アルゼンチンから砂漠の国へ

2005年~2009年のオリジナル記事に、シンガポール時代の記事と、2009年以降のアメブロの旅行記を転記しました。

引継ぎ

2006年03月17日 | 雑感
3月16日(木)

今週は、荒れ模様の天気が続いている。今日は朝から大降りで、道路が一部冠水している。しかし、通勤途中のブエノスアイレス法科大学の前のパーロボラッチョがピンク色の花を満開に咲かしているのに、心が和む。

ブエノスアイレスの碁盤の目のような道路は決して殺風景ではなく、緑の街路樹で目を休ませてくれる。この緑の木々が、10月から11月にはハカランダの紫、そのあと黄色いティーパ、そして今ピンク色のボラッチョと色を変えて楽しましてくれる。非常にきれいな街並みだ。

この街とももうすぐお別れだが、またまた問題発生で、最後の最後までT社には手を焼かせられる。来週、仕事の引継ぎで日本からH社の代表団が来訪するが、T社には引継ぎをする気が全く無い。引継ぎ資料を作ってくれと要求したが、公式にレターで依頼しろと言う。パートナーのA社は、今はレターは出せないが、引継ぎ資料は作らせろと無茶を言う。日本の我が本社からは、こちらの事情を全く無視して、予定通り引継ぎをするから準備しろと言う。もういい加減にしてほしい。

全く準備が出来ないまま、週末になってしまった。こんな状態では引継ぎは出来ないと連絡したが、全く聞く耳持たず、予定通り代表団を送るとのこと。

この一週間の天気と同じ、気分が晴れない日々が続いているが、唯一の救いがカラオケ。爆発しそうな気分をなんとか持ちこたえている。

引き継ぎ完了後すぐ帰国するような便を手配したが、とても帰れそうに無い。
27日に予定通り他の2名は帰国させ、一週間程度後始末して帰る事にしよう。

(追記)
翌日、H社のメンバーをつれてKさんが来るのを聞きつけたT社のおやぶん(PD)が怒鳴り込んできた。「2ヶ月前に、Kさんは電話会議で暴言を吐いて、まだ謝っていない。彼を我が社のビルに入れるわけにはいかない。(かなりしつこく根に持っている。)H社は我々の競争相手だろう。そんな連中を何で我が社に入れる事ができる。このビルには入れることは出来ない。」平和な引継ぎなんてとてものぞめそうにない。

しかし、対応した我がチームのA社のB氏は、穏やかに、「個人的な振る舞いはどうであれ、ビジネスで親会社から派遣されるメンバーを拒否は出来ません。もし、T社の皆さんと打ち合わせを望むなら、その前に謝ってもらいます。また、H社は、私たちのゲストとして来るのです。これはビジネスです。個人的な感情で拒否するわけには行きません。」さすがアラブ商人の末裔、説得力がある。

この話を、早速Kさんに連絡して注意を促そうと思ったが、B氏に止められた。曰く、「この話は、ここにいる3人(もう一人は事務のマネージャーS氏)だけにとどめましょう。私が、当日、会議が始まる前にKさんに謝るように説得します。H社の人たちには、T社のメンバーが喜んで迎え入れてくれていると思ってもらいましょう。」物事を、穏やかに解決しようとする姿勢が随所に見られる。すぐ頭に血がのぼるこちらとはえらい違いだ。しかし、Kさんは頑固だ。絶対謝らないだろう。

といいながら、ブログで内情をばらしたが、たぶんプロジェクトの関係者は読んでいないだろう。





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