一時
朝から曇り空。昼前から雨が降り始めました。洗濯はしたけれど外干しできず、室内干しで除湿機をかけました。
数日前、娘から家に来てほしいと連絡があったため、雨が降る中をバスに乗って出かけました。旅行から帰って以来会っていなかったので、一週間ぶりの再会となります。
娘の家でちょっとだけ休んでから、徒歩で駅前までまたお出かけ。何のためかと言うと、衆議院選挙投票の付き添い（？）です。自分は既に期日前投票を済ませていたし、投票所も違うため、暫く外で待っていました。
投票の後、ショッピングセンターへ出かけ、まずはお茶とケーキでティーブレイク。日曜日ということもあって、店内はけっこう混んでいました。それから書店を覗いたものの、欲しい本は見当たらず。やはりネットで買うしかないのでしょうか？仕方なく（と言うのも変か）他に興味を惹かれたものを買いました。
その後、時間的に少し早かったけれど、すき焼きで夕食にしました。割りしたの味が濃いせいか、ご飯あり卵ありだからか、しゃぶしゃぶよりすぐお腹いっぱいになりますね。
食後、例によってスーパーで少し買い物をして、駅前で娘と別れ、またバスで帰りました。帰途に於いては、既に雨は降っていませんでした。
家に着いたのはいつもと同じくらいでしたが、本日の大河ドラマ『青天を衝け』は、衆議院選開票速報の影響で放送時間が早まり、リアルタイムでは視聴できませんでした。録画予約しておいて良かったです。
時間がないので大まかな流れにだけ言及すると、第一国立銀行から小野組が破産により離脱。国立銀行乗っ取りを目論んでいた三井も独立、第一国立銀行も栄一を頭取として独立します。
喜作が関わる生糸産業（貿易）は、外国による値崩れ狙いの蚕卵紙（さんらんし）買い控えにより打撃を被りますが、栄一は逆にそれを買い占め、燃やしてしまうという強引な方法で切り抜けます。栄一、喜作、そして尾高惇忠と、攘夷志士時代に横浜の異人館焼き討ちに挫折した三人にとって、その行為は「焼き討ち」。同じ志を持ちながら無念の死を遂げたかつての仲間たちへのはなむけでもありました。
その前、駿府に慶喜を訪ねた栄一は、美賀子夫人から、平岡円四郎の妻・やすが押しかけて来た時の話を聞かされます。幕府のため将軍慶喜のため、多くの幕臣が命を賭してきたのに、本人が楽隠居状態でいいのか、今こんな世の中で本当にいいのか？と責められた——と。
洋装で狩りに行き、油絵を描き、悠々自適の生活を送っているかに見える慶喜自身の中にも、今なお燻り続ける思いがあることも知る栄一。そういう彼らの無念をも背負っての「焼き討ち」であったかもしれません。
それでも時代は動き、栄一と互いに友情も感じていた西郷隆盛は西南戦争に斃れ、気は合わないながらも、やっと栄一と協力体制を取るようになった大久保利通も刺客に襲われ、横死したことが慌ただしく伝えられます。
西郷の思いは思いとして、その内戦のために国家予算を食いつぶす莫大な軍事費がかかったことを「馬鹿げている」と断じる栄一。一方の大久保は、大阪の五代友厚邸で碁など打ちながら、これまで語られることのなかった「人間」としての部分が描かれたばかりでした。
個人的な話をすると、石丸幹二さんが演じた大久保卿がただの敵役に終わらないで良かったと思います。本編終了後の「紀行」で、大久保が福祉や公共事業に私財を投じ、残った金など殆どなかったことへの言及もありましたし。
そして三井の三野村利左衛門。初めて栄一の前に「財界人」として立ちはだかった食えない人物ですが、その言葉はいちいち栄一の胸に刺さっていました。彼が小栗忠順ゆかりの者で、小栗の遺族に尽くしたことにも触れられ、「人は一面だけでは判断できない」と実感する栄一にとって、結局はメンターでもあったのでしょう。
その三野村もまた、ほどなくして世を去ることになりますが、
「さぁて、どんな世になりますかねぇ」
別れ際のこの言葉が最後にもう一度繰り返されたのは、ドラマ内のことだけでなく、本日の放送直後が開票速報だからという、メタ的意味もあったのかもしれません。
その選挙結果はちゃんと見ていませんが、まあこんなものかという感じ。それでも所々に「抵抗」も見られたと思います。自分としては、現与党以上に認めるべきではないと思う某政党の「躍進」が信じられません。実に愚かしいことです。
そして時を同じくして、京王線車内で無差別傷害事件があったいう、恐ろしいニュースが……数ヶ月前の小田急線の事件と言い、こんなことは本当にやめてほしいです。どちらもよく使う路線だからというだけでなく。被害者の人たちがご無事でありますように……
