ご無沙汰してました。
53次観測隊でご一緒した
58次越冬隊で昭和基地在住のYasuさんとukkopuさんから情報提供がありました。
まずは、Yasuさんから届いた驚きの一枚・・・(みなさんには何の変哲もない写真かもしれませんが・・・)
昭和基地周辺の海が「パックリ」と開けてます。
私か行った時は、「しらせ」が接岸できないほどの氷と雪だったんです。
53次は、こんな感じでした・・・
アングルがだいぶん違いますが、真ん中に見える岩山が上の写真のそれです。
ご覧のように、海と陸地の境目は全くわからない状況でした。
岩山の前に小さな氷山も確認できます。
チョイと、しらせ昭和基地接岸の歴史を調べてみました・・・
しらせは、氷厚1.5mまでは通常航行が可能なのですが、
氷が厚くなると、氷に船を乗り上げて自重で氷を割りながら進む「ラミング航行」で砕氷します。
こんな感じです・・・
58次隊は、ラミング回数たったの114回で接岸。
57次隊は、ラミング回数931回で接岸。
56次隊は、ラミング回数過去最多の3187回で接岸。
(氷厚4m、積雪2m)
55次隊は、ラミング回数2227回で接岸。
54次隊は、2年連続で接岸断念。
53次隊は、ラミング回数2422回、昭和基地沖合21km地点で停留、接岸断念。
(氷厚5m、積雪71~135cm)
という結果でした。
短い夏もおわり、徐々に開けた海も凍り始めているとのこと。
昭和基地では毎年11月20日頃から翌年の1月20日頃までの約60日間,白夜が続きます。
太陽の昇らない極夜は6月はじめから7月10日頃までの約40日間です。
間もなく厳しい季節がやってきますねっ。
Yasuさん、ukkopuさん、研究のご成功と、元気にそして楽しく基地を守ってくださいねっ!