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認知症の最大リスクは運動不足、鍛えれば老いてなお成長する脳の仕組み

2022-01-15 08:30:00 | 日記
下記の記事はダイアモンドオンライン様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

運動は認知症を予防する効果があることがわかってきた。そのメカニズムとは(写真はイメージです) Photo:PIXTA
運動は脳の機能を押し上げて、感情コントロールさえしてくれるという。実は最近の研究により、運動は認知症を予防する効果があることがわかってきた。運動によって「脳力」がアップする、知られざるメカニズムとはどんなものか。(マガジンハウス『ターザン』2021年6月10日号特集「運動は、なぜ脳に効くのか?」より転載)

認知症の最大の原因は
日頃の運動不足にある?

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2011年、アメリカで報告された年間のアルツハイマー病患者数(推定値)。これをリスクファクター別に分類した結果、最も多かったのは、「身体的不活動」=「運動不足」であることが示された

2050年には世界で1億人を突破するといわれている認知症患者。ひと口に認知症といってもさまざまな種類があるが、その約7割を占めているのがアルツハイマー型認知症。アミロイドβというタンパク質が脳に蓄積し、脳の神経細胞が死滅していく病気だ。
アメリカの報告では、アルツハイマー型認知症の最も影響が大きいリスクファクターは、喫煙でもなく肥満でもなく、なんと「運動不足」だという。実際、日本の厚生労働省の研究では、軽度の認知症グループに運動を行わせたところ、10ヵ月後には認知機能が明らかに回復したという報告もある。
神経細胞の死滅によって萎縮が始まるのは、記憶に関わる海馬という部位。果たして運動で海馬の萎縮は防げるのか?
結論から言おう。運動で海馬の萎縮は防げる。それどころか、運動によって海馬の容積は拡大する。下のグラフがその証拠だ。
55〜80歳の健常者120人をウォーキングを行うグループとストレッチを行うグループに分け、半年後と1年後に脳の状態を検査。有酸素運動グループでは海馬の容量が2%増加した

「脳は成長し切ったらそのまま」
という定説は誤りだった
長い間、脳の神経細胞は青年期で成長しきったら一生そのまま、飲酒や加齢で一部が死滅したらもう元には戻らないと考えられてきた。ところが90年代に、大人になっても神経細胞は新たに作られることが分かった。脳神経学の世界ではまさに世紀の大発見だ。
机に向かってじっと座っているより、歩いているときに閃いた!というのはアリストテレスの時代からよく聞く話。偶然ではない
さらに同じ頃、脳内で新たに発見されたのがBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質。ノルアドレナリンやセロトニンが神経細胞同士の情報伝達役とすると、BDNFはもともと持っている神経細胞の成長や学習機能の向上を促す肥料のようなもの。それだけでなく、新たな神経細胞を作る手助けをしていることも今では明らかになっている。
で、このBDNFが、運動することによってとくに海馬周辺で大量に増えることも分かった。90年代の半ばにはホイールランニングで長く走ったマウスほど海馬でBDNFが増えるという画期的研究があり、2000年以降のヒトによる実験でも運動後に脳のBDNFが増え、学習機能もアップしたという結果が報告されている。
老いてなお、ぐんぐん歩けば脳は成長するわけだ。

(取材・文/石飛カノ イラストレーション/松原 光 取材協力/橋本健志【立命館大学スポーツ健康科学部スポーツ健康科学科教授】)



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