

やっと観ました。ヒュー・ジャックマン映画デビュー作。
舞台はもちろんテレビドラマにはそれ以前にも出演していましたが、彼が劇場用映画に出たのは、オーストラリアに於てもこれが初めてのことです。
UK版、AU版ともに購入。どちらも字幕有り(ホッ…)。
PCで観るためにはUK版をお奨めしますが、AU版は特典付きです。トレイラー、出演者インタビュー、メイキングもちょこっと有り。これのヒューがまた可愛いです。
ストーリイ:ド田舎のトラック運転手ジャック(これがヒュー)には、人気ロマンス・ノベル作家という、もう一つの顔があった。そんな「男らしくない」仕事をしていることを周囲に知られたくないので、彼はペンネームとして幼なじみのルビー(クローディア・カルヴァン)の名前をこっそり借りていた。
ド田舎カフェのオーナーにして、複葉機を乗り回し、四文字言葉を連発、男と殴り合ったりもするルビーとは、「親友」同士としてのつきあいだったが…
或る日、大手出版社の女性編集者が、シドニーから「ルビー・ヴェイル」を訪ねて来たことで、事態は一変。
ルビーに頼み込み、彼女と婚約者ハーミッシュとの結婚費用を負担することを条件に、「ルビー・ヴェイル」を演じ続けてもらうことにしたジャックは、彼女の「アシスタント」(マネージャー?)という名目で、シドニーに同行する(トラックで…)。
「人気作家」としてラジオやテレビに出演することになったり、ジャックともどもドレスアップしてパーティに出席させられたりするルビー。
大都会でオタオタするうちに、いつしか二人は互いの心に秘めた本当の気持ちを知ることとなる。
だが、彼らの偽装もやがてはバレる時がやって来た。
傷心を抱えて帰郷するルビー。酔った勢いで女性編集者と寝てしまったりするジャック。二人の心が再び出会う日は……?
感想:勿体つけた所や、ベタな展開もベタベタな雰囲気もない、チャーミングなロマンティック・コメディ。それはルビーのキャラクターや、元々取っ組み合いのケンカ(ふざけっこ)などもする二人の関係に由来するものかも知れません。
文字通り絵に描いたようなオーストラリアの「ド田舎」描写も笑えます。あれってどの辺りの地域なんでしょうか。クイーンズランド?(偏見)
だって、開拓時代に輸送用として飼われていたというラクダが、未だにそのへんをウロウロしてるような土地なんですよ。
それにしても、やっぱり台詞が判らない!英語字幕があっても判らない…

ヒューの台詞回しがあんなに理解出来ないっていうのが或る意味衝撃でした(笑)。ああ、彼も立派な(?)オージーだったのねえ、と改めて認識しましたよ。
米映画やテレビ、舞台の上での彼のアクセントや言い回しは、ちゃんと「それ用」にしていたんですね。
その他、目についた所をたらたら書くと、トラック(road-train)運転手の時のランニング&短パンも、シドニーでのまるで借り着みたいなスーツの着こなしも、どっちもいいです。もちろん(?)今回も脱いでます(笑)。
でも、私にとっては「カッコいい」とか「セクシー」とかじゃなくて、やっぱり「可愛い」に分類されるんだな。
アクションシーンなどはないですが、カウンターをバッと跳び越えるシーンとか、やはり身のこなしが鮮やか。シドニーの酒場(?)で、ルビーとデュエットするシーンもあります。ひょっとして「歌は今いち」という設定なのかな?と思うくらい抑え目の歌い方でしたが。
そして、いつも思うことですが、ちらっと見せる微妙な表情の変化とか、背中で見せる演技とかが絶妙に上手いですね、この人は。
一見ワイルドでお気楽そうで、実は繊細という役所も、彼のキャラクターに合っています。
という訳で、肩の凝らないハートウォーミングなラブストーリイですし、しつこいようですが字幕もあるしで、ヒュー様ファンにはお奨めできる映画です。
なんかドライな感じで、ラブコメ嫌いな私もこれは許せます(^_^;)
シャツでこぼしたコーヒーをふくジャックがかわいいです(^_^;;;;;;;;)
あのシャツでコーヒー拭く所、「おいおい…」と思いつつ、いかにも男(の子)がやりそうなリアリティもあって良かったです。
実は『恋する遺伝子』のエディも好きでした。
来年から再来年にかけて、またこんな感じのヒューが見られたらいいなと思います。