禁煙と挫折と政治と

禁煙を目指すブログのはすが、政治の話が多くなってます。禁煙は失敗と再チャレンジを繰り返し継続中。。

新型コロナの考え方の変遷とオリンピック

2021-06-26 09:34:59 | 日記

昨日は現在の日本の新規陽性者数についての疑問、特にコロナ初期から変わらない「濃厚接触」の定義について、私の思う疑問を書きました。

 

東京の感染者数にひとこと - 禁煙と挫折と政治と

 

 

世界ではコロナの主な感染経路は「エアロゾル」である、という事が新しい常識となっているそうです。

 

エアロゾル(空気感染)というと、今では懐かしささえ感じる「ダイヤモンド・プリンセス号」の時に話題となった言葉です。

 

「コロナは空気感染するのか、しないのか」

 

という議論が盛んに行われ、最終的に「空気感染はしない」という結論が出されました。

 

「空気中に放出されたコロナウイルスが付近の物に付着し、それを触った手で口や鼻を触る事で感染する」

 

という事が事実とみなされ、それを元にパーティションの設置やビニールカーテンの設置がコロナ対策として行われる事が常識となりました。

 

今でもこのことは「間違いない事実」として広く認識されていると思います。

 

 

 

しかしコロナ感染から1年がたち、各種研究が進み、世界的に見るとこの認識は「誤りである」と考えられるようになっています。

 

最初にエアロゾル感染について「起こり得る」と考えたのは研究者達でした。

 

当初は「そんなはずはない」と批判的な意見が多かったものの、現実的に「物を経由した接触感染」がほとんど起こらないことが長いロックダウン生活の中で徐々に確認されるにつれ、少しずつエアロゾル感染が支持されるようになりました。

 

考えてみて下さい。アマゾンや楽天といったネット通販で物を買ったとき、最初は「一晩待ってから開封したほうがいい」と言われていませんでしたか??

 

今ではそこまで慎重な人は少ないと思います。実際に郵便物から感染した、という話もほとんど聞きません。

 

 

「物を介した接触感染」が起こらないのであれば、なぜほとんどの人がマスクをしている市中で、これほどまで感染が拡大するのか?

 

 

この点を考えれば、「エアロゾル感染」が現実的な可能性として浮上してくると、素人の私でも思います。

 

 

私は研究者でもなんでもないので詳しいことは知りません。しかし主だった先進国では「エアロゾル感染」が認められ、ついには頑なにエアロゾル感染を否定していた世界保健機関(WHO)も、今ではエアロゾル感染の可能性を認めています。

 

 

今日、日刊ゲンダイがエアロゾル感染についての記事を書いていました。

 

パーティションや消毒は無意味…ウイルス学の権威が解説!新型コロナ「正しい対策法」(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

 

 

いまだに「物を介した接触感染」を主流に考えている日本では、このタイトルを見たら

 

「相変わらず日刊ゲンダイはデタラメ書くよな〜」

 

くらいにしか取られないと思います。

 

ですが、この記事の内容は日本以外の世界では既に「常識」となっていることだと思われます。

 

この記事に限らず、私が見る限りは大手新聞よりも日刊ゲンダイやスポーツ紙などの方が、世界の対策や情報を正確に捉えている事が多いです(もちろんガセネタも多いですが)。

 

 

では、なぜ大手新聞はそういう事を伝えないのか??

 

もし、今になって日本政府が「パーティションもビニールカーテンも逆効果かもしれないので外して下さい」と言ったら、どうなるでしょう。

 

今まで散々コロナ対策として、営業の絶対条件として設置させられてきた各店舗。その費用も馬鹿になりません。

 

それを「要請」というオブラートに包んだ形で強要してきた過去が、「いまさら方針転換を認められない」という空気を作っているのではないでしょうか。

 

特にいまの政府や政治家はムダに体面やメンツにこだわります。

 

菅首相や田村厚労相、西村担当相や河野担当相が

 

「今まで間違っていましたのでパーティションを外して下さい」

 

と発言する姿が想像できますか??

 

政府、与党と密接に繋がる大手マスコミが、政府に不利になる情報を独断で流すとは今の日本では考えられません。

※他の先進国ではマスコミは「政府の監視」が役割の1つとして確立しているので、このような事は逆に考えられません。政府に批判的な朝日や毎日ですら、政府と密接な関係であることは「黒川検事事件」からも明らかてす。

 

前回で書いた、

 

G7がイギリスでコロナ感染を拡大させた

G7はスーパースプレッダーだった? 英国の開催地でコロナ感染者急増

 

という話も、大手マスコミは目立つ形では取り上げませんし、イギリスでの更なる感染拡大も大きなニュースにしません。

 

それはひとえに

 

オリンピックと政府にとってマイナスな情報だから

 

なのではないか?とつい疑ってしまいます。

 

 

 

コロナは目に見えず、未だに不明な点ばかりなので、「エアロゾル感染」が正しいかどうかは正直言ってわかりません。

 

ただ、日本は間もなくオリンピックを迎えます。

 

オリンピックがなければ、日本だけが世界と違う路線をとっても極論的には構わないと思います。

 

しかしオリンピックで世界から人を迎える以上、独断で世界と違う対策をとっているのは問題だと思うのです。

 

情報をオープンにして、「世界ではこんな風に言われている」と示して議論をし、その上で「日本はこうする」と決めるのであればそれはアリでしょう。

 

しかし現状ではその議論をするための情報を政府も、大手新聞も、テレビも示さない。

 

先に書いた「政府が過ちを認めると思えない」というのは私の勝手な想像ですが、多くの方は同じように思うのではないでしょうか。

 

いままでの政府、与党の色々な問題への対応を見る限り、私の勝手な想像はあながち的外れではないと思っています。今までずっとそういう対応をしてきているのですから。

 

 

 

オリンピックを開催するのであれば、開催するだけの能力を発揮する「努力」をすることが最低条件だと思います。

 

その努力とは、政府が国民に無理強いすることでもなく、会場でアルコール販売を出来るよう務めることでもなく、「目に見える数字でオリンピック開催に向けて準備をしてきたかどうか」です。

 

次回はその「目に見える数字」について書こうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 



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