ユーモラスな姿を見せてくれます
虹彩は赤く足は黄色
白い冠羽が2本あるといわれていますが
3本あるゴイサギもいます
「五位鷺」という和名は 平安時代に
醍醐天皇から正五位を賜ったという故事が
由来とされています
故事についてはこちら👇
(既にご存知の方いらっしゃると思いますが…🙇♀️)
『平家物語』 巻第五 朝敵揃(ちょうてきぞろえ)に
「…昔は宣旨(天皇のお言葉を述べ伝えること)
を読めば 枯れた草木も花咲き実り飛ぶ鳥も従った…
醍醐天皇が神泉苑に行幸されたとき
池の汀に鷺がいた
六位の蔵人(天皇のご用をする役所の職員)を呼んで
「あの鷺を捕ってこい」と命令された
この蔵人は どうして捕れるだろうかと
思ったが 天子の命令と思いその鷺に歩み寄った
鷺は羽を整えて飛び去ろうとした
そこで「宣旨だ」と言うと
鷺は地に伏したので 捕らえて来た
天皇は「宣旨に従ってまいったことは
神妙である やがて五位になせ」と
そしてこの鷺を五位にされ
「今日からは鷺のなかの王であれ」
と書いた札を頸に掛けてやって放された…」
とあるそうです
※五位は官位のひとつ(因みに五位以上は貴族だそうです😮)
*山渓名前図鑑 『野鳥の名前』
著者 安部直哉・叶内拓哉 山と渓谷社より
ホシゴイはゴイサギの幼鳥
虹彩は黄色く足は薄い黄緑色
黄褐色の斑が星模様のように見えることから
「星五位」と呼ばれています
類似種のササゴイは夏鳥で虹彩と足が黄色
翼にある白い羽線が
笹の葉のような模様に見えることが
「笹五位」の和名の由来です
他に名前に「五位」がつくサギ類は
サンカノゴイ 「山家五位」
ズグロミゾゴイ 「頭黒溝五位」
ミゾゴイ 「溝五位」
ヨシゴイ 「葦五位」
(まだ出会ってないサギさんばかりです🥺)
ゴイサギに体形が似ている種類を
「ゴイ」と呼ぶそうです
*『野鳥の名前』より
一位でもなく二位でもなく
みんな五位の仲間です( *^-^)ρ(^0^* )
2024年5月30日・29日・1日撮影
ゴイサギ
2024年5月30日撮影
ホシゴイ
2024年5月29日撮影
ササゴイ
撮影地 宮城県