おたまじゃくしを眺めながら。

おそらく、音楽の話が中心になると思います。思っていることを、綴っていきたいと思います。

曲に生命が吹き込まれる時

2021-09-12 14:33:13 | 日記

 昨日書き終えた2曲の録画をしようと思うのだけど、曲を書き終えるたびに、何か嫌な気持ちになってしまう。それは、どこか、必ず上手くいってないところ、思うようにかけていないところがあるからだ。だけど、完璧な曲なんてないし、自分のやりたいことが、全部できちゃったら、もう書けなくなっちゃうんじゃないかな?常にハングリーっというか。

 音大で勉強している時、自分の息子と同じ年の女の子から、「あなたは、曲を書き続けてないと、病気になっちゃうよね~。」って言われたんだけど、そうなんだろうなあ。なんでそんなことを言われたかと言うと、偏頭痛の発作が起きて、大学から家に帰らなくちゃいけなくなった時に、迎えが来るまでの間に、痛い頭を抱えながら曲を書き続けていたから。よく考えたら、あの頃はよく書いていた、行きと帰りのバスの中でも、ラップトップで書き続けて、よく降りそこなって、戻らなくちゃいけなかった(笑)。日本語で室内楽っていうのかな?Chamber musicをたくさん書いていた。でも、いくら書いても、演奏されることはなかったし、自分では演奏できない楽器の編成だから、今のように多重録音ができるようになっても、自分では演奏できない。何の役にも立たないし、誰も聴いてくれるわけでもない曲をたくさん書いていた。それでも楽しかった。今でも、その気持ちは失ってなくて、曲を書くことは楽しい。曲を書けば書くほど、自分が真っ白になっていくような気がする。自由になれる。

 合唱曲を書いた時に、初めてその曲が生きた形となった時は、感動した。紙の上や、感情のないソフトウエアの演奏だけでは、本当の意味で、曲は完成しない。演奏してくれる人がいないと。だから、指揮者の手によって、その楽譜が魂を吹き込まれ、歌い手さんが生きた音楽にしてくれた。

 リコーダーの曲を書くようになってから、自分で演奏するという楽しみがある。上手く吹けるわけじゃないけど、紙の上だけで終わってしまわない。でも、もっともっと嬉しかったのは、それをYouTubeで見た人が、自分で演奏して、SoundCloudに上げてくれた時。

 きっと書き続けてると、いいことあるよね(笑)。

 これから録画です。



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