ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

『人体の構造について』

2025-01-06 19:10:50 | 映画[さ]
『人体の構造について DE HUMANI CORPORIS FA BRICA / THE FABRIC OF THE HUMAN BODY』
監督:ルーシァン・キャステーヌ=テイラー/ヴェレナ・パラヴェル

 上映館によっては昨年から公開されていたようだが私の近所では年明けの公開だった。カメラでの生々しい手術の様子が映されるドキュメンタリー映画。内視鏡はもちろんのこと、脳の開口手術や帝王切開、前立腺全摘、湾曲した背骨の手術など、ややグロ的な血しぶきドバッな映像が続く。「ひえぇ~!」なんて思いながら見る。

 局部麻酔で脳に穴を開けている医師と開けられている患者が話している。ネジを回しながら「ここは?」「あ、ちょっと痛い」とか言い合っている。ひえぇ~! もし私が手術を受けるなら全身麻酔にしてほしい。「気が付いたら手術が終わっていた」にせよ「気が付いたら人生が終わっていた」にせよ、全身麻酔を希望するぞ。

 私も受けたことのある白内障手術の様子が俯瞰的に見られた。濁った水晶体を吸い出して目の中に眼内レンズを縦に入れて、器具でひょいひょいと横向きに整えたりしていた。あぁ、こんな感じだったのか。これはもちろん局部麻酔だったので、眼球をほじくられている気がして、痛くはなかったけれど、ィヤァ~な気分がした。

 ずっと学術的な手術の映像だけかと思ったら、医師や看護師などが仕事しながら労働環境をぼやき続ける姿や、いろんな所の調子が悪い患者たちの院内での様子なども挟み込まれていて、いかにもドキュメンタリーな雰囲気を醸し出している。このシーンはそんなに長くなくてもいいのに、なんて思うところもあったけれど。

 ともあれ、聖地巡礼とか病院巡礼とかはできるだけしないでおきたい。そう願いたい ←痛いし! 健康保険料の値上げを防ぐためにも ←痛いし!


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『十一人の賊軍』

2024-11-02 18:10:32 | 映画[さ]
『十一人の賊軍』
監督:白石和彌
出演:鞘師里保/佐久本宝/山田孝之/仲野太賀/千原せいじ/尾上右近/岡山天音/松浦祐也/一ノ瀬颯/小柳亮太/本山力/野村周平/音尾琢真/玉木宏/佐野岳/ナダル/木竜麻生/長井恵里/阿部サダヲ

 新政府軍と旧幕府軍の戦いに駆り出された罪人たち、砦を守れと命じられる。使命を果たせば無罪放免の約束、しかしひとりでも逃げたら連帯責任、約束は取り消される。そうなると、ヘタに逃げたら仲間に追いかけられるからもう戦うしかない。そうこうするうちにホントの敵が来ちゃった、どうしよう。

 何人もいる罪人たちひとりひとりに見せ場があり、場面場面で主役になる。主役だからかっこいいとも限らないところも面白い。武士が集まったわけでもないので、剣術が得意というわけでもないただの罪人である。そんなやつらに砦を守れるのか。

 ちょうど今、20年以上前の朝ドラ「ちゅらさん」の再放送を見ているので、あの山田孝之がこの山田孝之と同一人物なのかと思うと不気味な、じゃなくて不思議な気分だ。味の有り過ぎる役者になったねぇ。仲野太賀はトータルにかっこいい役をもらっている。

 元モーニング娘。の鞘師里保ちゃんが賊軍の紅一点として出演。チョイ役かと思えばがっつり主役級。切れ味鋭い女剣士みたいな役どころなら見た目からスゴいのだろうが、罪を犯したごく平凡な町娘を演じている。そんな素朴な姿が良い。

 んで?

 それはいいとして「この映画に出演したキャスト10名と白石和彌監督がアーティスト・SHIBATAとしてデビューする」

 なんそれ?

【MV】SHIBATA「品後論庇護呂」(ピンゴロンピゴロ)

「品後論庇護呂」MVメイキング&レコーディング

 ※ちなみにSHIBATAは映画の舞台となった新発田藩(しばたはん)から名付けられたようだ。

 なんそれ?



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『シビル・ウォー』

2024-10-06 20:09:12 | 映画[さ]
『シビル・ウォー』
監督:アレックス・ガーランド
出演:キルステン・ダンスト/ワグネル・モウラ/ケイリー・スピーニー/スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン/ソノヤ・ミズノ

 アメリカ合衆国が分裂して内戦が起こったらこうなる、という恐怖映画。大統領へのインタビューのためにホワイトハウスに向かうジャーナリスト4人。でもその長い道のりは内戦の真っ只中。いつ自分が攻撃されてもおかしくない。やだなぁ。

 「PRESS」のジャケットを着ているから安心というわけではない。どちら側も自分が正しいと信じて行動しているから何に巻き込まれてもおかしくない。ジャーナリストの使命に燃える決死のドライブ。やだなぁ。

 ジャーナリストたちはニコンやソニーのカメラは持っているが、戦闘が目的ではないので武器は持っていない。アメリカは誰でも銃を持っているような国なので、内戦でギスギスしている中、遠い道を武器も持たずに進むことがどれだけコワいことか。やだなぁ。

 もし日本で内戦が起こったらやっぱり「東海道戦争」になるのかな? でも日本では銃を持っている人は限られているので、安全か? そんなはずはない、一方的に撃ち殺されるだけだ。やだなぁ。

 次々に起こる戦闘シーンや暴力シーンに手加減はない。凄惨なシーンが次から次へと休む間もなく発生し、たくさんの人が死ぬ。まさに今も内戦が続く国々や戦争中のウクライナや中東などでも似たようなことが起こっているのだろうと思うと空しい気分になる。やだなぁ。


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『侍タイムスリッパー』

2024-09-16 20:32:14 | 映画[さ]
『侍タイムスリッパー』
監督:安田淳一
出演:山口馬木也/冨家ノリマサ/沙倉ゆうの

 未来映画社の作品。幕末の侍が何の因果か現代にタイムスリップしちゃう映画。でもいきなり渋谷交差点にタイムスリップしたらカルチャーショックが強すぎて死んじゃうかもしれないので、なるべく馴染みやすいように、というわけではないだろうが、タイムスリップした場所は、時代劇の撮影所の中だった。とはいえ撮影だなんてことは判るわけもないから普通に怒られるんだけど。そんなこんなで斬られ役に志願するホンモノの侍の物語。

 時間旅行映画に付き物のカルチャーショックは笑いの宝庫。至る所に大ワザ・小ワザが散りばめられていて、笑いの絶えない面白さがある。ただ面白いだけでなく、幕末の侍という立場から来るこだわりが映画に緊張感も与え、感動も呼び起こす。でも最後まで笑い所も押さえてあり、見終わった後に清々しい気分になれる、真面目に作られたことがわかるタイムスリップ映画となっている。

 幕末の侍が出てくるこの映画が「時代劇」かというと、時は現代なので「時代劇」ではない。でも侍が時代を超えたという別の意味での「時代劇」と言い張っても差し支えないかもしれない。まぁどっちでもいいけどね。SFっぽさが無くても、タイムパラドックスみたいなややこしい御馳走がなくても、タイムスリップ映画が楽しめることがわかった。お薦め度111%




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『スオミの話をしよう』

2024-09-16 14:58:43 | 映画[さ]
『スオミの話をしよう』
監督:三谷幸喜
出演:長澤まさみ/宮澤エマ/遠藤憲一/松坂桃李/小林隆/西島秀俊/坂東彌十郎/戸塚純貴/瀬戸康史

 最初このタイトルを見た時、韓国の映画だと勝手に思い込んでいたのだが、ある日映画館のポスターになにげなく目が行って三谷幸喜の名前に気が付いた。あ、これは面白いかもって。よく見れば主役は長澤まさみさんではないか。

 スオミはフィンランド語らしい。そのスオミが長澤まさみで、ある日突然失踪してしまい大騒ぎになるという話。大騒ぎと言ってもクローズドな大騒ぎ、なぜならスオミの夫が「警察沙汰にしたくないから誰にも知らせるな」と言ったから。

 そういうわけで、演劇の舞台セットでもやれちゃいそうな、一か所プラスアルファルファの家の中で出演者が小騒ぎするコメディ映画だ。三谷幸喜はやっぱり面白い。館内のあちこちから押し殺した薄ら笑いが絶えない。まったくへるしんきな映画である。



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『ジョン・レノン 失われた週末』

2024-05-25 17:51:48 | 映画[さ]
『ジョン・レノン 失われた週末』
監督:イヴ・ブランドスタイン/リチャード・カウフマン/スチュアート・サミュエルズ
出演:メイ・パン/ジョン・レノン/オノ・ヨーコ/ジュリアン・レノン/ポール・マッカートニー/デヴィッド・ボウイ/エルトン・ジョン

 ジョン・レノンとオノ・ヨーコの個人秘書だった中国系アメリカ人メイ・パンが語るドキュメンタリー映画。語られる事柄は1973年秋から75年までの18か月に起こった出来事。その時期はジョンとヨーコが別居していた「失われた週末」と呼ばれている期間。それはファンの間でも内容が詳しくわからない期間だったので「失われた」などと言われたのだが、この映画でメイ・パンが語る内容が真実だとすれば、それは「失われた」などというネガティブな謎の日々ではなかったことが明らかになる。ドキュメンタリーなので本物のジョンだけではなく、ポール、ジョージ、リンゴも出てくるが、この映画の主人公はメイ・パンだ。若くして幸運にも音楽関連の仕事をゲットして「失われた週末」を語る立場にまで上り詰めたメイ・パンの人生もスゴい。
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『ザ・クリエイター/創造者』

2023-10-27 22:10:07 | 映画[さ]
『ザ・クリエイター/創造者』

監督:ギャレス・エドワーズ
出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン/ジェンマ・チャン/マデリン・ユナ・ヴォイルズ/渡辺謙

 AIと人間が戦う時代、AIは敵対する人類を倒すためにロサンゼルスで核を爆発させた。AIに反撃をするAI大嫌いのアメリカ。そしてAIと共存して生きることを選んだのはニューアジアと呼ばれる国。

 アメリカとアジアが戦っているわけではないが、なんとそのニューアジアに人類を滅ぼす能力を持つ最終兵器があるという情報を得た。これを放って置いては自分たちの危機である。さっそく最終兵器を破壊するためにニューアジアに潜入を開始するアメリカ軍。

 そうこうしているうちに渡辺謙が登場する。渡辺謙が出てくるまで渡辺謙が出演していることをすっかり忘れていた。渡辺謙はニューアジアで暮らしているらしい。渡辺謙、渡辺謙って渡辺謙ばかり書きすぎてしまった。

 ニューアジアの風景には日本語がときどき出てくる。そんなところはブレードランナーっぽい。そして中国の桂林みたいな優雅な自然の風景や怪しげな宗教施設の雰囲気も加えると、ニューアジアっていったいどこなんだろうと首をかしげることになるが、気にしない気にしない。その雰囲気だけで充分面白い。SF映画の好きな人ならニヤニヤしながら楽しめそうな本格的なSF映画になっている。

 AIが独り歩きしている映画や、ロボットが反乱を起こしたりする映画は昔からあるから、珍しくはないが、時代が進むにしたがって人工知能が益々身近な存在になりつつある世界。10年後、20年後にまたAI戦争の映画でもできたなら、その頃にはさらに現実味が増すかもしれない。

 AIが核ボタンを押す時代なんて来ないだろうなんて思っていたら、人間が気づいてないだけだったりして。AIが人間とコミュニケーションを取るにはスクリーンだったり音声だったりで表す必要があるけれど、人間に反乱を起こそうとするAIなら人間が気づかない手順で暗躍するだろう。人間が気付いたころにはもう後のフェスティバルだ。

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『サンドランド』

2023-08-20 19:59:05 | 映画[さ]
『サンドランド SANDLAND』
原作:鳥山明
監督:横嶋俊久

 鳥山明の作品をアニメ化したもの。鳥山明といえば「Dr.スランプ」と「ドラゴンボール」のTVアニメはずっと見ていた。でも漫画はほとんど読まなかったので「サンドランド」は知らなかった。

 人間の保安官ラオが、悪魔の王子ベルゼブブ、魔物のシーフと一緒に幻の泉を探す旅に出るというおはなし。悪魔と魔物は違うのか?そんな敵か味方か人間や人間じゃない奴らが出てきて、手に汗は握らないけどワクワクするような冒険のひととき。

 鳥山作品の好きなところはキャラのかわいさと、絵がキレイなところ。そしてマニアックなガジェットや乗り物がたくさんある。このアニメでも絶対に強くなさそうな、ダンゴみたいな丸い戦車が大活躍。こういうのはついフィギュアが欲しくなりがち。

 悪魔よりワルな人間が出てくるから「魔物は悪い奴と思われているが、それは悪いことが起こると魔物のせいにしていたからだ」という名言も出てくる。鬼退治と言い張るプー桃太郎みたいなものか。





「悪魔が来りて笛を吹く」 by 横溝正史

「悪魔はあくまで悪魔である」 by 都筑道夫

「泣かぬなら悪魔で待とうトホホギス」 by ドースル家康

「つまずいたっていいじゃないかにんげん魔物」 by 相田みつを
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『さかなのこ』

2022-09-10 21:06:25 | 映画[さ]
『さかなのこ』

原作:さかなクン
監督:沖田修一
出演:のん/柳楽優弥/夏帆/磯村勇斗/岡山天音/三宅弘城/井川遥/さかなクン

 「さかなのこ」なんてタイトル、妙にジブリっぽいのだが。さかなクンの自伝映画ってことで、さかなクンに興味が無ければ見ないだろう、じゃぁ私はさかなクンに興味があるのかと聞かれても、YESともNONとも言い難いし、何で見たんだろう?「さかなのこ」なんてタイトルが妙にジブリっぽかったから間違えた? ちがうちがうそうじゃない。あっ、主人公さかなクンを演じるのが、のんちゃん、えっ、あまちゃん?女性なの?っていうところがひっかりポイントだったかも。それでいったい何が起こるんだろうって気になってしまったのだ。

 映画の冒頭で「おとこでもおんなでもどっちでもいい」みたいな文言が出た。そういうスタンスで作られた映画なのね。別にLGBTとかそういう話を展開しようということではない。性別がどうとかいう映画ではない。たとえば歌舞伎役者が全員男性という程度の事柄と同等である。さかなクンという男性有名人を女性に演じさせて違和感を感じさせない映画を作ろうと思ったわけでもないかも。単に主演がのんちゃんだっただけのこと。実際に見てたら、別に違和感は感じなかった。なんてこった!

 映画のための創作部分もあるとは思うが、いろんなエピソードが出てくる映画を見ているうちに、さかなクンの映画だということを忘れそうになる。この映画が本当だとすると、さかなクンはとんでもなくへんてこりんな人だということになる。なにはともあれ、幼いころからさかなクンはさかなが大好きだったことは痛いほどわかった。シリアスな場面もあるにはあるけれど、全編に渡っておとぼけコントみたいな笑いの絶えない映画でぎょざいます!


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『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

2022-07-31 21:47:52 | 映画[さ]
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ/アレクサンドラ・ダービーシャー
監督:コリン・トレボロウ
出演:クリス・プラット/ブライス・ダラス・ハワード/ローラ・ダーン/ジェフ・ゴールドブラム/サム・ニール/ディワンダ・ワイズ/マムドゥ・アチー/B・D・ウォン/オマール・シー/イザベラ・サーモン

 前作でとうとう街に解き放たれてしまった恐竜、ジュラシック・パークじゃなくてジュラシック・ダウンタウンみたいになってしまっていた。ガソリンスタンドでT-REXが暴れるシーンは身近な脅威を感じさせるものだった。またそんなシーンを期待していたが、いい意味でも悪い意味でも人類は恐竜との共存を管理するというような方向に進んでいっているようだ。

 とはいえ共存しているだけでは平和な映画で終わってしまうので、そうはさせじと登場する悪い奴らとの闘い。グラント博士、サトラー博士、マルコム博士、オーウェン、クレアなど、主人公が全員集合して壮大なる終幕?を演じる。

 もちろん恐竜はいろいろ出てきていろいろちょっかいを出してくるので、絶え間なくハラハラドキドキできる。恐竜に襲われるのだから、どっかで見たようなシーンも多々あるけれどそれはしかたない。広い草原を移動する巨大な恐竜のシーンもあるけれど、30年前にジュラシック・パークを初めて見た時ほどの感動はもう戻ってこないかも。それもしかたない。にんげんだもの。
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『シン・ウルトラマン』

2022-06-05 22:05:03 | 映画[さ]
『シン・ウルトラマン』
企画・脚本:庵野秀明
監督:樋口真嗣
出演:斎藤工/長澤まさみ/有岡大貴/早見あかり/田中哲司/西島秀俊

 いい歳してウルトラマンを見てしまった。『シン』って付いてるもんだから。『シン・ゴジラ』、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』も見たから『シン・ウルトラマン』を見ても、いいんだよ!って。『シン・シティ』って映画も見たけど、あれはシン・シリーズではないね。この分では『シン・仮面ライダー』も、やむをえず見るハメになるかもしれないが、それもまたしかたのないことだ。

 ウルトラマンはコスチュームなのか全裸なのか、なんて余計な事を考えていたら、長澤まさみが映画の中でまったく同じセリフを言ってた。みんな思ってるんだね。全裸だったら破廉恥映画になっちゃうけど、コスチュームだったらウルトラマンの中身はどうなっているのか余計気になる。

 この映画は人類が初めてウルトラマンに遭遇した時のエピソードが描かれている。ウルトラマンが現れる前から(日本にだけ)怪獣が出没していたが、人類はそいつらをなんとかやっつけてきていた。よくがんばった。そしてがんばりに限界が来たちょうどよい頃合いにウルトラマンが出現する。人類ががんばりすぎちゃうとウルトラマンの出番が無くなる。そうするとこの映画もなくなる。

 長く続いていて誰でも知っているウルトラマン、でも私はウルトラマンの系譜に詳しいわけではないので、知ってることは少し知ってるけれど、知らないことはまったく知らない。知ってる怪獣はある程度知ってるけれど、知らない怪獣はまったく見たこともない。そんな私でも知ってる怪獣が出てきて、あぁウルトラだなぁって感じられる所も多い。ウルトラマンも異星人なので、敵として異星人が出てくるのは仕方がないが、私は普通の怪獣との闘いのほうが好き鴨新米。
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『スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー』

2019-12-24 20:44:13 | 映画[さ]
『スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー(スカイウォーカーの夜明け) エピソード9』

監督:J.J.エイブラムス
出演:デイジー・リドリー/アダム・ドライバー/ジョン・ボイエガ/オスカー・アイザック/マーク・ハミル/キャリー・フィッシャー/ビリー・ディー・ウィリアムズ/ヨーナス・スオタオ/アンソニー・ダニエルズ/


スター・ウォーズが大好きな花粉症おじさん八家元健武郎と、いい年して手足口病の半ボケおじさん油煮押鱈紀の会話

ヤカモト 「へっくしょい!」
ユニオシ 「インフルか?」
ヤカモト 「いや、ただの風邪だ」
ユニオシ 「I have a bad feeling about this」
ヤカモト 「スター・ウォーズ、とうとう終わったな。長かったし」
ユニオシ 「1977年からやってたんだね」
ヤカモト 「A Long time ago だな」
ユニオシ 「まだ生まれてない人もたくさんいるし」
ヤカモト 「もう死んじゃった人もたくさんいるし」
ユニオシ 「ルーク・スカイウォーカーで始まったと言っても過言ではない」
ヤカモト 「確かに、あの頃のルークは若くてかっこよかった」
ユニオシ 「そして最後は(スカイウォーカーの夜明け)ってタイトルだな」
ヤカモト 「タイトルでエンディングがわかっちゃいそうだけど」
ユニオシ 「いいんだよスペースオペラだから。悪が勝って終了って誰も思わんだろ」
ヤカモト 「最後だからいろいろてんこ盛りだし」
ユニオシ 「登場人物から宇宙船に至るまで懐かしいモノが」
ヤカモト 「ストーリー展開まで懐かしいモノが」
ユニオシ 「それはいいのかわるいのかわからんけどな」
ヤカモト 「それにしてもレイは美人だな」
ユニオシ 「レイアと一緒で、エピソード7→8→9ってビジュアル度が増強されたな」
ヤカモト 「ライトセーバー持った姿は神々しいくらいだ」
ユニオシ 「ライトセーバーね、スター・ウォーズが作った画期的な武器だな」
ヤカモト 「普通の剣は磨き抜かれた金属だったりするのに」
ユニオシ 「だからグッズもそのまんまリアルに再現できるってのによ」
ヤカモト 「ライトセーバーはそのまま再現できないからどう見てもバッタモンだし」
ユニオシ 「LEDの筒だもんな」
ヤカモト 「LEDがシュパっと出れば本物そっくりなんだけど」
ユニオシ 「ムリムリまだムリ」
ヤカモト 「単なるLEDのかたまりだから戦っても怪我しない」
ユニオシ 「STマークが付いた武器」
ヤカモト 「好きなキャラは、ドロイド修理屋バブー・フリクかな」
ユニオシ 「バブーって名前でわかるように、赤ん坊みたいに喋るね」
ヤカモト 「味のある顔してるわな」
ユニオシ 「ランド・カルリジアンが一瞬、堀内孝雄さんに見えたんだが」
ヤカモト 「気のせいだろ」
ユニオシ 「気のせいかもな」
ヤカモト 「せっかくシリーズ完結したんだからもうスピンオフとか出なくてもいいぞ」
ユニオシ 「でも作ってるっていう噂も」
ヤカモト 「商売だからしょうがないか」
ユニオシ 「売れる所から金稼ぐのは当然でもあるし」
ヤカモト 「10年くらいしたらスター・ウォーズ新シリーズが始まるかも」
ユニオシ 「そりゃもうめちゃくちゃですわ」
ヤカモト 「May the force be with you」






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『スノー・ロワイヤル』

2019-06-09 16:34:15 | 映画[さ]
『スノー・ロワイヤル』

監督:ハンス・ペテル・モランド
出演:リーアム・ニーソン/ローラ・ダーン/トム・ベイトマン/トム・ジャクソン/エミー・ロッサム/ジュリア・ジョーンズ

 雪深い山国で大きな除雪車に乗り、人々のために除雪作業に励むネルズ・コックスマン(リーアム・ニーソン)、模範市民賞を受賞するほどの真面目人間だった。しかしある日、ひとり息子がマフィアに殺されてしまう。そこから怒涛の復讐が始まるという映画。

 息子が殺される惨いシーンから始まり、犯人を探し出し、芋蔓式に始末して行く惨いシーンが続くけれど、観覧者は当然、復讐の鬼と化した父を応援するので、見ていてスカッとしてしまう映画。

 欲を言えば除雪車がもっともっと殺人兵器として活躍してくれればいいのにと思う。除雪車で人殺しなんて不謹慎この上ないのだが、せっかくの除雪車を除雪にだけ使うのはもったいない。

 一癖ありそうな女性警官やマフィアの子供、コックスマンの兄?などが脇役としていい味を出している。マフィアの連中も単純には憎めない不思議な雰囲気を醸し出している。フフッと笑ってしまうブラックジョークも盛り込まれている。とてもハイセンスな映画だなぁと思った。

 この映画は同じ監督によるノルウェー映画「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」(2014)のハリウッドリメイクのようだが、オリジナルは見ていない。

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『シャザム』

2019-04-30 10:39:30 | 映画[さ]
『シャザム』

監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
出演:ザカリー・リーヴァイ/アッシャー・エンジェル/ジャック・ディラン・グレイザー/マーク・ストロング/ジャイモン・フンスー

 アメコミスーパーヒーローの映画。スーパーヒーローになるきっかけがクモに噛まれたとか妙な薬を飲んだとかハイテク技術とかではなく、魔術師から受け継いだという胡散臭い設定。なので、その魔術師絡みのシーンから映画が始まったので、「シャザム」とタイトルが出るまでシアターの部屋番号を間違えたのではないかと疑心暗鬼なまま見ていた。

 その胡散臭い魔術師のシーンとは打って変わって、スーパーヒーローになってからのシーンは笑えるバカシーン満載。14歳のひ弱なコドモが変身するのはいいとして、変身した途端、ド派手な趣味の悪い全身タイトスーツに身を包んだ筋骨隆々のオトナになってしまう。見た目はオトナ、中身はコドモ、

 そういうギャップは笑いネタの宝庫。自分の持つ能力を知らないうちはビームを発射しまくって周囲に迷惑かけるし、能力を理解した後は慢心して見せびらかして周囲に迷惑かける。そういうところが見ていて一番楽しいのは確かだ。そうこうするうちに最強の敵が現れることになる。現れないとただの超バカヒーローっぽい兄ちゃんの日常生活映画で終わっちゃうから。
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『ジュラシック・ワールド/炎の王国』

2018-07-17 19:22:29 | 映画[さ]
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』

監督:J・A・バヨナ
出演:クリス・プラット/ブライス・ダラス・ハワード/イザベラ・サーモン/ジャスティス・スミス/ダニエラ・ピネダ/ジェフ・ゴールドブラム

 ジュラシックシリーズ最新作は肉食恐竜と溶岩流のダブルパンチ。絶対に行きたくないシチュエイションなのに、わざわざそこに足を運ぶ人たち。前作で大パニックになり放置されたジュラシックワールドの島で火山活動が活発化。残された恐竜たちを救おう、いや自然に任せよう、いやもともと一企業が営利目的に作った恐竜だし政府は口を出せない金も出せない・・・など論争の中、やっぱり行かなくちゃ映画にならないってんで、行っちゃう人々。でも迫りくる脅威は恐竜と噴火だけではなく人間の欲望だったりする。

 噴火する溶岩や火山弾から逃げ惑う恐竜、そいつらに踏まれまい喰われまいと逃げ惑う人間たち。見ているだけで生きた心地がしないくらい迫力のあるシーンが前半のハイライト。肉食恐竜って噴火から必死で逃げる最中でさえエサに喰いつこうとするのか。そんな暇があるなら早く遠くに逃げろって言いたい!

 人間がいて恐竜がいて、それなら当然こうなるだろう、という予想に沿った展開は多々あるけれど、だからダメというわけではなく、ほらやっぱり出た!というお約束感も含めて迫力満点、絶体絶命の危機シーンなんかいくらでも出るわ出るわ。主人公が簡単に死ぬわけがないが、こりゃもう死ぬしかないだろうと思うシーンが多いってだけでも、見応えのあるパニック映画になっていると思う。

 シリーズ新作公開と聞いても、もう恐竜映画とかはいいかなぁ・・・どうせ同じだし・・・おいらオトナだし・・・なんて思い始めていたけれどふと気がついたら見終わっていた。コドモだね!
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