コンビニエンスストアで、本格コーヒーが飲める――――――
実は、そんな話はもう何年も前から始まっていました。
中京圏に店舗を持たなかった当時のセブンイレブンが、噂によるとサークルKサンクスの抵抗を押し切って愛知県出店を果たした当時に一計を案じまして。
まぁ、以前も書いたことあったと思いますが、『全国的に見ても、名古屋は喫茶店王国である』とのことから、愛知県では全ての店頭にコーヒー什器を据えました。
その後、岐阜県に進出した際も同じくオーナー店、直営店を問わず踏襲され、セブンイレブンに馴染みのない県民は「セブンイレブンに入店するとコーヒーの香りがする」というイメージを植えつけられました。
しかしここで、中京が本拠地であるサークルK(サンクス)は迅速な反応を起こし、やはり(少なくともこの地域では)全店に独自のコーヒー什器をセブンイレブン同様入り口に置き、対応しました。価格をセブンイレブンより低く設定したため、セブン側もその後100円カップを新メニューに追加、対抗せざるをえませんでした。
また、店頭什器だけでなく、家庭用の本格コーヒー什器もセブンイレブンが売り出し、当時「デパートで三万円程する什器がその半分の価格で御家庭に」とやり始めた所へ、これもまた迅速な対応でサークルKサンクス側は「それではこちらは一万円弱で」と売り出しました。
喫茶店王国らしい中京圏のコーヒー戦争、もう数年経つわけですが現在セブンイレブン側はほとんどの店舗からコーヒー什器を撤去してしまいました。サークルKサンクスの抵抗の強さに、思った程の効果が得られなかったのでしょうか。昔(サークルK単独時代)からサークルKサンクスは頭が良く、新企画・新什器の導入速度は他チェーンを圧倒する物でしたが(これはコンビニ黎明期から感じていた)、結果として業界トップのセブンイレブンに手を引かせた格好でとりあえずの決着が付いたようです。
現在サークルKサンクスでは店頭にまだコーヒー什器が置かれていますが、セブンイレブン側は余程売り上げの見込める店舗以外設置が認められなく、中には「撤去したくないからこのまま置かせて欲しい」と粘るオーナーさんも見えました。家庭用什器も最初全店に在庫を持たせて一万五千円台で売っていた物を廉価版に移行させただけでなく、ついに在庫を持たせないだけでなく、什器用のカプセルすら新店に置かせないまでに引いてしまいました。現在、岐阜県内でコーヒー什器を持つ店舗は三店舗しか存じませんが、本部に無理言って撤去を免れた店舗では家庭用什器のカプセルが飛ぶように売れているそうです。(前日売り場に山盛りだった箱が翌日には無くなりかけるのだとか)
これも過去に書きましたが、その後セブンイレブンが北陸に進出した際も店頭コーヒー什器はわずかな店舗にしか置かれていません。コーヒー戦争はサークルKサンクス側に軍配が上がって、決着が付いたと思われたわけです。
ところが、本日こんな記事が出ました。
“コンビニコーヒー戦争”元年! その背景と各社の違いは?
今頃、という感もありますが、コンビニ各社が店頭コーヒー戦争をおっぱじめたらしいのです。
各社若干スタイルが違うようですが、既に全店設置済みのミニストップ、全店を目指すサークルKサンクス、試験導入を終えてさらに多店舗拡充を図るローソン、今後の重要戦略と位置付けるファミリーマート、それを追うスリーエフ。
セブンイレブンとサークルKサンクスの激しくも即応しあう応酬から既に時が経っており、どうして今になってと正直思わないでもないですが、今、『カウンターコーヒー』のスタイルがコンビニエンスストアでデフォルトとして定着させられつつあるようです。そんな中、手を引いたままのセブンイレブンが異質にすら目に映ります。
先日、マクドナルドのコーヒーが変わったのを御存知の方は多いと思います。
什器やら価格やら見直されて、無料チケットを配ってまで「飲んでみてくださ~い」とキャンペーンをやりましたが、「マクドナルドのコーヒー売り上げ好調を見て始まった」と言われるコンビニコーヒー戦争が、逆にマクドナルドを追い詰めたのかもしれませんね。
一部コーヒー専門チェーンは、店舗を構えるコストを嫌ってコンビニに自社コーヒーを納入する方針へシフトした過去もありました。
もしかしたらこのコーヒー戦争、まだまだ他業種にも影響が及ぶのかもしれませんね?(^-^;)
←例のアレです!! お気が向かれましたら。
実は、そんな話はもう何年も前から始まっていました。
中京圏に店舗を持たなかった当時のセブンイレブンが、噂によるとサークルKサンクスの抵抗を押し切って愛知県出店を果たした当時に一計を案じまして。
まぁ、以前も書いたことあったと思いますが、『全国的に見ても、名古屋は喫茶店王国である』とのことから、愛知県では全ての店頭にコーヒー什器を据えました。
その後、岐阜県に進出した際も同じくオーナー店、直営店を問わず踏襲され、セブンイレブンに馴染みのない県民は「セブンイレブンに入店するとコーヒーの香りがする」というイメージを植えつけられました。
しかしここで、中京が本拠地であるサークルK(サンクス)は迅速な反応を起こし、やはり(少なくともこの地域では)全店に独自のコーヒー什器をセブンイレブン同様入り口に置き、対応しました。価格をセブンイレブンより低く設定したため、セブン側もその後100円カップを新メニューに追加、対抗せざるをえませんでした。
また、店頭什器だけでなく、家庭用の本格コーヒー什器もセブンイレブンが売り出し、当時「デパートで三万円程する什器がその半分の価格で御家庭に」とやり始めた所へ、これもまた迅速な対応でサークルKサンクス側は「それではこちらは一万円弱で」と売り出しました。
喫茶店王国らしい中京圏のコーヒー戦争、もう数年経つわけですが現在セブンイレブン側はほとんどの店舗からコーヒー什器を撤去してしまいました。サークルKサンクスの抵抗の強さに、思った程の効果が得られなかったのでしょうか。昔(サークルK単独時代)からサークルKサンクスは頭が良く、新企画・新什器の導入速度は他チェーンを圧倒する物でしたが(これはコンビニ黎明期から感じていた)、結果として業界トップのセブンイレブンに手を引かせた格好でとりあえずの決着が付いたようです。
現在サークルKサンクスでは店頭にまだコーヒー什器が置かれていますが、セブンイレブン側は余程売り上げの見込める店舗以外設置が認められなく、中には「撤去したくないからこのまま置かせて欲しい」と粘るオーナーさんも見えました。家庭用什器も最初全店に在庫を持たせて一万五千円台で売っていた物を廉価版に移行させただけでなく、ついに在庫を持たせないだけでなく、什器用のカプセルすら新店に置かせないまでに引いてしまいました。現在、岐阜県内でコーヒー什器を持つ店舗は三店舗しか存じませんが、本部に無理言って撤去を免れた店舗では家庭用什器のカプセルが飛ぶように売れているそうです。(前日売り場に山盛りだった箱が翌日には無くなりかけるのだとか)
これも過去に書きましたが、その後セブンイレブンが北陸に進出した際も店頭コーヒー什器はわずかな店舗にしか置かれていません。コーヒー戦争はサークルKサンクス側に軍配が上がって、決着が付いたと思われたわけです。
ところが、本日こんな記事が出ました。
“コンビニコーヒー戦争”元年! その背景と各社の違いは?
今頃、という感もありますが、コンビニ各社が店頭コーヒー戦争をおっぱじめたらしいのです。
各社若干スタイルが違うようですが、既に全店設置済みのミニストップ、全店を目指すサークルKサンクス、試験導入を終えてさらに多店舗拡充を図るローソン、今後の重要戦略と位置付けるファミリーマート、それを追うスリーエフ。
セブンイレブンとサークルKサンクスの激しくも即応しあう応酬から既に時が経っており、どうして今になってと正直思わないでもないですが、今、『カウンターコーヒー』のスタイルがコンビニエンスストアでデフォルトとして定着させられつつあるようです。そんな中、手を引いたままのセブンイレブンが異質にすら目に映ります。
先日、マクドナルドのコーヒーが変わったのを御存知の方は多いと思います。
什器やら価格やら見直されて、無料チケットを配ってまで「飲んでみてくださ~い」とキャンペーンをやりましたが、「マクドナルドのコーヒー売り上げ好調を見て始まった」と言われるコンビニコーヒー戦争が、逆にマクドナルドを追い詰めたのかもしれませんね。
一部コーヒー専門チェーンは、店舗を構えるコストを嫌ってコンビニに自社コーヒーを納入する方針へシフトした過去もありました。
もしかしたらこのコーヒー戦争、まだまだ他業種にも影響が及ぶのかもしれませんね?(^-^;)

