おたまじゃくしを眺めながら。

おそらく、音楽の話が中心になると思います。思っていることを、綴っていきたいと思います。

本当の子どもの日が来るのはいつ?

2022-05-05 10:16:37 | 日記
 子どもの権利が守られていない日本に、子どもの日があるというのは皮肉。先進国でヘイグ条約に調印していないのは、日本だけ。子ども中心の国へ変わっていってほしいけど、そもそも人権についての教育がしっかりなされていないから、日本人で本当の意味で「人権」という意味が分かっている人は少ない。そこは、びっくりするぐらい遅れている。
 私も海外に出て、自分の子どもが生まれて、日本と英国の法律に向き合うことがなければ、他の日本人のように、「人権」というのはぼんやりとした概念でしかなかったのだと思う。

 子どもを、「子供」と書く人がいる。子どもは大人の都合のいいように供わっているわけではない。

 息子がまだ幼くて、シングルマザーとなった時に、日本へ帰ろうとは思わなかった。それは、子どもを中心に考えたから。息子にとっては、この国が生まれた国だし、日本語は話せない。友達もここにいる。日本人は簡単に、「子どもはすぐに言葉も覚えるし、馴染むのが早いから。」と言うけれど、それは大人の勝手な都合ではないのだろうか。少なくとも、子どもの権利が法律で守られていない日本で、子育てがしたいとは思わなかった。

 日本の教育にも、良い所もある。でも、基本的なことが抜けているような気がする。表面上だけなぞっているものが多いような気がする。

 日本人は、形から入る。それが悪いとは言わないけど、中身はどうなっているのだろう。中がなければ、いくら形がきれいでも、それは表面上でしかない。簡単につぶれる。

 子ども達に、しっかりとした土台を築いて地に足をつけて欲しいと思った。中身がしっかりしていれば、簡単につぶされることもない。土台がしっかりしていれば、倒れることもない。土台の根底にあるものは、自分を愛する心であってほしい。自分を愛することができるなら、人を愛することもできる。他の人を尊重して、感謝すること。何が正しいかではなくて、何が親切なのかを考えて行動すること。

 毎年、子どもの日はこのことについて思う良い機会となっている。本当の意味で、子どもを祝福したいのなら、子どもを中心とした社会を作っていくのが大人の役割なんじゃないかな?子どもは将来の大人だから。形だけじゃなくて、制度を整えるだけじゃなくて、本当の意味での子どもの権利を守るのが大人の仕事なんじゃないかな?

 「戸籍」という、時代遅れも甚だしいものが存在する日本。いつになったら、本当の意味で先進国になるのでしょうね。