【事例紹介】
高校生になって初めての中間テスト前。
息子(高1、16歳)が自分の部屋から出てきて、
リビングをうろうろしている。
母 : もうすぐ中間テストじゃない?
順調に進んでる?
子 : あー、まぁ。現代文がなぁ~ ヤバイよ。
母 : ふーん、現代文がちょっと難しいんだね。
子 : 違うよ。先生がヤバイんだって!
だって、オレらのクラスだけ、まだテスト範囲が終わってないんだ。
母 : あら、そうなの?
まだ範囲まで習ってないのね。
子 : そうだよ。
だって先生さ、授業中、関係ない話ばっかりして、全然進まないんだよ。
母 : ふーん、授業が進まなくて困ってるんだね。
子 : 本当マジ、イヤだよ。
自分の話ばっかりしゃべって自慢かよ!
母 : 先生の自慢ばっかりなの?
それがつまらなくてイヤなのね。
子 : んー、まぁ。おもしろい話のときもあるんだけど・・・。
でも、オレらのクラスだけテストに間に合わないかもしれない。
母 : テストに間に合わなくなるかもしれないほどなんだね。
心配なんだね。
子 : うん、まぁ・・・。
【感想】
「授業が進まなくて困っている」ということ自体が解決されたわけではありません。
でも、学校の様子や息子の素直な気持ちを聞けたのは、
貴重な時間でしたし、嬉しかったです。
「聞いた」だけでしたが、(息子の)声のトーンが明るくなったので、
息子の不安を少し軽くしてあげられたのではないかなと思いました。
この会話の後、息子は自分の部屋に戻り、
勉強していたようです。
HRN2017 春号より
高校生になって初めての中間テスト前。
息子(高1、16歳)が自分の部屋から出てきて、
リビングをうろうろしている。
母 : もうすぐ中間テストじゃない?
順調に進んでる?
子 : あー、まぁ。現代文がなぁ~ ヤバイよ。
母 : ふーん、現代文がちょっと難しいんだね。
子 : 違うよ。先生がヤバイんだって!
だって、オレらのクラスだけ、まだテスト範囲が終わってないんだ。
母 : あら、そうなの?
まだ範囲まで習ってないのね。
子 : そうだよ。
だって先生さ、授業中、関係ない話ばっかりして、全然進まないんだよ。
母 : ふーん、授業が進まなくて困ってるんだね。
子 : 本当マジ、イヤだよ。
自分の話ばっかりしゃべって自慢かよ!
母 : 先生の自慢ばっかりなの?
それがつまらなくてイヤなのね。
子 : んー、まぁ。おもしろい話のときもあるんだけど・・・。
でも、オレらのクラスだけテストに間に合わないかもしれない。
母 : テストに間に合わなくなるかもしれないほどなんだね。
心配なんだね。
子 : うん、まぁ・・・。
【感想】
「授業が進まなくて困っている」ということ自体が解決されたわけではありません。
でも、学校の様子や息子の素直な気持ちを聞けたのは、
貴重な時間でしたし、嬉しかったです。
「聞いた」だけでしたが、(息子の)声のトーンが明るくなったので、
息子の不安を少し軽くしてあげられたのではないかなと思いました。
この会話の後、息子は自分の部屋に戻り、
勉強していたようです。
HRN2017 春号より
まさに、子ども自身が抱えている問題ですね。
人間だれしも、自分が抱えている問題(困っていること)を聞いてもらうことができれば、
その人なりに前に進むことができる、という事例です。
「聞く」ということが、いかに大切で、
相手の気持ちを和らげることができるか。
特に思春期の子どもに対しての親の言動は、
ちょっと間違えると大喧嘩になってしまいそうですが、
こういう日々のやり取りで、
強い信頼関係を築くことができるのではないでしょうか。
人間だれしも、自分が抱えている問題(困っていること)を聞いてもらうことができれば、
その人なりに前に進むことができる、という事例です。
「聞く」ということが、いかに大切で、
相手の気持ちを和らげることができるか。
特に思春期の子どもに対しての親の言動は、
ちょっと間違えると大喧嘩になってしまいそうですが、
こういう日々のやり取りで、
強い信頼関係を築くことができるのではないでしょうか。