先日のツアーバス事故で運転手が『居眠りをしていた』と供述した所から、改めて問題になりました『運転中の眠気』。
当ブログ過去記事でも『究極の眠気覚ましは局部を外気に晒す事』とか、いろいろ書いた覚えがありますけれども、事故を受けてネット上に出された『運転中の眠気覚まし』に関する記事にちょいといろいろ突っ込みたくて、少々書き連ねていってみましょう。
こちらの記事です。
長距離ドライブ、眠いときは「五感に刺激を」
まぁ、その道の『おエライさん』の実名を出して説明されていますが、実際全て読んでみるとアヤシイ所が多いです。
記事を書かれた方が独自の解釈を差し挟んでしまったか、はたまたスペースの都合で補足し損ねたのかもしれません。
記事中にこんな映像がありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/11/2d5a0af77e887e474ea43e1e7199583c.jpg)
(1)から順番にお話していきましょう。
(1)仮眠をとる(30分程度が目安)
どうにもこうにも、と言う場合はこれが一番です。ただ、身体や心の状態によって入眠の状態が変わる為、30分という数字だけに縛られるよりは、体感に頼った方が確実だと思います。
例えば夜の10時に車を止めて、それじゃあ10時半まで寝ようと決めましても実際に理想的な睡眠状態に入るのが10時20分頃になったりしますでしょう? 目覚ましが鳴って起き上がった時に「う~~~~ん?」と言う場合は、時間さえ許せば改めて仮眠を試みた方が良いかもしれません。また、状況によっては10時5分にハッと目が覚めても嘘のようにスッキリする事もあります。その場合は改めて10時半まで寝なくても良いと思います。
ただ……、よく見られる症例ではないのですが、昼夜を問わず突然深刻な眠気を引き起こす病気もあります。『ナルコレプシー』と言いまして、最近は御存知の方が増えてきた様に感じますが、医師がこの診断を下したら車の運転や機械の操作などにドクターストップが掛かります。過日、『てんかん』によるドクターストップを振り切って自動車事故を起こした件(実は過去に類例が多い)が問題になりましたが、それに類する(と言うと語弊もありますが)脳の誤作動なので、これにかかったら仮眠でどうこうなんていうレベルではなく、お互いの人生を終わらせない為にも同乗者に運転を代わってもらいましょう。
(2)ガムをかんだり、コーヒーを飲む(せんべいなど固い食べ物も有効)
ガムのミント系の味や、コーヒーのカフェインは慣れてしまった方には刺激が弱くなるので、過信すると「あ~、これで大丈夫だ」とばかりに眠気が来てしまいます^^; 実際、私はコーヒーを飲んでもまず眠れます。
むしろ有効に働くのは、ガムで『あごを動かすこと』と、コーヒーで『水分を摂って血流を良くすること』だと思います。
せんべいなどの固い物が薦められているように、あごの筋肉を動かすことで脳神経が刺激されます。そういった意味では、同じガムを長くかむのは歯ごたえに乏しく、効果は激減すると言えましょう。そういった点では以前書きました通り、するめ・さきいか系の方がオススメです。かんでもかんでも歯ごたえがあるだけでなく、歯に挟まると鬱陶しくて眠れません!
また、コーヒーでカフェインをあてにするぐらいなら、血流を良好にする効果があると言われるミルクティの方が良いかもしれません。しかも、コーヒーより紅茶の方がカフェイン含有量は一般的に高いです。(最近は低カフェイン・ノンカフェインを売りにした商品もありますが……)
ただ、食べる事はそれだけ胃袋に血液が集まる為、脳へ送られる血液は減少しがちです。そうなりますと、頭がぼーっとしてきますので、程々がよろしいと思われます。
(3)同乗者がいる場合は運転を交代したり、積極的におしゃべりをする
私の車はMT(マニュアル)なので、代わってもらえることはほとんどありません^^;
車内で会話をすることが有効なのは皆さん体感でよくお分かりとは思いますが、これも以前書きました通り『眠い』『寝る』事を想起させる話題はどうしてもそちらへ意識が向いてしまう為、効果が薄いばかりかかえって居眠りを助長してしまいます。
同乗される方には、タブーとして覚えておいて頂きたい所です。会話の苦手な方ならラジオを付けてみるのもいいと思います。昼間の収録で高いテンションの会話が流れてきますし、その話題を聴いているうちに脳が様々な想像を強いられて意識がそちらへ向かうので大変効果的です。
(4)窓を開けたり、エアコンを付ける
これは場合によっては危険です。夏を除いて、大体どちらも『体感気温を下げる』行動になりますが、体温の低下は眠気を導いてしまうので、冷やすのも考え物です。雪山などで「寝たら死ぬぞー!!」と言う、アレですね。窓を開けて冷気でスカッとしたら、またちょっと閉めて調節したり、エアコンでひんやりしたら弱めたりした方が脳の働きは鈍くならないはずです。
窓を完全に閉じるのは、車内の音響上も『閉じられた空間の響き』になりますので、どれだけ寒い真冬でも、例え5mmだけでも外気と繋がる様にした方が意識を逸らせますし、外の音が聴こえる事で発想が刺激されます。また、真夏や真冬などは緊急車両(警察・消防・救急など)の方が「一般車がなかなかサイレンに気付いてくれなくて怖い」と仰いますように、本当に大事な音が聴こえなかったり、ついスピードの感覚が鈍って違反キップを切られたり、事故を起こしてしまったりと、窓を閉め切るといいこと無いんですよね。
(5)テンポの速い音楽を聞く
聞きたくもない音楽なら無理してアップテンポの曲に拘ってかけることはないと思います。嫌々聞かされる音楽に意識を閉じてしまい、つい内向的な感覚になるので眠気から意識が離れにくいと思います。そんな時、瞳孔も閉じた状態になっているんじゃないでしょうか。
ですから、まぁなるべくバラード系は避けるにしても、御自分が「聞きたい」「気に入っている」曲から選ばれるのがよろしいと思います。一緒に身体が動いてしまうような曲を聞きながら、瞳孔が開く⇒興味を持つ⇒脳の働きが活発になるはずです。
そして、余程お好き(御自分が演奏される側など)でない限り、オーケストラ(特にヴァイオリンなどの弦楽器)曲は避けた方が良いでしょう(ギターやマンドリン、ウクレレなどの撥弦楽器の方がまだマシです)。脳がα波を発生しやすいので、気持ちが穏やかに、リラックスするようになって良く眠れます。(^-^;) 所謂『α波が出るCD』みたいなシリーズは私にも良く分かりませんが、タイトルから意識がリラックスの方へ向いてしまうので、まぁ避けておいた方が良いでしょうね。
御自分が一緒に歌えるような曲なんか、いいんじゃないかと思います。一人なら歌っちゃいましょう。
こんな所だと思いますが、もう一点気になりますのは、リンク記事中で『ハンズフリーで電話をすると良い』と言う件は注意が必要です。
運転中の携帯電話が一時期大問題になりまして、お巡りさんにも叱られるようになりましたが、あれは手で持っている事ばかりが問題ではありませんでしたよね。眼前にない話(視覚的に補足出来ないイメージ)を脳が処理しなければならない為、思考や感覚が運転から離れてしまって注意散漫になる、と言う事でした。「ええと、その道を右ですね?」とか返しながら、ハンドルが右へちょっと振れてしまうようなのですね。
会話によって脳が活性化して目が覚めると言うのは間違いではないと思うのですが、眠たい時って脳の処理キャパシティが小さいですよね。聖徳太子だって三人ぐらいの話しか聞き分けられないかもしれません。そこへ運転と全く関係の無い想像や思考を強要されて、結果運転がかなり疎かになると思われます。
ですから、ちゃんと頭がスッキリするまでは極力運転の方を優先されて、安全運転に努めて頂きたいと思います。
事故の原因が眠気なのか、電話なのかで分かれても、痛いものは痛いんです。(主にお財布が^^;)
←例のアレです!! お気が向かれましたら。
当ブログ過去記事でも『究極の眠気覚ましは局部を外気に晒す事』とか、いろいろ書いた覚えがありますけれども、事故を受けてネット上に出された『運転中の眠気覚まし』に関する記事にちょいといろいろ突っ込みたくて、少々書き連ねていってみましょう。
こちらの記事です。
長距離ドライブ、眠いときは「五感に刺激を」
まぁ、その道の『おエライさん』の実名を出して説明されていますが、実際全て読んでみるとアヤシイ所が多いです。
記事を書かれた方が独自の解釈を差し挟んでしまったか、はたまたスペースの都合で補足し損ねたのかもしれません。
記事中にこんな映像がありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/11/2d5a0af77e887e474ea43e1e7199583c.jpg)
(1)から順番にお話していきましょう。
(1)仮眠をとる(30分程度が目安)
どうにもこうにも、と言う場合はこれが一番です。ただ、身体や心の状態によって入眠の状態が変わる為、30分という数字だけに縛られるよりは、体感に頼った方が確実だと思います。
例えば夜の10時に車を止めて、それじゃあ10時半まで寝ようと決めましても実際に理想的な睡眠状態に入るのが10時20分頃になったりしますでしょう? 目覚ましが鳴って起き上がった時に「う~~~~ん?」と言う場合は、時間さえ許せば改めて仮眠を試みた方が良いかもしれません。また、状況によっては10時5分にハッと目が覚めても嘘のようにスッキリする事もあります。その場合は改めて10時半まで寝なくても良いと思います。
ただ……、よく見られる症例ではないのですが、昼夜を問わず突然深刻な眠気を引き起こす病気もあります。『ナルコレプシー』と言いまして、最近は御存知の方が増えてきた様に感じますが、医師がこの診断を下したら車の運転や機械の操作などにドクターストップが掛かります。過日、『てんかん』によるドクターストップを振り切って自動車事故を起こした件(実は過去に類例が多い)が問題になりましたが、それに類する(と言うと語弊もありますが)脳の誤作動なので、これにかかったら仮眠でどうこうなんていうレベルではなく、お互いの人生を終わらせない為にも同乗者に運転を代わってもらいましょう。
(2)ガムをかんだり、コーヒーを飲む(せんべいなど固い食べ物も有効)
ガムのミント系の味や、コーヒーのカフェインは慣れてしまった方には刺激が弱くなるので、過信すると「あ~、これで大丈夫だ」とばかりに眠気が来てしまいます^^; 実際、私はコーヒーを飲んでもまず眠れます。
むしろ有効に働くのは、ガムで『あごを動かすこと』と、コーヒーで『水分を摂って血流を良くすること』だと思います。
せんべいなどの固い物が薦められているように、あごの筋肉を動かすことで脳神経が刺激されます。そういった意味では、同じガムを長くかむのは歯ごたえに乏しく、効果は激減すると言えましょう。そういった点では以前書きました通り、するめ・さきいか系の方がオススメです。かんでもかんでも歯ごたえがあるだけでなく、歯に挟まると鬱陶しくて眠れません!
また、コーヒーでカフェインをあてにするぐらいなら、血流を良好にする効果があると言われるミルクティの方が良いかもしれません。しかも、コーヒーより紅茶の方がカフェイン含有量は一般的に高いです。(最近は低カフェイン・ノンカフェインを売りにした商品もありますが……)
ただ、食べる事はそれだけ胃袋に血液が集まる為、脳へ送られる血液は減少しがちです。そうなりますと、頭がぼーっとしてきますので、程々がよろしいと思われます。
(3)同乗者がいる場合は運転を交代したり、積極的におしゃべりをする
私の車はMT(マニュアル)なので、代わってもらえることはほとんどありません^^;
車内で会話をすることが有効なのは皆さん体感でよくお分かりとは思いますが、これも以前書きました通り『眠い』『寝る』事を想起させる話題はどうしてもそちらへ意識が向いてしまう為、効果が薄いばかりかかえって居眠りを助長してしまいます。
同乗される方には、タブーとして覚えておいて頂きたい所です。会話の苦手な方ならラジオを付けてみるのもいいと思います。昼間の収録で高いテンションの会話が流れてきますし、その話題を聴いているうちに脳が様々な想像を強いられて意識がそちらへ向かうので大変効果的です。
(4)窓を開けたり、エアコンを付ける
これは場合によっては危険です。夏を除いて、大体どちらも『体感気温を下げる』行動になりますが、体温の低下は眠気を導いてしまうので、冷やすのも考え物です。雪山などで「寝たら死ぬぞー!!」と言う、アレですね。窓を開けて冷気でスカッとしたら、またちょっと閉めて調節したり、エアコンでひんやりしたら弱めたりした方が脳の働きは鈍くならないはずです。
窓を完全に閉じるのは、車内の音響上も『閉じられた空間の響き』になりますので、どれだけ寒い真冬でも、例え5mmだけでも外気と繋がる様にした方が意識を逸らせますし、外の音が聴こえる事で発想が刺激されます。また、真夏や真冬などは緊急車両(警察・消防・救急など)の方が「一般車がなかなかサイレンに気付いてくれなくて怖い」と仰いますように、本当に大事な音が聴こえなかったり、ついスピードの感覚が鈍って違反キップを切られたり、事故を起こしてしまったりと、窓を閉め切るといいこと無いんですよね。
(5)テンポの速い音楽を聞く
聞きたくもない音楽なら無理してアップテンポの曲に拘ってかけることはないと思います。嫌々聞かされる音楽に意識を閉じてしまい、つい内向的な感覚になるので眠気から意識が離れにくいと思います。そんな時、瞳孔も閉じた状態になっているんじゃないでしょうか。
ですから、まぁなるべくバラード系は避けるにしても、御自分が「聞きたい」「気に入っている」曲から選ばれるのがよろしいと思います。一緒に身体が動いてしまうような曲を聞きながら、瞳孔が開く⇒興味を持つ⇒脳の働きが活発になるはずです。
そして、余程お好き(御自分が演奏される側など)でない限り、オーケストラ(特にヴァイオリンなどの弦楽器)曲は避けた方が良いでしょう(ギターやマンドリン、ウクレレなどの撥弦楽器の方がまだマシです)。脳がα波を発生しやすいので、気持ちが穏やかに、リラックスするようになって良く眠れます。(^-^;) 所謂『α波が出るCD』みたいなシリーズは私にも良く分かりませんが、タイトルから意識がリラックスの方へ向いてしまうので、まぁ避けておいた方が良いでしょうね。
御自分が一緒に歌えるような曲なんか、いいんじゃないかと思います。一人なら歌っちゃいましょう。
こんな所だと思いますが、もう一点気になりますのは、リンク記事中で『ハンズフリーで電話をすると良い』と言う件は注意が必要です。
運転中の携帯電話が一時期大問題になりまして、お巡りさんにも叱られるようになりましたが、あれは手で持っている事ばかりが問題ではありませんでしたよね。眼前にない話(視覚的に補足出来ないイメージ)を脳が処理しなければならない為、思考や感覚が運転から離れてしまって注意散漫になる、と言う事でした。「ええと、その道を右ですね?」とか返しながら、ハンドルが右へちょっと振れてしまうようなのですね。
会話によって脳が活性化して目が覚めると言うのは間違いではないと思うのですが、眠たい時って脳の処理キャパシティが小さいですよね。聖徳太子だって三人ぐらいの話しか聞き分けられないかもしれません。そこへ運転と全く関係の無い想像や思考を強要されて、結果運転がかなり疎かになると思われます。
ですから、ちゃんと頭がスッキリするまでは極力運転の方を優先されて、安全運転に努めて頂きたいと思います。
事故の原因が眠気なのか、電話なのかで分かれても、痛いものは痛いんです。(主にお財布が^^;)
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