さまざまな疑問・疑惑を抱えながらも処分が決定され、いったんは落ち着くかと思われた黒川検事長賭けマージャン問題。
ところが今日もまた新たな火種が飛び出しました。
検察庁法改正法案が暗礁に乗り上げた頃から、安倍総理は
「黒川さんの定年延長は法務省から提案された」
などと、法務省・法務大臣に責任をなすり付けるかのような発言を繰り返していました。
黒川さんの賭けマージャン発覚後、私の憶えている限り安倍総理を含む官邸側は、黒川さんの処分が決定されるまでの間
「まだ報告は来ていない。法務省が適切に対処すると思うので結果報告を待ちたい」
と声を揃えて言っていたはず。
※賭けマージャン発覚当時の投稿
で時系列を追って政府側の発言をまとめています。
当の森法務大臣も発覚翌日の午後の会見で
「検察が主になって事実関係の確認をしていると思うので、私の所にもまだ報告は上がっていない」
と言っていました。
※それなのに「夕方には厳正な処分も含め皆さんに伝えます」と言っている矛盾がありました
発覚翌日の午後の時点で官邸も政府も、当の法務大臣ですらちゃんとした報告を受けていないのに、
上がってきた報告と懲戒処分が適当
という内容を、夕方までの短時間に官邸が
いや、訓告処分でいいでしょ
と決めた、という事になります。
これが本当なら、法務省も検察も法務大臣も必要ないですね。省内の処分という細部まで官邸がその度に
「これでいいや」
と決めていけば万事解決です。
安倍政権を支持する方々には、こんな事を言うと
「それを批判するなら自分が総理大臣になればいい」
と反論されるかもしれませんね。
素晴らしい民主国家、法治国家です。
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