映画の舞台は昭和50年代の唐津。4年前に弾みで人を殺してしまい、逃亡中の尾崎(時任三郎
あらすじからちょー泣ける映画と思っていたので、そういう面ではがっかりな映画でしたが、工藤夕貴を始めとする役者陣が素晴らしく、ステキな家族の映画になっていました。淡々とした中にも家族の愛情や人間の悲哀がしっかり描かれており、うるうるポイントもちゃんと数箇所ありました。逮捕されても正当防衛がついて大した罪にならなそうな事件なのに、家族を置いて4年も逃げ回っている理由が非常に弱いなぁとは思いましたが、それでも家族の再会のシーンにはしっかり感動。さび付いた風車(風見鶏?)も象徴的で良かったです。
久しぶりに見た工藤夕貴の演技は幅が広く、やはり見事ですね。時任三郎は相変わらず海の男の役がとっても似合います(笑)。西島秀俊は両親を早くに亡くして「家族」というものがどういうものかよくわからず、この家族を通して「家族」を知っていくという役を巧みに演じていました。宇崎竜童
春よこい@映画生活

