ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

『ドミノ』

2023-11-16 17:45:01 | 映画[た]
『ドミノ (hypnotic)』

監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ベン・アフレック/アリシー・ブラガ/ウィリアム・フィクナー/ハラ・フィンリー

 娘を誘拐された刑事が傷心のまま行方を捜して奮闘する。というあらすじのアクション映画。というわけで、そんなあらすじも含めて何の事前情報も無いまま見て、予想外の展開に私の全米が驚くという点では、同監督作品の『フロム・ダスク・ティル・ドーン』もそうだった。「えぇ~っ!?」って言った。

 よく見ていれば判ったはずだ、というような単なる伏線回収やどんでん返しのようなストーリー展開ではなく、青天の霹靂、たとえば、日経コンピュータを読みながらふと窓の外を見てから手元を見たらエロ漫画に変わっていた、みたいな、いや、それよりも、六法全書を読みながらふと窓の外を見てから手元を見たら直径30cmの松ぼっくりに変わっていた、というくらいの感覚かな。そんな松ぼっくり、嫌いじゃないけど。

 この映画の原題は『hypnotic』で、催眠のような意味であるが、邦題は『ドミノ』というありふれたものに変わっている。ドミノ倒しのシーンも出てくるのでそこから安易に名付けたのだろう。刑事ドラマに催眠術?ってことではそれほど違和感は感じない。催眠術で殺人とか、催眠術で誘拐なんて話も割とあると思う。まぁとりあえず催眠術の好きな人にお薦め。
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『トップガン マーヴェリック』

2022-06-12 19:20:12 | 映画[た]
『トップガン マーヴェリック』

監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:トム・クルーズ/マイルズ・テラー/ジェニファー・コネリー/ジョン・ハム/グレン・パウエル/ルイス・プルマン/エド・ハリス/ヴァル・キルマー/モニカ・バルバロ

 前作から30年以上経って作られた映画。コロナ禍で公開も延期されていた。若手の無謀なパイロットだったトム・クルーズも今度は指導する立場だが、無謀さは変わらない。同じだけ歳を重ねた出演者たちが、トム・クルーズの心を揺さぶる。観客よりも出演者たちの顔つきがしつこいほど懐かしがっている。女性パイロット役のモニカ・バルバロを見てたら真木よう子さんを思い出した。

 前作の内容をよく覚えてなかったので、この機会にもう一度見直した。今でもイケメンのトムは前作ではクソが付くほどクソイケメンだった。良い歳の取り方をする人と、そうでない人の差って何だろう?と考えてしまう。映画の内容としては、訓練中に本番突入!という前作と変わらぬ定番ストーリー。ウクライナ侵攻以来、世界がなにやらキナ臭い雰囲気に覆われている今、こんな緊急な事態が映画の中の出来事とは思えなくなってくる。

 出演者も映画のために実際に飛行訓練までしたという。最新の戦闘機の空中戦は、カーチェイスと違って、一般人が普段は見られない環境で繰り広げられるスピード感でワクワクさせてくれる。デススターを攻撃する反乱軍、襲い掛かるベイダーのタイ・ファイター、戻ってきたソロのミレニアム・ファルコンに助けられて換気ダクトにプロトン魚雷を発射するルークのXウィング・・・あれ?なんの話だっけ?

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『大怪獣のあとしまつ』

2022-02-06 19:47:17 | 映画[た]
『大怪獣のあとしまつ』
監督:三木聡
出演:山田涼介/土屋太鳳/濱田岳/西田敏行/オダギリジョー/ふせえり/六角精児/嶋田久作/笹野高史

 映画を見に行く前にちょっとネットを見たら「クソ映画だ」というコメントがやたら目についた。クソ映画に金払うのか・・・糞ぅ~と思いながらどんなにクソ映画なのか見に行ってしまった。←結局行くじゃん

この映画は、すばらしいSFだ!
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うそです!

 クソ映画というほどではないけれど、ウンコ映画とかゲロ映画とかギンナン映画とかキノコ映画とか、いろいろ言えると思う。お好みでどうぞ!

 全長380mというゴジラもびっくりする大きな怪獣の物語、と言っても間違いではないが、おまえはもう死んでいる。そういうわけで大怪獣の死体をどうするのかというのをテーマにした映画。確かに死んだ怪獣をどう処理したのか、怪獣や正義の味方が投げられて破壊された建造物はどうしたのか、巻き添えで死傷した住民の補償はどうしたのか、などということは怪獣映画ではほとんど出てこないで、怪獣死んだ万歳!で終わることが多い。

 それじゃってことで、この死体を誰がどうする? なんでうちがやるの? おたくでやってよ! って責任の擦り付け合いで、放射能はあるのか、有害な成分はあるのか、観光資源になるのでは、などとグズグズしているうちに事態はどんどんマズイ方向に進んで行く。どこかで見たようなしょうもないシーンがたくさん出てくる政策パロディみたいなお笑い映画である。感動したい人は見ない方がいい鴨新米。薄く笑いたい人にはお薦めの映画鴨新米。



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『TENET』

2020-09-21 22:17:03 | 映画[た]
『テネット』

監督:クリストファー・ノーラン
出演:ジョン・デイビッド・ワシントン/ロバート・パティンソン/エリザベス・デビッキ/ケネス・ブラナー/ディンプル・カパディア/アーロン・テイラー=ジョンソン/ヒメーシュ・パテル/クレマンス・ポエジー/マイケル・ケイン

 久しぶりの映画館は1席置きに使えるように制限されていた。とはいえ田舎なので300席以上ある館内に30人くらいしか入ってなかった。あまりにもソーシャルディスタンス過ぎる。

 「未知なる映像体験」とか「未来が逆行する」とか言われたら見たくなるじゃん。予告映像で見たのは飛行機がビルにめり込むシーン。それを実機で撮影したとか、金かかってることをアピールしていた。それからフィルムの逆回し的な時間を逆行しているシーン。

 クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』でも折り畳まれる建物みたいな不思議なシーンが見られたし、この映画でも、なぜか逆走するクルマとのカーチェイスなど不思議なシーンが見られる。

 いきなりテロシーンから始まるバイオレンス・アクション映画。陰謀まみれの強敵と戦う主人公、世界を救うという壮大な任務を帯びての危機百髪のストーリー展開は楽しくみられる。

 そのかわり、逆走するクルマや後退りする兵士の姿を見ていると、不思議といえば不思議なシーンだけれど、時間軸SF的にこれってどうなの?という気分になってしまう。

 時間を戻れるのなら一旦過去に戻って勝つまでやり直せるからそのうちきっと勝てる。でも時間を遡りながら戦うと勝てるのか? 敵だけ時間を戻っているのなら敵は道路を前から後退してくるか、みるみるうちに後ろへ消え去って行くはずなのに、バックで追走してくるってどゆこと?戻っているのは時間じゃなくてクルマやん?とか思ったり、銃撃しながら後進している兵士がまるで活躍してなさそうに見えたり。

 とはいえ斬新なアイデアを映像に生かすには最適なネタかもしれない。いろんな切り口の時間軸いじりSFが有るほうが無いより人生は楽しい。
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『ターミネーター ニュー・フェイト』

2019-11-18 22:00:57 | 映画[た]
『ターミネーター ニュー・フェイト』

制作:ジェームズ・キャメロン
監督:ティム・ミラー
出演:リンダ・ハミルトン/アーノルド・シュワルツェネッガー/マッケンジー・デイヴィス/ナタリア・レイエス/ガブリエル・ルナ

 REV-9という最新型ターミネーターが現れると、サラ・コナーも現れるし、シュワちゃんも現れるし、やたら背の高いソルジャー女も現れるし。ひさびさのターミネーター、とはいえやっぱり面白い。T-1000と同じく自由にドロドロになる機能を誇る液体金属の敵ではもはや勝てる気がしない。"手に汗握る逃走劇"って陳腐な言い方がとても似合うハイスピードアクションムービー。

 未来世界で邪魔な存在なので過去に戻って殺してしまおうという定番のタイムパラドックス系SF映画。この時代に戻って来ても手強い仲間がいて首尾よく殺せないからもっと以前の時代に戻って楽に殺そう!なんて考えると映画的にマズい展開になってしまうから、そんなことはみだりに考えてはいけない。

 今回作がジェームズ・キャメロンによる"2"の"正当な続編"とかいう裏事情がサイトにも書いてあるけど、別な監督による"3"も"4"も観客として一応見たわけで、いろいろややこしいわぃ。"3"や"4"を見た頃は、それが正当な続編と認識して見ていたはずなので、たとえサラ・コナーがいなくても、そういう物語なんだと思って見ていた。『ニュー・フェイト』ができたので「ホントはこっちだよ」って言われると、何かちょっと変な気分。
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『翔んで埼玉』

2019-03-10 19:37:04 | 映画[た]
『翔んで埼玉』

監督:武内英樹
出演:二階堂ふみ/GACKT/伊勢谷友介/ブラザートム/麻生久美子/島崎遥香/京本政樹/中尾彬

 サイトにも書いてある通り「平成最後の大・茶番劇」、原作はコミックらしいけど読んでない。ファッショナブルな大東京都民が蔑み忌み嫌う埼玉県人と千葉県人が底辺で罵倒し合い、戦い合う、爆笑バカ喜劇。

 他県をバカにしたいろんな表現がこれでもか!というほど出てきて笑うしかない。群馬県なんか未開の原野で恐竜までいるらしい。茨城県も貧乏くさくて恐れられている。栃木県なんかほぼ忘れられている。これは関東地方をディスり合う映画なので関東以外は蚊帳の外。ちょっとだけバカにされると炎上したりするけれど、これだけ徹底的にやられればもう芸術的だ。

 イケメンのGACKT、伊勢谷友介、京本政樹などが真面目にバカやっているけど、そのイケメン度を如何なく発揮して観客をBLワールドに引きずり込む。幸い、二階堂ふみが男役だったので和んだ。
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『DESTINY 鎌倉ものがたり』

2017-12-10 22:39:16 | 映画[た]
『DESTINY 鎌倉ものがたり』

原作:西岸良平
監督:山崎貴
出演:堺雅人/高畑充希/堤真一/中村玉緒/薬師丸ひろ子/三浦友和

 鎌倉に住む小説家(堺雅人)に嫁いだ妻(高畑充希)の人生を描いたラブストーリー。ただし妖怪、幽霊、死神などいろんな魔物がもれなく憑いてくるデラックス人生。なんだこのバカみたいな映画は、と思っていたら確かにバカだけれど、かなりレベルの高い面白さ。『ALWAYS 三丁目の夕日』の原作者と監督と出演者が織り成すファンタジー。

 簡単に言うと「実写版ジブリ」みたいな匂いがプンプンしてきてワクワク感たっぷり。見慣れた鎌倉や江ノ電の風景もいいけど、黄泉の国のCGがまた楽しい。化け物集まる新宿に~♪じゃなくて化け物集まる鎌倉夜市はカンティーナみたいな雰囲気、黄泉の国は千と千尋を思わせる。あんな感じの黄泉の国なら逝っちゃっても快適に過ごせそうな気がする。

 それから旦那にものすごく甘えてイチャついている高畑充希が予想外にかわいい。1970~1980年頃を想定した映画作りをしているのでデボネアやパブリカなどの旧車も映り込んでいる。魔物にも全部名前がついているし、けっこう笑えるし、SFXを堪能できるし、見どころ満載のミステリアス・ファンタジーになっている。
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驚異の超絶技巧!

2017-10-05 19:03:03 | 映画[た]
「驚異の超絶技巧! -
明治工芸から現代アートへ -」@三井記念美術館


 2014年の「超絶技巧 明治工芸の粋 村田コレクション」は明治時代の作品を展示していたが、今回はそれプラス現代アートが混在して展示されている。明治は並河靖之のビューティフルな七宝が物欲をそそり、正阿弥勝義の群鶏図香炉はカマキリバージョンとニワトリバージョンが並べて展示されている贅沢。自在置物、金工、牙彫、陶磁など古き良き精密作品が並ぶ。そこに現代作家が割って入る。精密な木彫りでお馴染みの前原冬樹はサンマの食べ残しやら空き缶やら有刺鉄線やらを、とても一木彫とは思えない超絶技巧で表現している。大竹亮峯の「自在 鹿の子海老」も絶品。他にも14~15人の現代アーティストのすごい作品が目白押し。単眼鏡は必須。
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『10 クローバーフィールド レーン』

2016-06-21 19:51:21 | 映画[た]
『10 クローバーフィールド レーン』

 監督:ダン・トラクテンバーグ
 制作:J.J.エイブラムス
 出演:ジョン・グッドマン、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョン・キャラガー・Jr

 前作『クローバーフィールド/HAKAISHA』は、手持ちのビデオカメラによるブレブレ撮影で怪物から逃げる臨場感を演出した映画だったが、今回は続編と言うのはどうも違うような雰囲気で、でも、ぜんぜん別物と言ってしまうわけにはいかないわけで、なんだろ、このストーリー展開の意外性は! なんだろ、この巧妙な手口は! サイコホラーなの?と思いたくなってしまうけれど、これはやっぱりクローバーフィールドなわけで、私が見た映画で、前半と後半でこれだけ映画のイメージが激変したのは『フロム・ダスク・ティル・ドーン』以来かも。前作と同様、今回も観客を出し抜くような風変わりな発想の元に制作された映画だと思う。続編を作りたそうな意欲は感じる。でももし続編が上映されたら、この映画を見てなくても楽しめるかもしれない。なんかそんな気がした。もちろんこの映画も不安がいっぱいで楽しめるよ。
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『デッドプール』

2016-06-05 07:56:30 | 映画[た]
『デッドプール』

 監督:ティム・ミラー  出演:ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン、エド・スクライン

 特殊部隊を引退してからまともじゃない仕事をしてプラップラしていたウェイド・ウィルソン、知り合った娼婦のヴァネッサと結婚したのはいいけれど、ある日、ガンで余命宣告をされてしまう。悩めるウェイドのもとに、カルロス・ゴーンさんみたいな顔の人が訪れて、ガンを治してやるという。その話に乗ったウェイドが連れていかれた先には山本キッドさんみたいな顔の人がいて、人体実験を施され超人に変えられてしまう。しかしその副作用で顔面は●●さんみたいに変形してしまう。

 ウェイドは顔を隠すため赤いコスチュームを着てデッドプールと名乗り、山本キッドさんに復讐するのために奔走することになる。「無責任ヒーロー」なんてサブタイトルがついているが、そもそもヒーローじゃないし。単なる超人だし。X-MENの仲間になるように説得されるが、正義のために戦う気なんてないからそんな話はありがた迷惑だし。悪人をわんさかわんさか殺しているけれど、正義のためじゃなくて復讐のためだし。ぜんぜんヒーローじゃないし。まぁ、悪い組織を撲滅するのが目的ならばヒーローと言えなくもないが、正義のためでもなくたまたまだし。ヒーローっぽいコスチュームを着ているけれど、まったくヒーローじゃないし。

 というようなストーリーをスピーディにワイルドに、そしてワイセツに展開して行く映画なのでR15指定になっている。残念ボーイズ&ガールズ! でも大人には残念ではない映画。飽きないし面白い映画ではあるけれど、思わず吹き出すような大笑いをした覚えがない。でも笑わそうという意気込みは伝わってくる。アメコミ大好きな人や下ネタ大好きな人にお勧めシネマ!
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『テッド2』

2015-09-06 15:36:45 | 映画[た]
『テッド2』

 よいこのみんなお待ちかね、あのエロックマのテッドくんが帰って来たよぉ!!ジョンのおともだちのテッドくんが、にゃんと人間ガールと結婚しちゃうんだよ、すごいよね? でもおまえクマじゃんか!とかゆっちゃダメだよ。いやおまえクマじゃなくてぬいぐるみじゃんか!なんてのもゆっちゃダメだよ。だってだって、しゃべって歩き回るぬいぐるみなんて、まずそっからおかしいじゃん。それはゆわないでそっとしておいてあげようね。

 さてそんなおかしなクマが結婚したからって幸せに暮らしてるだけだったら映画なんてやめちまえってなるよね?だからさ、やっかいなことが持ち上がるんだよ、それでなくちゃね、映画だもん、金返せってゆわれちゃうもんね。その問題ってのが人権問題ってやつで、いや熊権問題かな? おまえなんか人間じゃねぇ!ってゆわれちゃうんだよね。そりゃ確かに人間じゃないけどさ、困るよね、人間ガールと結婚してるっちゅうのに、そんなこと今頃ゆわれても、ってね。そーゆーおはなしだよ。楽しみだよね、うん!

 あっ、でもね、よいこのみんなは見ちゃダメだよ、こんなエロい映画。なんかね、無理してエロくしてる感じもするんだけど、しょうがないよね、エロックマだから。ってゆーかてゆーかぁ、よいこのみんなは見られないんだからね、パパといっしょでもダメなんだよ、R15ってやつであーる!なんちてなんちて・・・んじゃおやすみ~。むふっ!
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『超高速!参勤交代』

2014-06-23 19:46:25 | 映画[た]
『超高速!参勤交代』

 どこかのハードディスク・ユーティリティみたいなタイトルの江戸時代喜劇、主演は佐々木蔵之介。金のかかる参勤交代から帰ったばかりの弱小貧乏藩に「5日以内に再び参勤交代せよ」というまさかの極悪命令が下る。ただでさえ8日はかかる上に、貯金も無い。「そんなん無理っす!」なんて言ってると藩は取り潰しになってしまう洒落んならない時代。閉所恐怖症の藩主:佐々木蔵之介は大いに困る。が、まぁ、困っている暇もなく、藩のため民のために、なんとかしてハイスピードでデフラグを、じゃなくて江戸に駆け付けるべく動き出すのである。さてそこに現れたる怪しげな道案内:伊原剛志、さてそこに現れたる妖しげな女:深田恭子、とか言ってるうちに2時間経っちゃうユーモアたっぷりの弱小喜劇。その他大勢の有名俳優が出演、随所にたっぷり笑いをちりばめた楽しい作品。
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『大脱出』

2014-01-26 11:27:20 | 映画[た]
『大脱出』

 2大ビッグスター夢の共演、シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーが、ガチで絡む刑務所脱走映画。1970年のデビューのふたりは『エクスペンダブルズ』でちょこっと共演しているが、『大脱出』では主演レベルで絡みまくり。『大脱走』のバッタモンみたいな日本語タイトルは紛らわしい。

 脱走にチャレンジする刑務所はなんと洋上に浮かぶ巨大タンカー。独房は丸見えのガラス張り、怪しげな仮面をつけた看守が銃を構えて四六時中パトロール。そんなに厳重な警備のくせに、食事の時などは囚人同士が密談し放題、そしてしばしば起こる殴り合い、というよくある光景。このあたりからほころびが見えはじめるのもよくあるパターン。でもやっぱり面白い。

 はたして墓場と呼ばれる絶海の監獄から脱出できるのか? そりゃまぁできるっしょ。脱出できずにふたりは病気で死にました、なんてのでは映画にならない。さてそれではどうやって脱出するのかな? というのが見どころってことになる。囚人が脱走したらコワイので現実世界では絶対あって欲しくは無いが、映画になると囚人を応援してしまうのだから人間って変な奴らだ。
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『ダイ・ハード/ラスト・デイ』

2013-02-15 17:43:12 | 映画[た]
『ダイ・ハード ラスト・デイ』

 光頭無毛井なジョン・マクレーンがまた騒ぎに巻き込まれるダイ・ハード5作目。今度はアメリカから飛び出して大暴れ。主演ブルース・ウィリスと、息子役ジェイ・コートニーで町を壊しまくる。冒頭のカーチェイスシーンだけでも終身刑クラスの傍若無人ぶり。悪役が無茶苦茶なのは当然としても、そいつらに負けず劣らずひどい。いつも思うのは、このカーチェイスで見えない所で何人死んでることか。そもそもジョン・マクレーンがロシアに行かなかったら起こらなかったかもしれないカーチェイスだったりして。

 「1.超高層ビル占拠」 → 「2.空港パニック」 → 「3.マンハッタン爆破」 → 「4.全米機能停止」 → 「5.ロシア決戦」 と舞台は広がり、話もどんどんヤバくなる。で、あいかわらず空中戦まで繰り広げられてしまって大迫力。でも前作でジェット戦闘機に生身で飛び乗るという、まさに荒唐無稽な大サーカスを見てしまったからか、もはやスペースシャトルに飛び乗って大気圏を生身で通過でもしてもらわないと、前作を越えられないのではないかと心配もしてしまうが、心配無用なレベルには楽しめる。
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『テッド』

2013-01-21 21:12:16 | 映画[た]
『テッド』

 おともだちができなくて寂しい小学生ジョン、おともだちが欲しいよぉ、そんな願いが通じたんだ。サンタさんにもらったプレゼントのぬいぐるみが魔法の力で言葉をしゃべるようになったんだよ。その名はテディベアのテッド。ジョンはもちろん大喜び。ジョンとテッドの楽しい人生がはじまったのさ。そして、しゃべって動き回るぬいぐるみは一躍スターになってしまうんだ。すごいよね。とってもとってもとっても夢のあるファンタジックなものがたり。もう日本中の子供たちにぜひ見せてあげたい。見たら子供たちはみんな、自分のぬいぐるみを抱きしめて、あしたこそお話してねって、神様におねがいするに決まってる。そうさ、決まってるさ、ねぇ。

 さあそれからこのディズニーが作りそうなファンタジー映画は、27年後のジョンとテッドの暮らしを見せてくれるんだよ。そうだよ、もちろん、ふたりは今でもおともだちなのさ。でもね、でもね、この映画はよい子のみんなには見せられないんだ。見たいよね、見たいでしょ、でもね、ママにおねだりしてもだめなんだ、R15指定っていうんだよ。知ってる? ここだけの話だけどね、実はね、テッドはすご~くエロいんだ・・・ものすご~くわいせつなんだ・・・テディベアのテッド、というか、エロックマのテッドだね。だからよい子のみんなは見ちゃだめなのさ。しょうがないね。だけどどうしても見たかったらおともだちを肩車してパパのトレンチコートをかぶって映画館に行けば、もしかしたら入れるかもしれないよ。だけど見つかってつまみだされても知らないよ、むふっ!
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